表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第二章、ミユキハーレム

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/74

第三十二話、ミケ

 キバは、渋柿色をした小柄な機体の前で”豆狸”の変形を解いた。

 人型になった”豆狸”の肩に、ラテ―テンバズを担ぐ。


「隠密に優れた機体のようです」

 オマメさんが分析する。

 腰の後ろで、二股の尻尾が揺れた。


スウウウ


 藍色の宇宙に姿を消した。



「ステルス状態の、”ソウダマル”の位置がばれてる」

 生体レーダーか、

 バーサーカーがいるのか?

 ミケは、”ケットシー”のコックピットでつぶやいた。


「しかし古そうな機体だな」

 キバの乗る、”豆狸”を見た。

 フルレストアされているとはいえ、六百年前の機体だ。

 両腕のシールドなど、実体素材の重装甲は流行らない。


「まあいい」

 隠密粒子ステルスコロイドを散布。

 姿を消した。

 低温の、イオンジェットモーターを吹かして静かに近寄った。


「消えましたわ」

「シールドの、”永久凍土装甲”を励起させますわ」

 後部座席のユキノだ。

 シールドの表面が氷で白く染まる。


「頼む」

 姿を消すか


「熱探知、ネガティブ」

 オマメさんだ。

 ”ケットシー”はジェットの熱を出していない。


 宙軍中野学校式、”明鏡止水”

 キバは、目をつぶり、精神を集中させた。


 ピキイイイン

 そこっ


 キバの”見切り”が発動。

 素早く左後ろに機体を向け、シールドを構える。


 カッ


 猫耳、ふたまたの尻尾装備の機体が、逆手で忍者刀を振り上げた。

 永久凍土装甲とシールドの半ばまで刃が入る。


「ほほう!、名刀、”鰹鉋かつおかんな”の一撃を止めるとは」 

 再び姿を消す。


「信管、三秒っ」

 すかさずキバが、バズーカを打つ。

 三秒後、砲弾は爆発。

 爆発炎で、一瞬、”ケットシー”の姿が見えた。


「バッタか?」

 想像以上に遠くまで、移動していた。


「装甲、回復させますっ」

 ユキノが言った。

 斬られた場所に、水を散布。

 ユキノの力で凍らせていく。

 白いもやが出来た。


「ユキノッ、もやをもっと出せるか」


「出せますっ」


「合図とともに出してくれ」


「はいっ」


 キバは三方向に、バズーカを発射、爆発させる。


「いないっ」

 後ろかっ


 機体を、180度急速回転。


「今だっ」


「はいっ」


 前面に白いもやの塊が漂った。


 シノビよっていた、”ケットシー”が白く染まる。


 ピカッ


 09装備の、スプラッシュビームだ。


「なにいっ」 

 ”ケットシー”の視界が真っ白になる。


 ドゴオオオ


 ヒートサーベルを、発熱させず棒のまま、腹を横殴りにした。


 気絶した、ミケと、”ケットシー”を、エクストラコールドに回収する。


 

「好きにするがいいさ、宇宙海賊め」

「でも、手を出したら重犯罪者だぜ」

 手錠をかけられた、ミケが胡坐をかいて座っている。

 エクストラコールドのVIPルームだ。

 ”ソウダマル”に乗っていた二人の”長靴族”も連れて来ていた。

 三人とも、あるものをチラ見している。


 ”フェンリルウールヴ”とは、メインモニターで通信していた。


「でも、僕は海賊行為なんてしてないよ」

 フィギュア(アンドロイド)を使った、海賊ごっこはした。

 あくまでも、自称海賊である。


「はあっ? 賞金が掛かってるぜっ」

()()()()()()()からなあっ」


「あっ」

 ミユキが小さく声を出した。

 依頼主は、ミユキだった。

 どうやらミユキが、ハロクの捕獲依頼の賞金を懸けたまま、忘れていたらしい。


「……テヘ……」

 ミユキが無表情に、舌を出した。


 結局、ミケに迷惑料込みで依頼主から直接、賞金が支払われた。



「これは良いものですよ~、ミケ様~」

 二人の、”長靴族”が丸くなる。


「い、言うな~」

 

 ゴロゴロゴロゴロ

 

 炬燵に埋まった、ミケと長靴族の喉が鳴りやまない。


 コルトバ王家御用達の、高級炬燵。 


 猫系獣人には、ダイ〇ン並の吸引力を示した。


 猫でシノビな賞金稼ぎが、ユキノハーレムに登録された。



ミケたちは、炬燵に入り浸った……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ