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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第一章、ユキノハーレム

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第十話、ゲット族

 ドッキングポートまで来た。


「お帰りなさいませ、姫様」

 ウサギの耳を頭に生やした侍女服の女性が、5人並んで頭を下げていた。

 奥に行くに従って段々背が低くなる。

 5姉妹か?


「ただいま~」


「今帰ったぞ~」


「……ゲット族だ」

 バニー姿の女装をした監察官がつぶやいた。


 ゲット族はコルトバ星人の中で、スノウオーガーに次ぐ戦闘力の高い種族である。

 得意なことは、隠密で後ろから静かに近づき、首をはねることだ。

 さらに、獣形態であるまん丸い白兎に変身すると、スピードが上がり鋭い牙を生かしたインファイターになる。


 ポポポポポンッ


 5姉妹が中型犬と同じくらいの大きさの、まん丸い白ウサギに変わった。

 先導するように艦内を進む。


「うふふ、獣姦も可能ですわよ」

 ユキノがキバの耳元で囁く。


「はああ!?」


 白ウサギがちらりと振り向く。

 無表情な赤い目とあった瞬間、


 ポトリ


 クリティカルヒットッ

 キバの首をはねたっ。


「うわあああ」

 キバは、必死に自分の首を抑えた。

「お、落ちてない」

 錯覚っ??


「気を付けた方がいいよ」

「ゲット族は、ユキメの王族を陰から支える闇の一族だからね」

 監察官が小さな声で言った。


 キバ様も好きね~

 

 というユキノの視線に、流石に怒りを覚えるキバである。


 

 丸みを帯びたブリッジで五人のゲット族のメイドが、艦を操縦している。

 真ん中の一段高い所に椅子があり、ユキノが座っている。

 斜め後ろにヤマが立った。


「永久凍土装甲、励起」

DMダークマター推進機関、起動」

「もやいを外しなさい」


「エクストラコールド、出港」 


 ”エクストラコールド“は、“エリンステーション”から出港した。


 ブリッジのすぐ後ろの区画には、簡単な食べ物が作れる設備を備えたVIPルームがある。

 部屋の中央に設置された超高級囲炉裏。

 少し離れた所に、コタツとミカンも完備されていた。

 板間に畳み。

 靴を脱ぐのが“コルドバ”流だ。


「凄いっ、ユキメ族の王宮の迎賓館そのものだよ、ここわっ」

 監察官は、ユキメ族の文化にも詳しい。


「迎賓館っ?!」

 キバだ。


「ただ……コタツにネコがいないのが……」


「……コタツにネコ……」

 キバである。


 バフッ


「ニャ~~ン」

 熱くなったのかコタツからネコが上半身だけ出してきた。


「なっっ」

 かっ、完璧だっっ


「フッフ~~~~~ン」

 キバが振り返ると、勝ち誇ったユキノとヤマが並んでふんぞり返っていた。

 

「え~と」

 700年前のキバの自宅に、コタツがあったというと、


「キバ様(君)は、王侯貴族の出身なのですか!?(なのかい!?)」


 と大変驚かれた。


 ネコもいたとは言わないでおこう。



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