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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

端役のAランク冒険者の少女がレズに襲われるお話の後日談

作者: たんぽ

期間が空いてしまい申し訳ありません。

前回、初めて投稿したのですが多くの人がブックマーク等をしてくださり、とても嬉しく、日常生活の励みになりました。

なぜ期間が空いてしまったのかと言いますと、生活が忙しいということもありますが、この短編小説を連載にしようかとても迷っていたからです。


拙い文ですが、お付き合いください。

「ん……ここは……」


陽射しが部屋に入り、少女は目を覚ます。

ふかふかのベッド、いい香りのする枕、そして包み込んでくれらような毛布、どれも温かさを感じる。


(凄く、ゆっくり休めた気がする……)


「いッ……」


少女はベッドから起き上がろうとするが、身体中の痛さに固まる。

自分の身体を見返すとガーゼや包帯だらけであった。


「痛い……けど、私、生きて、る?

………助かったのは夢じゃなかったんだ……」


(………あの子の家……なのかな…)


とりあえず助けてもらったお礼を言おうと身体に力を入れるが、動かない。


(もう少し、休ませてもらおう……)


少女はまた身体の力を抜き、意識を手放した。


窓から忍び寄る黒い影に気づかずに。


















【数十分前】




「イリスちゃんが起きる前にご馳走を作ったのはいいものの、デザートがなかったのは不覚………」


黒髪の少女は家から少し離れた近くの町に買い出しに来ていた。


「ええい、まずは胃袋を掴むのだ!そのためには、ただデザートを買って帰るわけにはいかない!手作りで最高のデザートも、作ってみせる!」


少女は燃える。

必ずや自分の愛する人の胃袋を掴んでみせると。








「さてさて、材料も揃ったしそろそろ引き上げますか。喜んでくれるかなぁ…」


両手に沢山の荷物を抱えて、少女は満面の笑みを浮かべる。




「!?」


(今の感覚………)


自分の家には外敵対策の為の結界を張っている。

今回は特にイリスを保護したため幾重も結界を強化した。


(破られた訳ではない…すり抜けられた?

一体どうやって………)


物理対策だけでなく、魔族や人間が近づいたときは、直ぐに状態が分かるように魔力を練り直し、地下からの侵入も防ぐよう改良した結界。何か穴があったのか冷静に考える。


そして少女は確信し、目を見開く。


(呪詛かっ!!)


イリスの無事を信じ、少女は閃光のような速さで地を駆けていった。
















(あ、れ…………?ここは……?)


気がつくと少女は暗闇の中にいた。


(身体、が、痛い…く、苦しい……)


嫌な汗が流れ、身体中の傷や痛みは、四肢を拘束する糸、締め上げられ、嬲られ、嬌声を上げることしかできなかったあの悪夢を連想させる。


(わ、私は、大丈、夫。恐くなんか、ない)


情けない自分を思い返せば思い返すほど惨めだ。

あの出来事への恐怖心がないといえば、嘘になるのだろう。


「ハァっ……はぁっ……た、立たなきゃ……」


(少し身体が熱い?)


汗を拭うが息はつまったままだ。


そして、身体から黒い影のようなものが浮き出ているのに少女は気づいていない。


(う、あ……何……一体………?)











『…………

いい度胸ね‥フフッ……女の子なのに、その綺麗な身体に傷跡が残っちゃうかも…………ねッ!』


『ぐっ!!‥がぁ‥ッ‥‥やっ‥‥め‥ッ…ぁ…』















「!?!?!?!?」


(こ、これ、は………………)











『…………

縛られて、苦しいはずなんでしょう?

そんなに可愛い声出しちゃうなんて、イリスちゃんは淫乱なんだね♪』


『ち、違ッ…ふぐッ………ひっやぁあっ……!!』













「……う……ぁ……わ、私……ッ……」


涙が溢れ、その身体は震える。

彼女はAランク冒険者として、いくつもの任務を遂行してきた猛者だ。

しかし、自分の身体、心を壊されそうになった初めての悪夢、惨劇は深い傷跡を残している。










『…………………

壊れるまでかわいがってかわいがってかわいがってかわいがってかわいがってかわいがって、私しか見れないようにしてあげるから…!』


『だめ……いや、だ……だれ、か…助けて……』








「あ………ああ…………………」


少女は膝から崩れ落ち、震えながら自分の腕を抱きしめる。








『……………………

私との愉しい愉しい初夜を送りましょう………私が、貴女の初めての人になるの……』


『ひっやぁ…い…やぁっ!…い…あっあやっ!!…………ひあっっっ……!!』

















自分の信じていた友が獣のような目つきで迫ってくる光景が、フラッシュバックする。













『…………

ほら、ほら、ほらッ!!もっと、もっと抵抗しないと、もう、ほら、届いちゃうよ♪』


『!?!?!?!?ッいやっ!いやっ!!そこはッ!!そこだけはダメッ!!いやああああっ!!』









「ひ…ぐッ……ぇ………ぐッ……」


彼女は努力を積み重ね、腕一本で、ここまで登りつめてきた。

歴代でも例を見ないほど早く、若いAランク冒険者として数々の経験を積んできた。


しかし、彼女の人生において自分は「女」だということを身体に、心に刻み込まれたことは初めてであった。





『こんなところにいたの?』


黒い影が集まり、魔族の少女の形を作っていく。


「ひっ……」


『まだまだ♪続きはこれからよ♪』


イリスに手をかざし、あの光景をまた見せようと迫る。


「い、いやっ……だ……」


目を瞑り、耳を押さえ、蹲る。


『絶対に逃がさないわ、どこまでもどこまでも貴女を探して…………』





























『身体の隅まで犯してあげる♪』















「あ…………ッ……ぁ……」


(誰か、助けて、こわい、こわいよ、助けて、誰か、こわいよッこわいッ………)


黒い影が少しずつ近づいてくる。

少女の体は震え、必死に後退るが、壁が背中に当たってしまい、これ以上下がることができない。


「嫌だ、いやっ!いや!来ないで!!」








『嬲って、壊して、何度も何度も犯して、貴女を私だけのモノにするの♪















ーーーーーーーー絶対に逃がさないから』



黒い影が身体にまとわりついていく、二度とこの世界に戻ってこれないのではないかと思うほど冷たく、重い。

四肢を拘束し、徐々に少女の身体を侵食し、蝕んでいく。



「いやっ!いやぁっ!

なんで!?なんで動けないの!?なんで解けないの!?誰かっ助けてッ!!」



少女の抵抗は虚しく、あっさりと四肢は拘束され、黒い影が目の前に迫る。

そして徐々にその影が体内に入り込んでいくのが分かる。


「な、何っ……これ………」


少女の白い肌は脚先から少しずつ黒くなっていき、その美しい純白の髪も黒が侵食していく。



「い、いや…………


いやあああぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」


































































「ーーーーーーーイリスちゃん」





少女を蝕んでいた影は光に打ち消される。

まるで、夢物語のように闇を払うその姿は聖騎士のようだ。

そして、傷だらけの身体を温かい感覚が包み込む。


















「ーーイリスちゃん。

落ち着いて、もう大丈夫ーーーー





ーーーーー貴女のことは私が守るから」





イリスの顔は涙でぐしゃぐしゃで、傷だらけの痛々しい華奢な身体は恐怖で震えている。

そんな彼女を黒髪の少女は優しく、包み込むように抱きしめる。


「あ、ああ………」


「大丈夫、大丈夫。ただの幻。貴女を傷つける人はここにはいない、大丈夫」


抱きしめてくれる彼女に答えるように、震える腕でイリスは彼女を迎える。


「落ち着いて、ゆっくり息を吸って」


彼女の指示に従ってゆっくりと大きく深呼吸をする。







「……………あ…り、がと」


「落ち着いた?」


イリスはコクリと頭を振る。


「………呪詛は払ったけど、まだよくないモノが少し身体の中に……いや、なさそうだね。

………とりあえず、お料理を作ったから一緒に食べよう?」


そういって黒髪の少女は一旦イリスから離れようとする。

そんな少女の服の裾を掴む。


「お、お願い………も、もう少し、このままで、いさせてくれる?」


イリスは震える腕で彼女を抱きしめている。


「いいよ、いつまでもさ、落ち着くまで、ゆっくりでいいから……」


イリスに答えるように、再び彼女はイリスを優しく、包み込むように、受け入れるように抱きしめる。




















「また、助けてもらっちゃいました……」


「イリスちゃんを助けるのは当然!それに家主だしね!」


「それに、手当までしてもらって……

え、えーっと……まだ、名前を聞いてないんだけど、教えてくれ、る?」


あ、しまった!という顔を黒髪の少女はしている。

自分は勝手に名前を呼んでいるのに自分は自己紹介すらしていなかったのだ。


「あわわわわ、勝手にイリスちゃんとか軽々しく呼んじゃって本当ごめん!わたしの名前は、カミシキ・マキ、気軽にマキって呼んで!」


「はい、で、では…マキ…さん。


それと、私の名前は好きに呼んでください。

マキさんは姓があるなんて、どこかの貴族様だったりするんですか?」


黒髪の少女、マキにイリスは話しかけるが反応がない。


「あのー、マキさん?」


「い……」


「い?」










「い、イリスちゃんが、私の名前を呼んでくれたっ!!

やったっ!!今日は記念日だああああああ!!」


「あ、へ?いや、あ、あの……ひゃっ!?」


マキはイリスをお姫様抱っこする。


「じ、自分であるけますって!」


「いいっていいって、怪我人なんだからもっと頼ってよ!さぁ、ご飯食べよう!三日間くらいなにも食べてないでしょ?」


「そ、それはそうですけど……この格好は、は、恥ずかしいです!」


「ここは私の家なんだから私と貴女しかいないって!気にしなーい、気にしなーい!」


「そ、そういう問題じゃないんです!」


イリスはマキに抱えられながら、寝室を後にし、いい匂いのするリビングへと連れてかれていった。





































































「呪詛、返されちゃったなぁ、今度は直接会いに行くからね。待っててねイリスちゃん♪」




























おまけ 登場人物の総括的な何か


名前 イリス (主人公?)

性別 女

年齢 15

ランク A (冒険者ランクはE〜A、Sがある)

職業 魔導師

ステータス (E〜A、EXまで存在)

筋力 E (力の強さ)

耐久 E (身体の強さ)

敏捷 A (身軽さ)

魔力 A (保有魔力)

幸運 E (天運)

精神 A (心の強さ)

技量 B (器用さ)

特殊ステータス

不屈の精神 B

正義の心 A

大魔導師 B

魔眼 A

裁縫 B

女難の相 EX


ギルドからの信頼度 A (文字通り)




名前 カミシキ・マキ (転生者)

性別 女 (TS)

年齢 15 (精神年齢、通算して35)

ランク S

職業 アサシン

ステータス

筋力 A

耐久 A

敏捷 EX

魔力 B

幸運 A

精神 A

技量 EX

特殊ステータス

料理人 B

暗殺王 A

転生者 A

気配遮断 EX

愛の力 EX

結界作成 A

スローライフ EX


ギルドからの信頼度 C




名前 パイダ

性別 女

討伐ランク A?

種族 魔族 アラクネー種

ステータス

筋力 B

耐久 B

敏捷 B

魔力 A

幸運 D

精神 E

技量 A

特殊ステータス

呪術 A

束縛 B

気配遮断 C

人化 A

快楽 A

陣地作成 B

壊れかけの心 A





名前 アラクネ

性別 女

討伐ランク S

種族 魔族 アラクネー種

ステータス

筋力 A

耐久 A

敏捷 C

魔力 B

幸運 B

精神 A

技量 EX

特殊ステータス

束縛 A

気配遮断 B

人化 C

人体破壊・改造 A

従属召喚 B

種の誇り EX

陣地作成 A







名前 ああああ(一人前冒険者の基準)

性別 男

年齢 32

ランク C

職業 剣士

ステータス

筋力 C+(力の強さ)

耐久 C+ (身体の強さ)

敏捷 C (身軽さ)

魔力 C (保有魔力)

幸運 C (天運)

精神 C (心の強さ)

技量 B (器用さ)

特殊ステータス

身体強化 C

格闘術 D

騎士道精神 C


ギルドからの信頼度 B

後日談なのにあまり進んでないやん!と思われる方も多いと思います。申し訳ないです。


しかし、今回この小説も皆さんから何かしらブックマーク等で評価をいただけたら、

前回の短編も含めこの小説を連載で出してみようかなぁと思っています。

そこは初挑戦なので、どうなるかはわかりませんし、見てくれる人がいないならやはりまだまだ修行が足りないということで、一旦なかったことにさせていただきます。

なので、こんなとこが知りたい!とか感想等をコメントいただけると嬉しいです!




こんな文才のない作者の小説を読んでくださり、本当にありがとうございました。

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