第43話「ただ、振る。それだけ。」
「ダイスロール。」
「3」
「……あ、3か。」
「ダイスロール。」
「2」
「2かぁ。うーん、地味だね。」
「ダイスロール。」
「6」
「おっ、出たね6!……でも青マスか。うん、いつも通り。」
「ダイスロール。」
「1」
「うわっ、これ地味にムカつくやつだ。何もできん。」
「ダイスロール。」
「4」
「ふむ。あ、また青マスだ。」
「ダイスロール。」
「3」
「うん、3だね。なんか…言うことないな。」
「ダイスロール。」
「2」
「何も起こらないのに、ひたすら進むの虚無すぎるってばよ。」
「ダイスロール。」
「6」
「……おお、6! でも意味ねぇえええ!」
「ダイスロール。」
「1」
「もう、逆に笑えてきた。」
「ダイスロール。」
「5」
「そろそろ何か起こってもいいんじゃない? いや、起きないんだよなこのゲーム。」
画面には、ただダイスの出目が映り続けていた。
ヒカリは淡々と前に進み続ける。何もなく、ただ、マスが過ぎていくだけ。
こんなに何も起こらないって、逆に才能なのでは?
何か仕込んでるの? いや、違う。ただの運だ。
そして誰かが囁いた。
「エンドレスエイトって、こういう気持ちだったのかもね…」
ヒカリの一言
「いっそ、イベント起きてくれた方がまだマシなんだけど…」




