僕は遅刻する
僕は朝起きるのが苦手だ。
これまでに何度遅刻したかわからない。
遅刻する度に、先生に怒られて、クラスのみんなからは「遅刻大魔王」と呼ばれてからかわれている。
僕だって、遅刻したいわけじゃない。
朝、起きると僕は憂鬱になるんだ。
――ああ。またお母さんの作った朝ご飯を食べないといけないのか。
普通の家庭でそんな事があるわけないと、普通の人は思うけど、僕の家庭じゃそうなんだ。
だって、僕は大魔王だから。
だから、お母さんの料理は普通じゃない。
そして僕は遅刻する。
良くある話(短編的に)