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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第二章、ミユキハーレム

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第二十二話、隠された機能

「ふんふん、ふんふん」

「ゼンコロ〜」

「全ての生命(いのち)に捧げるの〜」

「ふんふん、ふんふん」

「タンコロ〜」

「私の殺意はあなただけ〜」

 R−66は、浴場の床にモップがけをしている。


 カコ〜ン


 無駄に綺麗な歌声だった。


「あ、あ〜る66さんっ!?」

 ユキノが風呂に入りにきていた。


 ぜ、全宇宙的な歌姫が、ふ、風呂掃除を〜

 

 ユキノは、彼女の大ファンだ。

「な、なぜっ」

 想像して欲しい。

 モニター越しでしか見たことがない大スターが、スク水で自分の家の風呂掃除をしているところを。


「いや〜、私みたいな一端末を、船内に入れてくれてありがたいですよ〜」

 基本的に彼女は真面目で義理堅い。

 船内の様々な仕事を手伝っていた。

「あははは」

「まあ、船内のバッドライフを殲滅したら、のんびりさせてもらいますよ〜」(←ユキノも含む)


 R−66は、ジャングル風呂の掃除に取り掛かった。


「Rー66さん、台所にG出現、急行されたし」

 船内放送が聞こえてきた。


「はいはい〜、虐殺ですよ〜」


「ああああ〜」

 ユキノが頭を抱えた。



「出現区域より人員退去」

「対象出現区域、閉鎖完了」

「動体反応チェック」

「隔壁、エアダクト閉鎖」


「駄目ですっ」


 ドンドンッ


 ユキノは、閉鎖された隔壁にしがみつく。

 ガラス越しにRー66が見える。

「いやっ、いやああ」


「ユキノッ」

 キバが、ユキノを隔壁から引き離す。

「見るなっ」


 ガラスの向こうのRー66がかすかに微笑んだ。

 脇の下の排気スリットが開く。


 シュコオオオオ


 黄色いガスが漂い出る。

 宇宙船の隔壁に、ガムテープなどの目張りは必要ない。

 

 Rー66は、無慈悲な“バルサン”と化した。


 バルサンにやられたGは、すぐには死なない。


 バサバサバサ〜


 Rー66の周りを複数のGが舞った。

 おマメさんが気を利かせてGにモザイクをかけてくれる。


「いやああああ」

 キバが、ユキノに目隠しした。



「全生命体完全殺戮機械群(バーサーカー)は体内で、あらゆる毒ガスを作ることができるからねえ」

 防御服の女装をした監察官が言った。

 バーサーカーの使い方としては、一般的らしい。

「たまに大量殺戮させてガス抜きしないとね」


「見たかっ、バッドライフめっ」

 Rー66が勝ち誇る。


 ちなみに、ヤマはGが大の苦手だ。

 可愛らしい悲鳴をあげて、自室に逃げ帰っていた。


 エクストラコールドの航海日誌には、順調に航行中と記録されている。



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