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3-17おまけ アンドレッティの行動とログレスの反応に関しての質疑 

★Q

後書きに関して[2019年 01月 18日 01時 13分]

ログレスが見返りとして求めたのは航路航行権のみだったが、

航路を安価で解放したことで結果的にログレスに経済的損失を与えたことが恩を仇で返したと捉えられたと言うことで良いのでしょうか。


★А

イエス。(将来的な)経済的損失の拡大の可能性がログレスに苛烈な反応を取らせた。


★Q

そもそも国家が混じりけ無い善意で何らかの投資を行うなんて話の方が滅多に聞かない気がしますが、

無知故の振る舞いに対する報復が苛烈に過ぎたとか、そう言う話でしょうか。


★А

ノー。


ログレスもアンドレッティも、互いに国家に真の友人はいないと承知していた。

そして航路の解放について、すでに取り決めた条約をひっくり返すことに対して、アンドレッティにとっては一定の成算があった。

実際には、彼のぶち上げた政策は、脅迫ではなく条件交渉の第一弾のつもりであり、ログレスの反応を見るためのブラフであった。勿論、ログレスが過度に弱気であれば、航路の解放はなされたであろう。


1 今やアンドレッティの軍隊は強力であり、ログレスの王立海軍ですら対立を避けようとするだけの規模に成長していた。

2 ログレスのみならず、新世界諸国の人道的支援と承認もある為、ログレスも強硬手段は躊躇うはずである。

3 ログレスが外交的手段で解決を図るであろう間に、彼は事態を既成事実化できるであろう。

4 いまやアンドレッティが征服した広大な領域において、彼の支持は盤石であり、またログレスが軍事力の行使に踏み切るとしても、彼の支持者が銀河中におり、義勇兵とレンドリースが期待できた。

 また、あまたの有人惑星での泥沼の地上戦を伴うために、最終的には膠着状態での出血に耐えかねたログレスから条件付き講和を勝ち取れる可能性が高かった。

5 ログレスの上院及び下院にアンドレッティに対して好意的、融和的な人物が一定数いたために、ログレスが外交的解決を図る可能性は高かった。

6 アンドレッティは、航路の完全な掌握を計画しておらず、実は譲歩の準備があって、ログレスが圧力をかけてきた場合、一定の譲歩をすることで自らの領域における権益を多少なりとも取り戻せる目算であった。またログレスが彼と権益を分け合ったとしても、まだ多大な利益を得られるはずであった。


アンドレッティの誤算について


1 彼はログレスにおける自分のコネクションの能力を過信しており、また前もってログレス内における支持者たちに自らの意図を伝えていなかったために、ログレスの外務省と彼の友人たちにとってこれは完全な不意打ちであり、裏切りとなった。

2 以前から、解放領域における奴隷及び貧困層に対して同情的であったアンドレッティが約束の履行をひっくり返す可能性をログレスの一部提督及び外務官僚は危惧しており、その時に備えて、鎮圧作戦をあらかじめ作成し、王立海軍は動員をかけて備えてあった。

3 ログレスは常の用心深さを発揮して、アンドレッティに敗れた奴隷商人の中で穏健派かつログレスに融和的な勢力の一部と、解放奴隷の中でログレスに融和的、かつアンドレッティに敵対的な一派を確保。さらには、アンドレッティの勢力の中にログレスに対して勝ち目はなく、即時講和すべきと考えている派閥とのコネクションを構築していた。

  その為にアンドレッティ政権をひっくり返したとしても、混乱を拡大させずに短期間で速やかな政権交代を図ることが可能であった。

4 現時点でアンドレッティの戦力は鎮圧可能であるが、彼が経済力を獲得した場合、王立海軍が本腰を入れなければならない規模に急成長する可能性もあった。

  またアンドレッティが、航路の【解放区】をログレス影響下にある近隣地区に拡大する可能性もあった。

5 アンドレッティに対して、3月革命連盟マーチユニオンの工作員が接触を図っている痕跡があった。

6 近隣諸国がアンドレッティ及び彼の勢力の壊滅を望み、その為の協力をログレスに申し出ていた。

7 アンドレッティ本人の意向はどうあれ、既にアンドレッティ勢力の首脳部たちは貧富の差のない国を作ることに対して熱狂しており、この【革命】をログレス勢力圏内の他国に対しても輸出しようと考えていた。

  仮にアンドレッティが折れたとしても、この勢力はそのイデオロギーの強固な形成から、既にログレスに対する潜在的な脅威と化していた。


結論 アンドレッティおよび彼の政権の主要メンバーは死ななければならない。

   彼の解放軍は壊滅し、二度と立ち上がることがあってはならない。


敗因


1 アンドレッティは、王立海軍の動員可能な戦力に関してはほぼ正しく見積もっていたがその作戦遂行能力に関しては、大きく見誤っていた。一方で、王立海軍はアンドレッティとの協力中にすでにその正確な戦力及び配置を把握し、また外務省は近隣諸国に対して根回しを行い、アンドレッティを危険な独裁者として孤立させることに成功していた。


2 アンドレッティが助力を期待していた新世界諸国の数か国は、新世界と旧世界を結ぶ航路上で王立海軍が手薄になった結果、宇宙海賊とノマドが活発化したため、またログレスの支援を受けた独立派による自国植民地での反乱が勃発した為に、増援を送るだけの余地を持たなかった。


3 ログレスが仕込みを開始していたのは、アンドレッティがまだ小勢力であった時点である。彼が完全な味方、かつ未だ戦争の行方の不明瞭な時点で、英雄的な人物であるアンドレッティが勝利するであろうことを高い確度で予測し、また将来、ログレスに歯向かった可能性のための作戦計画を作り上げていた。これに対し、アンドレッティ軍はログレス軍を迎え撃つための中長期的な作戦計画に全く欠けていた。


4 ログレス軍は地上の制圧に拘泥せず、艦隊の撃滅に専念。地上戦を同盟国や旧奴隷商人に任せた。これは領土獲得を断念する結果をもたらしたが、同時に消耗なしにアンドレッティのマンパワー、工業力、資源地帯を削ることを可能とした。

 またアンドレッティの軍隊は、あまりに急激に量的な拡大を遂げていたために、質が伴っておらず、ログレス軍の支援攻撃のバックアップを受けた旧勢力によってたやすく打ち破られた。



結果



第2フェーズ 分割


解放奴隷A  「ログレス様に領土もらったわ。これからも奴隷商人Bと戦うでー」

解放奴隷B  「アンドレッティの仇をとったるでー、ログカスの前に手下の奴隷商人Aからや!」

奴隷商人A  「ログレスに支援もらって解放奴隷Bと戦うでー」

奴隷商人B  「くそったれのログカスと戦う前に噛みついてくる解放奴隷Aを叩き潰したるわ」


便宜上の味方だからと言って勝たせてはやらないんやな。

誰も贔屓しないんやな 聖人やな(白目

鬼畜と呼ぶのも生温いなにか(白目


第3フェーズ 敢えて全土征服に拘らず、美味しそうな空白地を作り、介入してくる近隣諸国や列強を口先で非難しつつ、怨みの対象を分散。責任の所在を不明瞭にする


近隣諸国A  「ログレス恐いけど領土欲しいンゴ」

近隣諸国B  「ログレスが火をつけた挙句、逃げよった。あかん、なんとかせんと」

大カペー   「美味しそうやないけ。わいにも噛ませてやー」

第7帝国   「武器商人と軍事顧問団送るぞー」

ログカス   「統一した勢力はしばらく出来そうにないのぉ、アンドレッティは偉大な男やった。

        失ったのは残念やで、戦争を止めるんやー」人道的支援しつつ


自分の手は汚さない

他人に利益を分配する神(白目


邪神か何かですかねぇ(震え声で

本当は石黒版銀英伝みたいに歴史学者に語らせるとか、BBCドキュメンタリー風に説明したいんやけど、そこまでの描写力がない。許せ

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