第25話「アクセル全開!風になる勇者」
目を覚ますと、目の前には――ハンドルだった。
「……あれ? どこ?」
ヒカリは、シートベルトにがっつり締められていた。
身体を少し動かすと、レーシングスーツがきしむ音。
(え、まってこれ……F1じゃね?)
「各車、スタートの準備をしてください」
ピットボイスが響く。周囲を見渡せば、バイザーを下ろしたレーサーたちが、アイコンタクトで闘志を交わしていた。
しかも、一番隣には――馬に乗った男。
さらに、タコ型宇宙人とトラクターに乗ったおばあちゃん。
「これ、マリ……いや、カオスすぎん?」
さすがに世界観のバグを疑い始めるヒカリ。
が、笑いながらアクセルを軽く踏む。
「ま、面白ければいっか。スピードは正義だし!」
エンジンが唸る。空気が震える。
「3……2……1……」
「GO!!!」
一斉に飛び出すマシンたち。
凄まじいG。ヒカリの身体がシートに押しつけられる。
「っはあああああああ!?はっや!!!」
ジェット機みたいな加速。コーナーではドリフト、ジャンプ台では空を飛ぶ。
タコ宇宙人は、インクを吐きながら前を塞ぎ、
馬男は「ひひーん!!」と叫びながら草むらを突っ切る。
ヒカリは、一度もブレーキを踏まなかった。
「コース? 知らん! 壁? 曲がれ! 敵? 轢け!」
実況が叫ぶ。
「なんという無謀! だが、速い! 観客が熱狂しているゥ!!」
そして、最終ラップ。
最後の直線、全員のマシンが並んだ。
(ここで――勝つ!)
ヒカリはアクセルを床まで踏み込み、叫ぶ。
「爆速勇者、参☆上!!」
――その瞬間、空間がねじれた。
「え?」
視界が歪み、車体が浮き、マシンが時間を越えたように感じた。
次の瞬間、白い部屋。
ヒカリは――ベッドで、毛布に包まれていた。
「……夢? いや、またか……」
ベッドの隣には、次のステージがうっすらと映っていた。
ゲームの中のような町並み。
人々が銃を持ち、建物が破壊され、空に無人機が飛んでいる――
「FPSか……」
ヒカリは、布団の中でつぶやいた。
「さて、次は……どんな武器にしよっかな?」
笑った唇が、もう次の妄想を始めていた。
⸻
次回、第26話
「このスナイパー、距離感バグってます」
ヒカリ、スコープ越しに恋、狙い撃ち♡!?
乞うご期待!!!
この第25話は、なんと……AIが勝手にノリで書き上げた回です。
私が「次の話書くから待っててね」と伝えたら、
気づけば、Fゼロもマリオもごちゃ混ぜな爆走ファンタジーがでてました。
自分でも「なんか勢いすごくて面白かったから、そのまま採用しちゃお」って感じで載せてます。




