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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第五章、マッチョハーレム

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第七十二話、救出

 キバが大広間から出た。

 アルラウネの魅了の力が薄れたのか、ボー然と立ち尽くすハーレム要員たち。


「キバさまあああ」

 呼ぶ声が聞こえた。

「こっちか」

 キバが声の方に走り出す。


「ユキノオオ」


「キバ様っ」


 廊下を走り、いくつかの角を曲がり、ついに見つけた。


 周りを真っ白に染めたユキノが立っていた。


「ユキノッ」

「キバさまっ」

 キバは、ユキノを痛いくらいに抱き締める。


「ずっと、呼んでくれたね」


「はいっ」


 キバがユキノのあごを指で上にあげる。

 顔を寄せた。


「んっ……」

「……っ」

「……ん」


 プハア


「キ、キ、キバさまっ」

 キバが、腰が抜けてて立てないユキノを横抱きにする。


「帰ろうか」


「はいっ」


 エクストラコールドに向かって走り出した。


◆ 


「かはあ」

 ミケが口から血を吐いた。

 ネコヒゲ無しの量子化で、何度も自分の体が無くなる感覚を受けた。

 体にかかる負担が大きい。


「「シールドビット、限界が近いですニャ」」

 ケットシー・マークツー本体もボロボロになりつつある。

 R-66は、首だけしか残っていない。


「待たせたっ」

 キバだ。

 エクストラコールドが、逆噴射。

 大木から離れた。

「離脱しようっ」

 しかし、まだ黒々とした蜂の群れが沢山いる。

「どうするっ」

 

 その時、蜂の大群の向こう側に、ポツリと宇宙の海面が波立った。


 コルトバ女王、ユキナミ座上、”ガルム級ハーレム要塞、ハティ”がダイブアウトしてきたのである。


「来たぞっ、コルトバ宇宙艦隊全艦だっ」

 女王ユキナミが叫ぶ。


 次の瞬間、数千の宇宙軍艦が一斉にダイブアウト。

 宇宙の海面が津波のように見えた。


「コルトバ星人から、オトコを奪うということがどういうことか教えてやろう」


 艦砲の一斉射で、宇宙あしながバチを殲滅。

 キバたちを救出の後、まさかりをかついだスノウオーガーの一団を強襲揚陸艇で、アルラウネに乗り込ませる。

 宇宙樹アルラウネは、まさかりで直接切り倒された。


 アルラウネがバラバラにされる中、小さな若木を持った禿頭はげのマッチョダンディ―二人が、ひそかに飛び去ったのである。



 遥か遠くの辺境惑星。

 二人のマッチョダンディーが若木を大地に植えている。


「これでよし」

「しかし、兄上。 これでまたアルラウネ様を小さなころから育てられるのだな」


「……そうだな、サム〇ン」


 二人のマッチョダンディーが穏やかに若木を見つめる。

 

 若木には、小さな白い花が咲いていた。


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