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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第二章、ミユキハーレム

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第三十九話、カイセンドン

遥かな昔、”全文代”が、ユキオンナとアイスタイタンに、”受肉”させた。

「ユキオンナは、顔を狙ってくれ」


 アイスタイタンとユキオンナは、自然の驚異が具現化した、”精神体”だ。

 アイスタイタンは”氷の塊”で、ユキオンナは”細かな霧氷”で出来ている。


「すぐに元に戻るけど、視界を無くすのと、”冷たい息”は防げるよっ」

 ヤマが、ツーハンドアックスを構えて前に出る。


「倒すのは、アイスタイタンだっ」


 ガスッ


 ヤマが斧をアイスタイタンに当てる。

 ユキオンナが持つ、赤い宝石が少し欠けた。 

 この調子だっ


「フシュルルウウウ」


 右手に、邪剣、”ストームブリンガー。

 左手に、妖刀、”ムラマサ”。

 ”バーサーク”状態のハロクが飛び込む。

 ガガガガ

 ハロクが無言で、連撃を浴びせた。



 タタタタタ


「邪魔させないっ」

 監察官の、p90アサルトライフルだ。

 二人に近づいて来た、ユキオンナの顔に弾丸をヒットさせる。


 タンッ、ガチャリ、タンッ、ガチャリ


 一発打つたびに、三八式歩兵銃をコッキングする。

 キバは、銃剣と射撃を使い分けて戦っていた。


 バガアアアアン


 ガチャリ


「ヒットッ」 

 ミケが、後ろから撃った対物ライフルである。

「硬いっ」 

 アイスタイタンの、胸にすり鉢状のへこみが出来た。


 十体いるユキオンナの七体が前に出てくる。


 フウウウウウウウ


 ”冷たい息”だ。


「させませんわっ」

 ユキノの瞳が赤く輝く。 


「んっ」

 ミユキが、”エインヘリヤル”を三体展開した。


 フウウウウウウ


 ユキオンナ四体分の、”冷たい息”をユキノが、

 残りの三体分を、”エインヘリヤル”も含めたミユキ四人が、押し返す。


「ばんざあああああい」

 

 キバの全力の、”万歳アタック”


 ドオオオオン


 巻き起こるソニックブームで、ユキオンナを吹き飛ばした。


「つうっ」

 アイスタイタンがヤマに殴りかかろうとする。


 「ヤマッ、させないっ」

 監察官の回し蹴りだ。

 殴ろうとしていた、アイスタイタンの左の拳がこなごなになる。

 

「あとちょっとっ」

 アイスタイタンを、少しづつ削っていった。


 ズウウン


 遂に地響きを立て、アイスタイタンが倒れた。


 ヒ、ヒイイイイ


 ユキオンナたちが、悲しげな声を出して消えていく。


「倒したああ」

 皆が叫ぶ。


 コトリ

 

 赤い宝石が床に落ちた。


 手の平に握れるくらい小さくなっていた。



「帰って来たぞおお」


 渡し船が岸についた。


「無事だったかい」

「怪我はないかい」

 シュラとカーリーだ。


「大丈夫」


「さあっ」

 部族長だ。


「さあっっ」

 出席者である。


「二次会であるっ」


「オオオオオオ」


「すげえ、具材が全てそろってるぜ」

「なにっ、オオバとワサビもかっ」

 洞窟内の群生地で、収穫済みだ。

「鮮度が、すごいわ」

「獲れたてみたい」

「ご飯を炊いただけよっ」


 スノウオーガーの二次会は、彼らにとって、とても縁起がいい、”カイセンドン”と決まっているのだ。

 具材を新婚カップルが、自らの手で獲ってくるのである。


「……ここに、試練は成された……」


 族長たちが、丼を片手に、重々しく宣言した。


「ヤマっ」

 監察官が、赤い宝石を渡す。

 ”アイスタイタンの心臓”は、スノウオーガーの防御力を+20してくれる不思議な石だ。


 ヤマが監察官に、長い長い口づけをする。


 ネックレスにされた赤い宝石はヤマの胸元で、生涯輝き続けた。



「ヤマの婿さんは終わった」


「次は、ユキノの婿さんだっ」

 二人の母親のシュラが、キバを挑発的な目で見据えた。

 手には丼である。


「うっ」


 キバは、手に持った、”カイセンドン”を少し震わせた。


地底湖の名前は、”ツガルカイキョウ”

アイスタイタンは、二年くらいで復活する。


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