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第33話「ドッスン、そしてワンワン。理不尽の向こう側へ」

「はあ、列車に3回も轢かれるとはね……」


ヒカリは、ため息をつきながらマップを見渡した。もはや道の形さえ覚えてきた。それでもなお、サイコロを振る手は止まらない。


「さーて、今度こそまともに進みたい……」


ダイスロール──「2」


「またそれかーい!!」


ヒカリのマスは、今にも崩れそうな瓦礫だらけの不穏なマスで止まった。と、マスがぐらりと震えた瞬間──


「ドッスンです!!逃げてくださーい!!!」


案内役のピノ型キノコが慌てて警告を出すや否や、天井から突如として巨大な灰色の塊が落下してきた。


「いや、予告短すぎるやろ!!!」

潰されるヒカリ。


──画面は一瞬真っ白。


次に目覚めたのは、別のマス。

「おや?移動してる……マイナス10コインだって!?なんで!?!?」


そこは既にワンワンが鎖を引きちぎって暴走しているエリアだった。


「ワオーン!!!」

「ちょ、近い!思ったより近い!!」


ワンワンが回転しながらヒカリを追いかけ始めた。周囲のNPCキャラたちは逃げ惑うが、ヒカリだけは逃げられない仕様。


「ミニゲーム始まります〜! 『追いつかれたら即終了! ワンワン鬼ごっこ』!」


ヒカリ、全力ダッシュ。だが、あまりにマップが狭い。

そしてなぜか、床がぬるぬるしている。


「コース設計したヤツ、出てこいッ!!」


ワンワンの熱い吐息を背に感じながらも、ギリギリで逃げ切る。


「クリア報酬、コイン5枚!」

「5枚!?あんだけ頑張って5枚!?ドッスンは10枚持ってったぞ!?」


もう何もかもが理不尽。でも、サイコロは止まらない。


ヒカリは、ふらふらと次のターンの準備に向かう。

その顔は、笑っていた。


「これが……マリパか……クッソ!!楽しくねぇ!!」


ヒカリの一言


「あと何回ドッスンされれば、スターもらえるんだろう……」

 

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