第27話「開幕!勝つまで終わらない!?無限パーティ編」
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「おはようございます!さぁ、今日もすごろくで遊びましょう!」
――甲高い声で目が覚めた。
目の前にいたのは、赤い帽子をかぶったキノコみたいな何か。
その後ろには、にこやかな表情のヒゲの男たちやカメ、姫っぽい何か、見覚えのない謎の影まで並んでいた。
「……え、えっ、マリ……じゃなくて、パーティ? これ……あの有名なパーティゲーム……!」
ヒカリは瞳を輝かせた。
ずっと昔から憧れていた。でも、友達がいなかった自分には縁のないゲームだった。
「やったー!やっとできる!あれだよね?ミニゲームしたり、アイテム使ったり、スター集めて……!」
──さぁ、ダイスロール!
赤ヒゲ:6
緑ヒゲ:6
甲羅:6
ヒカリ:1
「……は?」
当然のようにヒカリは赤マスへ。いきなりコインを奪われる。
「続いて、ミニゲームターイム!」
1vs3ミニゲーム『ぶーぶーブリザード』が始まった。
「ヒカリさんは、3人を凍らせるように息を吹きかけてください。他の皆さんは、凍らないように体をこすってくださいね!」
必死に吹く。息が切れる。顔が真っ赤になる。
「フィニッシュ!」
──誰も凍っていない。
「なんでだよおおおおおおおお!」
絶望の初ターン。ヒカリは、圧倒的ビリ。
けれど、ふと我に返る。
(……待って? あたし、寝る前にこのゲームをしたいって願ったよね。ってことは……これも妄想の産物?)
スターを取れば勝てる。スターを取れば……!
その時、画面右上に「スター獲得」の通知。赤ヒゲが、あっさり1つ目のスターを手に入れた。
──すると、赤ヒゲの姿がゆっくりフェードアウトしていく。
「お先に〜♪ また別のゲーム呼ばれてるから〜。ヒカリちゃん、がんばってね〜」
ヒカリは呆然とした。
……その代わりに、次の参加者としてピンク色のドレスを着た姫が現れる。
「え、何このシステム……。勝ったら抜けて、休めるの?」
ヒカリが振り返ると、先に抜けた赤ヒゲがソファでぐっすり寝ていた。
(なるほどね……この世界のキャラって、ゲームしてる間が“仕事”で、それ以外が“休み”ってことか)
そう気づいた瞬間、ぞくりと寒気がした。
(じゃあ……最後まで残ったら? 誰も抜けなかったら?)
ミニゲームが再び始まる。
「うわあああ! もうちょっとルール聞かせてよおおおお!」
パーティは終わらない。
スターを取らなければ眠れない。
勝たなければ、“休み”は訪れない。
──ようこそ、終わらないパーティへ。




