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夏生詩集3

過ぎてゆくのを待っていた

作者: 夏生

ひたすら

伏せの姿勢で

過ぎて

過ぎてゆくのを

待っていた


頭あげれば

当たる

誰かの鋭い視弾

いくら血を流しても

痛みを表す言葉を知らなくて

うずくまって

過ぎて

過ぎてゆくのを待っていた


早送り

できたら

今なんていらないと

カットできたら

どれだけさっぱりできたろう


伏せながら見た夢は

どれも

自由で笑っていて

懐かしさと繋がっていた


伏せの姿勢から

起き上がって

あびた自由の風は

気持ちよかったけれど

一瞬で過ぎていった


あの頃の自分の

背中を叩いて

起き上がってみろ

意外と馬鹿馬鹿しくて

愛しい世界が見えるから

言ってやりたい、今なら




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