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見せますが何か  作者: 飯田橋 ネコ
第二部
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第十六話

<バージニア州アーリントン郡 アメリカ国防総省 司令センター>


「フットボール起動。統合参謀本部オペレーションプラン8010受令待機中」

「USSTRATCOM(United States Strategic Command=アメリカ戦略軍)、DEFCON1へ移行完了」

「AFGSC(Air Force Global Strike Command=空軍地球規模攻撃軍団)、DEFCON1。第20空軍ミサイル航空団即応待機完了。第8空軍アラート待機中の全爆撃機は緊急離陸。各精密管制点へ向かう」

「USFLTFORCOM(United States Fleet Forces Command=艦隊総軍)DEFCON1。大西洋ならびに太平洋水上ならびに潜水艦部隊全艦にEAM(Emergency Action Message=緊急行動命令)送信中」

「AFC(Army Forces Command=陸軍総軍)DEFCON1へ。州兵ならびに予備役の招集を開始」

「POTUS(President Of The United States=合衆国大統領)の移送が開始された。アンドルーズETA(Estimated Time of Arrival=到着予定時刻)2133」

「第89空輸航空団、緊急離陸準備開始。エアフォース・ワン誘導路へ。マリーン・ワンは01L滑走路脇へ向かえ」

「着弾まで30分」

「州兵第113航空団第121戦闘飛行隊(プレジデントエスコート)、F-16全機離陸中。アンドルーズ上空で旋回待機」

「GBI(Ground Based Interceptor=弾道弾迎撃ミサイル)、フォートグリーリーならびにヴァンデンバーグ基地より発射。迎撃軌道へ遷移中」

「敵ミサイル群第一段切り離し。赤外線放射量ならびに軌道要素よりSS-27と推定。TEL(Transporter Erector Launcher=輸送起立発射機)より発射された模様……」


 次の瞬間、センター内のあらゆる電子機器からスパークが迸り、ペンタゴン全館の電源が落ちる。バッテリー駆動の非常灯の弱々しい明かりだけが残り、狼狽の色を隠せない要員たちを照らす。


「……どうなっているんだ!?」

「全軍との通信、途絶しました」

「指揮機能喪失!」

「自家発起動しません!」

「……EMP攻撃、なのか?」

「ならばなぜオレのiPhoneは生きているんだ……?」

「ポトマック川の向こうの明かりはついているぞ……」


 DominionEnergy社のバージニア州バス郡揚水型水力発電所で発生した大規模な電力動揺は、州全域の商用電源ネットワークならびに連邦施設専用配電システムに短時間ながら強力な矩形型高周波パルスを発生させ、州内240万世帯の冷蔵庫やテレビの電源回路のコンデンサを吹き飛ばし、CIAやペンタゴン、ACC(Air Combat Command=アメリカ航空戦闘集団)が司令部を置くラングレー空軍基地、アメリカ艦隊総軍ならびに海兵隊総軍が司令部を置くノーフォーク海軍基地など数多くの連邦政府施設がその機能を喪失した。

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