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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第一章、ユキノハーレム

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第十七話、イナバたち

「お、やはりここにいたか、キバ殿」

 ドワーフの男性が酒場を訪ねてきた。

 普通免許の試験官だった”ドワイト“だ。

 週末の土曜日、午前十時くらいだ。


「わしに模擬戦で勝った相手には、一杯奢ることにしとるんじゃ」

「いい試合じゃったのお」

 同じテーブルに座る。


「んんっ」

「あらっ」

「おやっ」


 ”ドワイト“と、

 膝の上に、監察官を乗せた”ヤマ“と、

 キバの膝の上に座った”ユキノ“が、同時に声を出した。


「ユキノ様?、ヤマ?」


「ドワイトおじさま?」


「ドワイトジイ?」


 やはり三人が、同時に声を出した。

 ”ドワイト“が、改めてまじまじと、キバを見た。


 キバの膝の上に座ったユキノが、勝ち誇った様に胸をそらした。

 フッフ~~~~ン


 キバは気まずそうな顔をして、ユキノを膝からおろそうとしたが踏ん張っておろせない。


「ふっ、ユキノ様の思い人と出会うか」

 ドワイトが、片頬を歪めた。


「え~と、こちらの方は?」

 キバが小さな声で聞いた。


「先代のユキメ族の女王”シラユキ“様の、近衛部隊“セブンズ”の元隊長だよ、キバ君」

 毒入りのリンゴ売りの女装をした、監察官がヤマの膝の上から言った。


「ユキノ様も、遂にハーレムマスターを見つけられたのですなあ」

 目を細めながら、静かに笑う。

「で、イナバたちは元気ですかな?」

 

「イナバたちと言えば、うさ耳メイド五姉妹だっけ」

 キバが確かめる。


「そうだぞお、キバ様あ」

 ヤマだ。  


「彼女らは、近衛部隊所属じゃからなあ」

「わしが直々に鍛えたんじゃ」

 ドワイトだ。

「そういえば、キバ殿は、“スペース・カラッテ―”のTATUJIN(達人)と聞く」

「イナバたちの様子見がてら、手合わせしてくれんかのお」


「え~と」


「ドワイトジイは、“極十字星拳”の使い手だぜ」

 ヤマが監察官の手から、ウサギに切った()()()を食べながら言った。


「分かった」

 キバが答える。

 明日の日曜日に、ユキノの宇宙船、“エクストラコールド”に集合ということとなった。



「……師匠……」

 キバたちは、エクストラコールド内にある道場に集合していた。


「皆、元気にしていたか?」


「……はい……」


 うさ耳メイド五姉妹が、並んで正座をしている。


「ふふ、キバ殿、一人一人使う流派が違いますぞい」


「流派っ」

「え~と、宙軍中野学校式、近接格闘術と空手を少々」

 キバが、自分の流派?を答える。


 ちなみに五姉妹の名前は上から、“ヒ”、“フ”、“ミ”、“ヨ”、“イツ”である。(本名ではない)

 

「長女“イナバ・ヒ”、“孤鷲拳”参ります」


「次女“イナバ・フ”、“水鳥券”……」


「三女“イナバ・ミ”、“紅鶴拳”ですわ」


「四女“イナバ・ヨ”、“白鷺拳”いきますよお」 


「五女“イナバ・イツ”、“鳳凰拳”ですよっ」


 キバは、準繰りに手合わせした。

――なんと六聖……(ユ〇ア(正統血統)は、ヤマになるのか?)


 外部からの破壊を得意とする流派らしい。


 ちなみに腕や足を延ばして攻撃したり、テレポートや炎を吹いた監察官が最強だった。(ヨガ~~)

 夜には、ヤマに「ファイナル・アトミック・バスター」を決められるのだが。



 道場で汗をかいた後、エクストラコールド内の入浴施設(健康ランド)に入りに来ていた。

 な、なんと、混浴ではないっ(ばば~~ん)

 ”ドワイト“は、高齢者とは思えない筋肉だ。

 キバは、低重心のガチムキである。


 キバは、 

「サービ〇、サービ〇ゥ」

 と言いながら、注射を打とうとする()()の監察官を、死に物狂いで止めた。 


 一方、女湯では、


 ポポポポポン


 白くて丸い雪ウサギが五匹、湯船に浮かんでいたそうな。



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