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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第二章、ミユキハーレム

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第二十一話、R-66

山嵐やまあらし


 講道館の創始者、加納治五郎の弟子、西郷四郎の得意技。


 担いで、腰に乗せ、足を払う。


 背の低いものが高いものを投げる際に有利だとされる。(ウイキペディアより)


 

 それは、発作的な行動だった。


 キバは、全力疾走してきたJKを、担ぎ、腰に乗せ、足を払った。


「宙軍中野学校式、近接格闘術、”山嵐”」 

 残身。


「うひゃああ~~」

 間の抜けた声を出しながら、JKが飛んで行く。

 くわえていたトーストが宙を舞った。


「あああ、すまんっ」

 キバは、投げ飛ばされ、床にしゃがみこんだJKに手を伸ばす。


――ばれてるっ、ゼンコロしようとしてるのが、ばれてるうう


 R-66は、しゃがみ込んだまま後ずさった。


「R-66さんか?」


「あああ、端末番号まで、ばれてるうう~~」


 ヒイイイイ


 ”これでかったとおもうなよーー”


 空中に上記の文字を残しながら、R-66がその場から走り去った。


「……サインが欲しかったですわね……」

 ユキノが少し残念そうに言った。



 港の時間は、夜になっている。


「元々私は、ハニトラ用のセクサロイドですよっ」

 近接格闘なんて無理ってもんです。

「というわけで、やってきましたよっ」


「Naight Crawling!!」(←やたら巻き舌で発音がいいあれ)


 過去にユキノさんが、失敗したやつだ。


「ふふふ、ここですねっ」

 キバの寝室の前だ。

 鼻の前で結んだほっかむりを締めなおす。

 背中には、唐獅子模様の風呂敷を背負っていた。

 伝統と格式の”盗っ人”スタイルだ。 


「あなたのこころ(ついでにからだも)を、盗みに来ましたよ~~」


 ドアノブに手を掛ける。


 ボトッ


 ジェル状のものに覆いかぶさられた。


「フク、トカス、トカス?」


「なんで、こんなところに”シェープシフター”がああ」

 ほっかむりが、風呂敷が、溶ける。


「シタギ、トカス、ダメ」

 キバにとめられている。 


 結局、下着以外の服は溶かされた。

 黒いセクシーな下着だ。


「ふええ~~、お嫁にいけないよ~~」

 大事な所を両腕で隠しながら逃げた。



「なんとっ、下着姿の変質者っ」

 うさ耳メイドの長女、”イナバ、ヒ”だ。

 夜間の見回り中だ。 


「ち、ちがうんです~~」


「はいやああ」

 イナバ、ヒが飛び蹴りの格好で宙に舞う。


「ひえええ」

 R-66は、両腕と両ひざの腱を斬られて廊下に倒れる。

 家庭内害虫”G”のように四つん這いで逃げた。

――胸に七つの傷をつけられるところでしたよ~~ 

 


「昨日の夜、やたら騒がしかったような」

 キバが、つぶやいた。


「下着姿の変質者が出たようだよ、キバ君」

 本日の監察官の女装は、”ラペルラ”の高級下着だった。

 ヤマの好みらしい。


 エクストラコールドの補給が終わった。

 やたらと水の消費が激しい。

「二十四時間、入りたい放題だからな~~」

 エクストラコールドは、健康ランド完備である。


 搭乗用のタラップで船に乗り込む。

 ふと見ると、船の外部にR-66が、必死の表情で()()()()()()()()のが見えた。


 キバとユキノ、ヤマと監察官が、顔を見合わせる。


「……あのっ……」

 ユキノだ。

「R-66さんっ」


 ビクウ

 

 R-66が反応する。


「よろしければ、船内に乗っていきませんか?」

 ユキノは、R-66のファンだ。


 パアアアア


 R-66が、花が咲くように笑う。


 R-66が、仮ハーレム要員に登録された。





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