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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第一章、ユキノハーレム

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第十八話、帰郷、第一部完。

「そろそろ年季があけるねえ、キバ」

 酒場の親父に話しかけられる。


「そうか、もう一年になるのか」

 コールドスリープから、とけてである。


「そろそろ“文明人”デビューだね、キバ君」

 白無垢で角隠しの女装をした、監察官が言った。

 ヤマは、今仕事中である。

 目の前にいるのだが。


 宇宙には、色々な生物がいる。

 キバのように長期コールドスリープからとけたもの。

 意思を持つ海なんてのもいた。

 新たに発見された生物は、大体一年間、観察され、“文明人”であるか判断される。

 その一年が過ぎようとしていた。


「これで、星系間の移動が解禁になりますね、キバ様」

 ユキノが笑いかけた。


「そうだな」

 キバが考え込む。


「ふふふ、一緒に銀河を旅行しましょうっ」

「どこか、行きたいところはないですかっ」

 

「…………」

 キバが頬をかきながら、そっぽを向く。

「……惑星コルトバに……」


「えっ」

 ユキノが振り向く。


「ユキノのご両親に挨拶しに行きたいのだが」

 そっと、ユキノの手を握った。


「キ、キキキバさまっ」

 キバが、ギュッと握る手に力を入れた。


 プシュ~~~~


 ユキノが頭から煙を出して、意識を失った。


「やるじゃないかっキバっ」

「妹を頼むよっ」

 ヤマが、ユキノを部屋に運んだ。



「寂しくなるなあ」

 酒場の親父だ。

 キバの年季が空けた。


「ああ、だが、また帰って来るよ」

 キバが答える。


「まあ、気にせず色々回って来いよ」


「ここの席は、いつでも空いてるぜ」

「早かったな、一年は」

「ユキノちゃんも、ヤマちゃんも達者でな」

「別に寂しくなんかないんだからねっ」

 ごろつき達だ。


「皆さまも、今までお世話になりました」

 ユキノだ。


「しばらくしたら、帰ってくるぜっ」

 ヤマが答える。


「まあ、僕もハーレムのメンバーだからねえ、ついていくよ」

 アンドロギュヌス監察官が横に並ぶ。


 

 惑星エリンのエリンステーションを、ユキノのハーレムパレス、“エクストラコールド”が出港した。


 目的地は、ユキノの故郷“惑星、コルトバ”である。


「惑星コルトバに向けて、ダイブジャンプ」


「行きましょう、キバ様」

 ユキノが、キバの笑いかける。


「おう、行こう」

 キバが、優しく笑い返した。 

 

ユキノの歴史が今1ページ。

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