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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第四章、ネコハーレム

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第五十七話、お呼びミッション

「待ってくれよ、親友」

 ミケが、ガラリア軍の強襲揚陸艇に手を振りながら走りこんだ。


「だれだっ」


 パアンッ


 ミケがガラリア兵の鼻先で手を叩く。

 二股の分かれたシッポを複雑かつしなやかに動かした。


「……なんだ親友、すぐ出発だ、いそいでのれよ」

 ガラリア兵がミケを手招きする。


「ありがとうよ、親友」

 ミケがニヤリと笑う。


 ネコマタ族の”種族特性スキル、ネコダマシ”だ。

二股のネコシッポで、相手に強力な暗示をかける。


「んん、親友、いつのまにネコミミを生やしたんだい?」


「ふふふ」

 二本のネコシッポがミケの背後でしなやかに揺れた。


 強襲揚陸艇が装甲車が走り込んだ後部ハッチを閉じる。

 揚陸艇がエリンステーション宇宙港管制の警告を無視して出港した。



「エリンステーションに目標がいるだと」


「はっ、サナダ少佐」

 

 ピクピク。

 ナカムラのネコミミが動いた。

 隣の部屋の話声だ。


 キャットイヤ~~


 キャットイヤーは地獄耳、である。

 ガラリア軍の尋問室にナカムラが捕まっていた。


 ネコタロウ・ナカムラ。

 過去、第三局のウルトラエースであり、ネコ(スキル)を極めた男だ。

 彼の祖母は犬系獣人であり、その血からネコでありながら勤勉かつ生真面目。

 ネコを修業したネコマスターである。

 彼の存在が、”猫獣人強化計画”を発案させたのだ。


 豆狸の元初機(←オマメさんのこと)に無事にたどり着いたか。

 元初機は、コルトバのハーレム所属。

 たとえ、マリアの卵子を元に()()()()で創られた生体ユニットでも、


 コルトバ星人が、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 ナカムラは口角をかすかに上げた。



 ”おさないコネコを救えっ!!”


 ”女王様とお呼び”の緊急ミッションである。

 ユキノたちは、フェリシアの母親であるマリアが連れ去られたことを、即座にコルトバ本星に連絡。

 本星から”お呼びミッション”が発令された。


「ミケ様がマリア様の近くにいてくれるから大丈夫ですニャ」

 クロがフェリシアをなぐさめる。

 

「来たぞ、この子がコネコか」


 ドワーフのドワイトだ。

 元先代女王シラユキの近衛隊、”セヴンス”の隊員である。

 ”お呼びミッション”を見て、彼の愛機、宇宙鉱山採掘用人型機、”ミスリルアックス“と共に駆けつけてくれたのだ。


「ドワイトおじさま」

 ユキノが頭を下げる。


 しばらくした後、ガラリア軍から酒場に通信が入った。



「どこに向かっているんだ、相棒」

 ミケが揚陸艇のコックピットで、隊長に聞いた。


「なんだ、わすれたのか、相棒」

「317,小惑星帯だよ」

「ほら、見えてきた」

 強襲揚陸艇のコックピットの窓から見える。


 ガラリア軍、特殊艦、”穏神刑部いぬがみぎょうぶ”一艦と、巡洋艦、”文福茶釜改ぶんぷくちゃがまかいクラス二艦が、小惑星の影から姿をあらわした。


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