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見せますが何か  作者: 飯田橋 ネコ
第三部
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第四話


「……4日未明、練馬区春日町で住宅一棟を焼く火災が発生しました。消防車4台が出て消火にあたり、火はおよそ二時間後に消し止められましたが、木造2階建ての住宅およそ30㎡が全焼し、焼け跡から男性と女性そして子供の遺体が見つかりました。この家に住む夫婦とその子供の行方がわからなくなっており……」


 山下さん。この間のお約束、覚えていらっしゃいますよね。なんでまた現地に入るなどというお話になっているんでしょうか? 別室がC4でまるごとふっ飛ばされようが、気絶した樫木さんが廊下のお掃除ロッカーで見つかろうが、核弾頭の撃墜映像(シーン)が全世界に生配信されようが、全島避難の済んだ沖縄本島に大量の“漁民”が上陸しようが、中国とアメリカが多国籍軍編成してロシアの核武装解除に乗り出そうが、いくら世の中がいろいろと騒々しいからといってワタシとアナタのお約束をそんなに簡単に違えてしまってよろしいものでしょうか? ねぇ山下さんってば!!


「まぁ、情況が情況ですからねぇ。国内に残っていらしても何かと不都合が多いと思うんですよ実際……」


 っていうかなんで家族総出なんですか?


「せっかく別室が証拠とともに吹き飛んでくれましたので、柳さんご一家もついでに吹き飛ばして、後顧の憂いを絶つというのが今回の海外出張の目的でして……」


 出張でかけるのにいちいち自分の家吹き飛ばすバカがどこにいるっていうのよ!


「……まぁ、もともとはお父さんのおウチだったからだいぶガタが来てたのよね。ちょうどいい機会なんじゃない?」


 って母さんまで何言い始めるのよ!!


「もともとはアナタ自身の偽装が不十分だったからこんな事態に陥ったのよ。反省しなさい」


 ゆうてもこうたくんママが北京の連絡員で、この前とっ捕まえた中年がその旦那とか想定外過ぎるわよ! どんだけ浸透されてんのよ我が国!!


「まぁそういうわけですのでここは景気良くドーンと参りましょうかね」


 子供の頃から住んでた畑の間の一軒家。今時都市ガスも引いていないプロパン木造2階建てが、にこやかに起爆スイッチ押す山下さんにふっ飛ばされる。っていうか爆薬の設置とかカバーストーリー&焼死体×3の準備とか偽装身分証ならびに旅券の手配とかいろいろと手際が良すぎるんですけどアナタ何者?


「あれ? 言ってませんでしたっけ? これでも辞めレンなんですよ、私」


 ……辞めレンって、元レンジャーってコトすか? っていうかコレから我が家どうなるのよ??

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