表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第五章、マッチョハーレム

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/74

第六十七話、誘拐

 キバたちはハーレム船”エクストラコールド”で、エリンステーションに帰っていた。

 途中、補給ステーションに寄る。

 ステーションのロビーだ。

 大きく窓が開いており、星が沢山見える。

 補給に少し時間が掛かる。


「ちょっと、トイレに行ってくるよ」


「いってらっしゃいませ、キバ様」

 ユキノはロビーで星を見ていた。

 近くには、R-66、とミケ、キジ、クロがいる。

 イナバ五姉妹は、船で補給作業中だ。


 キバが補給ステーションの男子トイレに入る。

 トイレを終え手を洗っていた。

 その時、


 カチャリ


 トイレの個室の戸が開いた。


「アド~〇、フロント・ダブルバイセップスッッ!!」

 マッチョダンディーが現れた。

 片手には、人ひとり入れられるくらいの麻袋を持っている。

 ブーメランパンツだ。 


「なっ」


 ポロリ


 キバが、口にくわえていたハンカチを落とす。


 トイレの入口だ。


「サムソ~〇、リア・ダブルバイセップスッッ!!」

 もう一人マッチョダンディーが現れた。

 ワセリン塗ってテカテカである。

 ブーメランパンツだ。



 ”フロント・ダブルバイセップス”


 バイセップスとは、”上腕二頭筋”のことである。

 両腕を肩の位置まで上げ、ひじを曲げ、力こぶを作り、前面フロントから筋肉を見るポーズだ。


 ”リア・ダブルバイセップス”


 フロント・ダブルバイセップスをリアから見たもの。

 体を少し後ろの反らし、広背筋と脚を見ることが出来るポーズである。


 (ウイキペディア参照)



「うおお、」

 なんだ、なんだ、なんだ。

 突然現れた、前後の筋肉のかたまりにキバがあわてふためく。


「「兄さん、シアがってるねえ」」


 ニイイ


 ビルダーズスマイル×2、アンド前後。


「「〇ドンッ、〇ムソンッ、マッスルサンドイッチッッ」」


「ぐはあっ」

 キバが、前後から筋肉にはさまれつぶされた。



「? キバ様が遅いですわねえ?」

 ユキノだ。


 クカカカカ~

 ミケがネコっぽいあくびをする。


「あれっ」

 R-66が窓の外を指差した。


「えっ」

 ユキノが気付いた。


「んん?」 

 ミケが怪訝な声を出す。


「「ミケ様~~」」

 キジとクロだ。


 マッチョダンディーだ。

 マッチョダンディーが、ブーメランパンツ一丁で宇宙空間に浮かんでいる。

 しかも二人。

 一人の肩には、人が一人入っているような大きさの麻袋。

 口が無造作に閉められ、酸素ボンベのホースが手荒く突っ込まれている。


「なんですかっ、宇宙空間にブーメランパンツ一丁なんて()()()ですよっ」

 R-66が、スクール水着一枚で宇宙に出る自分のことをたなにあげて叫んだ。

「しかも、()()()()をどこに連れて行くんです?」


「えっっ」 

 ギギギ

 ユキノが、首を音を立てる様にR-66に向ける。


「麻袋の中は、キバさんですよっ」


 ニイイ


 マッチョダンディーが、おもむろに水中眼鏡をかけた。


 ザッパ~~ン


 宇宙の海中に、キレイなクロールで潜っていった。

 ダイブイン。


「ま、ままま待ちなさい~~」


 ゴオウ


 ユキノの周りを吹雪が荒れ狂う。

 補給ステーションのロビーが雪で埋まった。



「エクストラコールド、緊急発進っ」

 

 ユキノは激怒している。

 深紅に染まった瞳。

 ざわざわと白い髪がざわめいた。

 周りには雪の結晶がかすみのように舞う。

 ユキノが()()()()()の本性を現した。

「急ぎなさいっ」

「……キバさまああ……」


「大丈夫ですようっ」

「キバさんの”生体パターン”、”アストラルパターン”は登録済みですよう」

「追尾出来てます」

 R-66が親指を立てる。

 

「はああ、しかしユキメ族のオトコを奪うとは」

 命知らずだねえ

 ミケだ。

「キジ、クロ、コルトバ本星へ直接知らせに行け」

 

「「はいですニャ」」

 キジとクロがこたえる。


「ワシも行こう。 多分アルラウネの、”マッチョハーレム”だろう」

 コルトバ諜報部中佐、ブンタだ。


 三匹が量子化、ネット内を飛ぶ。


「戦争でもしたいのかね」


 激怒しているユキノを見ながら、ミケがつぶやいた。


麻袋は、宇宙樹”アルラウネ”の素材で出来ている。

宇宙空間の使用に対応しているぞ。

アド〇とサム〇ンは、鍛えれられた体と気合と根性で宇宙を渡る。

フォ―スは使っていない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ