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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第二章、ミユキハーレム

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第三十一話、鰹節

 ヴィイイ、ヴィイイ


「海面固定弾、探知、ダイブワープが封じられた」

 バリトンが聞いた、男性マシンボイスが言った。

 ミユキの艦のAI、”NAMAHAGE”の声である。


「海面固定弾。 警察や、賞金稼ぎ(バウンティーハンター)が使う装備だね」

 監察官が、コタツの中から言った。

 キバとユキノ以外、”フェンリルウールヴ”内のVIPルームでくつろいでいる。

 温泉あがりだ。


 VIPルームの前にある、メインモニターにネコミミの女性が大きく映る。


「見つけたぞ、宇宙海賊、”愚者と踊る人形”っ」

 170センチくらいの身長。

 ミケ柄のネコミミがピコピコと動く。

 

「どちらさま?」

 浴衣の半纏を羽織ったミユキが聞いた。

 コタツから半身だけ、身を伸ばした体勢である。


「賞金稼ぎ(バウンティーハンター)、ミケ・ナマリブシだっ」

 二本の尻尾が、背中で揺れた。

 賞金稼ぎの身分証明書のカードを見せる。


「ネコマタ星人だね、優秀なシノビやクノイチが多いんだよ」

 監察官が、お茶をすすった。


「そちらの宇宙海賊、ハロクを引き渡せ」

「大人しく、渡さないと攻撃するっ」


「周囲に金属反応なし、宇宙船が探知できません」 

 優秀なAIのオマメさんが報せる。

 

「あ~、”隠密粒子ステルスコロイド”だねえ」

「R-66はいる?」

 

「ここにいますよ~」

 

「生体用レーダーで、有機物の探知できたよねえ」


「大丈夫で~す」

 R-66が、オマメさん経由で、”エクストラコールド”からレーダーを作動させる。


「ありました、分析結果が、鰹節と出てますけど???」


「そりゃあ、食料装甲、”カツオブシ”を使った船だからね」

 カツオの女装をした監察官が言った。



 “食料装甲搭載型宇宙艦、ソウダマル”


 鰹節は、宇宙一堅い食べものである。

 その性質を利用した装甲が“食料装甲”だ。

 ネコマタ星系に生息する、宙間魚類、”宗田鰹、タイタン種”がよく用いられる。

 なだらかな曲線を描いた艦で、薄い茶色の装甲が木製のように見えるのが美しい。

 ちなみに、食料装甲は、”クルミ”や、”硬パン”がある。

 いざとなったら非常食にもなる。

 ニンジャをたくさん有する、”ネコマタ星人”向けの装甲だ。



「居場所がばれた」

「仕方ない、”ケットシー”で直接乗り込むよっ」


 ”長靴族”の部下に命令した。

 

「了解だニャ~」

 130センチくらいの長靴を履いたネコが答える。

 二足歩行の猫だ。 


 ミケは、隠密に特化したクノイチ機、”ケットシー”に乗り込む。

 全高、7メートル。

 猫耳、猫尻尾のついた、クノイチの姿が模されていた。

 ソウダマルの下部カタパルトから発進する。

 

「キバ君? 宙間活動機がそちらに向かってるんだ」

「オマメさんを出せる?」

 監察官が、腕の通信機に言う。


 キバとユキノは、無性にジャングル風呂に入りたくなって、エクストラコールドにいた。


「出せるぞ」

 キバが答える。


「私も行きますわ」

 ユキノだ。


 オマメさんは、キバの機体、九五式宙間活動機、”豆狸マメダヌキ”のサポートAIである。

 最近、両腕のシールドに試作の”永久凍土装甲発生機”がつけられた。

 ユキメ族が直接付与する必要がある。

 ユキノがついていく理由だ。


「いくぞ」

 キバが”豆狸”の前席に座った。


「はいっ」

 後席はユキノである。


 ちなみに、ラケーテン・バズとヒートサーベル、拡散ビーム砲の”09”装備だ。(どむう)


 エクストラコールドの格納庫から、飛行形態で飛び出した。



 

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