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時空守護士タイムアテンダント  3 海と女傑と新たな仲間  作者: 夜湖
第一章 雨の客とスカイフェアリーズ
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玄関では夕飯の支度中だった母の美千代来客を迎えていた。

「んまあー、ちょっと見ない間に大きくなったわねえ。おばさん、びっくりだわあ。大丈夫?雨に濡れてない?風邪ひいたら大変よー」

「いえ、ご心配なく」

「あえええっ!?」

思わず、大声を出してしまう。

玄関に立っているおとなしそうな少年。

英麻は彼を知っていた。まっすぐな黒髪に丸眼鏡。ブルーの腕章付きの深い青色の制服。この前の平安エリアの戦いの際、応援に来たタイムパトロール第八部隊の一人である。ろくに話もしなかったが、確かにそうだ。名前は何だったか―――

「何よ、変な声出して。ひびきくんに失礼でしょう」

美千代がぺしんっと英麻のお尻をはたいた。

「ひびきくん…って誰?」

「やーね、いとこの響くんに決まってるでしょ?」

「い、いとこおッ!?」

「そうよ。幸大ゆきひろ伯父さんのとこの四人兄弟の末っ子の」

「なっ、なな何で?伯父さんの子供って三兄弟でしょ?第一、この人」

そこまで言いかけた時、眼鏡の少年がすっと唇に人差し指を当てた。黒目がちな目が静かに英麻を見ている。

黙っているように。

そういう意味だった。

「それでー?今日は何のご用かしらー」

いつも以上に愛想よく美千代が尋ねてきた。少年はにこやかに笑ってこう答えた。

「実は英麻さんにちょっとお話がありまして」

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