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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第二章、ミユキハーレム

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第三十六話、カッパドキア

スノーオーガーは、余り群れないので、”カッパドキア”はスノーオーガーたちの首都ではない。

「あれが、”カッパドキア”だね」

 監察官が、自分の宇宙船、”ピグマリオン”の操縦席から言った。

 ブリザードで視界が悪い中、補正されたモニターに、巨大な山が見えてきた。


「そうだよ、あの岩山の地下をくりぬいて、都市が出来ているのさ」

 ヤマが答えた、


 ブリザードが吹き荒れている中を、船は飛ぶ。

 宇宙船の港は、山頂にあった。

 港から、誘導ビーコンの光の線が出る。

 円形の着船場に入港した。

 吹雪を避けるために、屋内の格納庫に収納される。


「観光地化してるんだよね」

 周りには、大型の観光船が沢山泊まっていた。


 

 ”地下階層都市、カッパドキア”


 スノウオーガーが、一つの岩山を掘って作った、地中都市。

 都市は、三層に分かれており、


 上層は、宇宙港

 中層は、ドーナツ状の近代的な、階層都市

 下層は、複雑な迷路のようになっている。


 麓から掘っているので、下層に行くほど、昔に作られたものだ。

 所々に、岩でできた隔壁がある。

 ”インドラの矢”伝説があるように、大昔の核戦争のシェルターだったという説がある。

 が、”全文代”はコメントを控えている。



 船から降りた。

 地熱のせいか、意外と暖かい。


「よく来たなあ」

 ヤマを、もう少し大人の美人にしたような女性と、


「おかえりい」

 似ているが、落ち着きのある年配の女性が立っていた。


 シュラとカーリーだ。


「お母さまっ、お婆さまっ、ただいま帰りましたっ」


「元気だったかい」

 ユキノが、カーリーに抱き上げられる。

 

「かーちゃん、ばあちゃん、ただいま」

 ヤマは、シュラに抱きついた。


「はじめまして」

 キバが声を掛ける。


「……ほほう」

 カーリーがこちらを見た。


 ゴオウ


 カーリーの種族特性スキル、”(元)オーガークイーンの威圧”が発動。 

 対象を威圧する。


「むっ」

 キバが少し、こゆるぎした。


「ふむ」

 監察官は、興味深そうに威圧を受けた。


「うっ」

 ハロクは、一瞬ビクッとした。

 彼の心臓は、ミユキの五年間のストーカー行為で、鍛え上げられている。


「にゃ、にゃ、にゃあ」

 賞金稼ぎ(バウンティーハンター)のミケだ。

 二股の尻尾が、たわしのように膨らんでいる。

 へなへなと腰を抜かして、その場にしゃがみ込んだ。


「ミイイイ」

 長靴族の夫婦は、お互いに抱き合って小さくなっていた。


「おっと、ごめんよお」

「濡れてきたかい」


 ガハハハハハッ


 カーリーが豪快に笑う。

 、

「ふふっ」

 シュラだ。


 クイーンの威圧の洗礼を受けましたか


 娘婿たちの様子に、満足そうな笑みを浮かべた。


 腰を抜かした、猫系獣人の回復を待って移動する。

 


「立派な都市だなあ」

 一行は、ガラス張りのエレベーターに乗り込んだ。

 都市の全容が良く見える。


 都市の中層は、ドーナツ状の階層都市だ。

 真ん中は、大きな”空気穴”である。

 その周りを、商業施設や、ホテルが円形に取り囲む。

 ちなみに下層には温泉があるが、中層は岩をくりぬいた部屋で、サウナや、岩盤浴が有名である。

  

「下層まで行くよ」

 中層の底より、さらに深く下りる。


 チンッ


 エレベーターがついた。

 地下101階と書かれていた。 

 降りた所は、広い空間になっている。

 天井が高い。

 

 ピチョン  


 水音がした。

 端の方で、地底湖に繋がっているのだ。


「ここが、”大広間”だっ」

 カーリーが言う。


 はっ


 監察官が、息を飲む。

 スノウオーガー族の、重要なことは、ほぼすべて、この大広間で決められてきたはずだ。


 ここで、”婚姻の試練”の儀式が行われることになる。



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