第34話「勝者なき戦い!?連続ミニゲーム地獄」
「はい、全員集合でーす☆」
またアイツの声だ。テンションの高すぎる、例のキノコ帽子のガイドキャラ。
「今回のイベントはスペシャルだよ!『連続ミニゲームチャレンジ』開催〜〜!!」
ヒカリは眉間にシワを寄せながら、手元のサイコロを置いた。
「またミニゲーム?何回やらせんのよ……」
「勝者には、なんとスターをプレゼント!ただし……一番多く勝った人だけだからね〜!」
(ふふ……勝てば終われる、かも……?)
淡い希望を抱くヒカリ。その横で、CPUたちは目を光らせている。いや、光りすぎている。怖い。
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第一戦:「ピカピカ☆メモリーパニック」
流れてくる順番を覚えて、同じ順に光るボタンを押すだけ。
……のはずだった。
「えーっと、赤、青、黄、青、赤、緑、緑……え、まだ続くの!?」
CPUたちは無表情で、100手先まで完璧に暗記している。
「アウトー!ヒカリさん、最初の赤ボタン押し忘れてました☆」
「うそでしょ!?」
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第二戦:「トントン♪リズムタイム」
一定のリズムでボタンを叩け!というゲーム。
CPUたちはBPM120の完璧なリズムで打ち続ける。まるでドラムマシン。
ヒカリは途中で「あれ?裏拍どっち?」と混乱し、リズムがぐちゃぐちゃに。
「アウトー!ズレてます☆」
「ちょっと!!人間の心、ないんか!!」
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第三戦:「超反射!ファストクリックバトル」
画面に「GO!」が表示された瞬間にボタンを押すゲーム。
CPUたちの反応時間は0.0002秒。物理法則に喧嘩を売っている。
ヒカリ:0.29秒
「アウトー!遅すぎまーす☆」
「人間ナメんなよ!いや、私ナメられてるわこれ!」
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第四戦:「グルグル☆爆速ボタン連打」
早くボタンを連打した者勝ち。もはや腕ではなく、マシン。
「うおおおおおおお!!」
ヒカリの親指が燃える。……気がした。
だが、トゲトゲ甲羅キャラが画面外から、物理的に連射機能付きのリモコンを持ち出して……圧勝。
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「というわけで〜〜〜……」
\ジャジャーン/
「トゲトゲ甲羅さんがスターをゲットー☆おめでとうございます!!」
そのまま彼は、ピースをしながら画面の外へフェードアウトしていった。
ヒカリは、膝から崩れ落ちる。
「……勝てるわけ、ないじゃん……」
が、その瞬間――
「さあ、次のターンへ行きましょ〜〜☆」
終わらない。パーティは、まだ、続く。
ヒカリの一言
「もうスターとかいらないから、睡眠時間ください」




