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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第二章、ミユキハーレム

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第三十話、エインヘリアル

 ”フェンリルウールヴ”に、百一体のメイド(アンドロイド)が来た。

 ユキノのハーレム船、”エクストラコールド”の二倍の大きさを誇る、重ハーレム艦だ。

 維持するのに、丁度いいくらいである。


「んん? 一人の時はどうしてたんだ」

 キバがふと思いついた。


「エインヘリアルを…、出していました…」

 ミユキが無表情に言った。


「エインヘリアルッ、ユキメの王族の超レア、種族特性(スキル)だね」

 ヴァルキリーの女装をした、監察官が言った。



 “エインヘリアル”


 ユキメの王族にのみ現れる、レア、種族特性(スキル)

 自分とそっくりの分身体を作り出す。

 意識は同調しており、実体である。

 ミユキは、七体、分身を作ることが可能だ。

 通常は、三体くらいなのでさらにレア。



「行く先々にミユキさんがいて、簡単に拉致されたのは、ミユキさんが一人じゃなかったからなんですね」

 ハロクが納得した顔で言った。


 ミユキがコクリとうなずく。


「流石っ、お姉さまですわああ、意識同調ですわあ」

「一人、酒池肉林、いえ一人、乱交パーティーで……」


 もがもが


 ユキノは、キバに口を塞がれた。


「……ハロクが望むなら……」

 ミユキが俯く。


 ハロクは顔を真っ赤にして俯いた。


「エインヘリアルかあ」

 監察官だ。 


 ミユキが、割烹着にほっかむりをした分体を、七体出した。

 廊下や部屋を掃除し始める。

 R-66が、そっと掃除しているエインヘリアルに混じった。 


 神話レベルのレア、種族特性スキルなんだけどなあ

 掃除とストーキングかあ

 ついでに拉致も


 掃除するエインヘリアルを見ながら、監察官はしみじみと思った。



「よろしければ、どうぞ」

 ミユキが無表情に言う。

 特に急ぐ旅でもないのだ。


 ユキノたちは、重ハーレム艦、”フェンリルウールヴ”内にある”温泉街”に来ていた。

 各地の名湯、秘湯が再現されている。

 地獄巡りで温泉卵を食べたり、温泉をはしごして楽しんだ。

 流石、ユキノの姉である。

 混浴風呂が用意されていた。

 大人な、ヤマと監察官が入りに行く。


 廊下でカオナシとすれ違う。

 

「浴衣で卓球っ」

 ユキノが感動していた。

 パートナーとするのが、夢だったらしい。

 キバとユキノが卓球をした。

 ハロクとミユキ(の一体)も楽しむ。

 風呂上がりで、少し上気した浴衣の胸もとが色っぽかった。


 卓球を終えた。

 キバとユキノは、”道後温泉”本館二階でのんびりしている。

 二階に上がるのは、有料だ。

 雪ウサギになったイナバ五姉妹が、周りでころころしていた。


「”道後温泉”本館もいいが、”奥道後温泉”の”ジャングル風呂”も好きだぞ」

 キバがユキノの手を握る。


「まっっ」

 ユキノがポッと頬を染めた。

 ユキノの船、”エクストラコールド”には、こちらにない”ジャングル風呂”がある。


 キバは、いまいちよくわからない”口説き文句”を口にした。

 


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