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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第二章、ミユキハーレム

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第十九話、ハニートラップ

「きれいな青だなあ」

 キバがつぶやいた。

 今、“エクストラコールド”はダイブインして、宇宙の()()にいる。

 窓越しに、イワシの群れが柱を作っていた。

 そこに、バショウカジキが飛び込んで行った。


「宇宙ってこんなに生命に溢れてるんだ」

 遠くの方で、マンタがゆっくりと泳いでいた。


 いつの間にか、ユキノが隣に並び、指を絡めて手を繋いできた。


 二人で海中を見ている。


 幻想的な光景に、時を忘れそうだ。



 海中に、スクール水着を着た美女がつるされている。

 モデル体型に、長い銀髪、アダルティな大人の美女だ。

 胸には、”R-66”と書かれた白い布が縫い付けられていた。

 背中には、金色の釣り糸が繋がっていた。

 釣り糸は、しばらくすると、宇宙の海上に消える。


「初めましてっ」


 美女だ。


「良い釣り日和ですねっ」


「今、私は”釣りのエサ”をしております」


「何を釣るかって?」


「愚かな殿方をですよっ」


「ふふふう、えっ、私ですか」


「私は、”全生命体完全殺戮用戦闘機械群バーサーカー”の一端末です」


「ハハハ、全宇宙の生命体は、ゼンコロですよ、ゼンコロ!!」


「HAHAHAHAHA~」


「何故、美女かって」


「それは、私が”ハニートラップ”用の、”セクサロイド”だからですよ」


「ふふふ、バッドライフ(生きている全ての生命体)のオスなんてイチコロですよ、イチコロッ!!」


「グッドライフに変えてやりますよ~~~~」(←グッドライフ、H,セイバーへ―ゲン著、バーサーカーシリーズ、参照)

  

「前世代では、仲間を目の前で、生きたまま皮を剥いでいうことをきかせていたみたいですが……」


「文明的で文化的では……ブツンッ(隠匿コード発動)


「?、おっとノイズが走ったようですね」 


「モケケ、モケ、モケ」


「おや、上位端末から通信ですよ」


 上位端末は、白いチョコバットを真っ二つに切って一つ目がついた顔をしている。


「船が近づいてきますか?」


「おやおや、”永久凍土装甲”って、ブルジョアですねえ」


「コルトバのハーレム船ですかっ」


「ハーレムマスターを、篭絡して、女性たちに血で血を洗う戦いでも起こさせますかっ」


 フフフ~~~ン


 ()()()()()()を着た銀髪の美女は、”異次元釣り糸”を切り、きれいなフォームのクロールで、“エクストラコールド”に泳いでいった。



「んっ?????」

 キバの視界に何かが映る。


 ユキノは、キバの隣で幸せそうに目をつぶっている。


 ”スクール水着を着た美女?????”

 

 ”銀髪だ??”


 ”宇宙に……?”


 キバは、片手で自分の目をこすった。

 ……疲れてるんだろうか……

 

「海上に、バーサーカーの機動要塞か」

「”釣り”でもしてるのかな?」

 ヤマの胸に顔をうずめながら、監察官がつぶやいた。


 過去の”戦争文化遺産”として、”全生命体完全殺戮用戦闘機械群バーサーカー”は”全文代”によって、彼らに完全に気付かれないように、()()され、()()されている。



 

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