【9話/ザ・プリズン・ブレイカーズ2】
「ここを今から占拠する!」
訓練された猛者の一歩手前位の収監されて居た少年兵や特別少年院生の下っ端(神田弟子)に
顎でこき使われたり家族殺戮した奴に背骨を
引きちぎられる位の奴ら。
大正店茂正を襲って老いぼれて全盛期より劣る神田弟子の大将に負けた花御クラスがゴロゴロと居た。
「一番強い奴が負けちまったんだ,俺らは
固まるぞ!」
「はい!」
「お前らはあそこを」
「お前らはあっちを」
指揮役が配置して行った。
一年二組の前に二人の奴らが配置された。
「俺らがここにいる奴らをやるんだな」
「あぁ,油断出来るのはここまでだからな」
だがしかし。
バゴーン!
「なんだ⁉︎」
次の瞬間,引き戸を引いたはずの男は
壁と吹き飛んだドアにサンドイッチに
なってグッシャリペシャンコになって
即死していた。
「は?」
「お兄さん油断しちゃった?」
「なんだお前は!」
「う〜ん軽く小突いたらドアが壊れちゃった」
「大丈夫だよ小雪ちゃん,こいつらのせいにすれば良い」
「うん!」
英林と小雪の二人がいた。
「なんなんだよお前らぁぁぁ!」
次の瞬間,スローカメラすら捕らえられない
見えない魔拳が飛ぶ。
「ガハ!」
「お兄さんなかなか硬いね」
英林は魔拳を放って笑う。
「ちょっとは肉袋を全うしてね」
そのにっこりした笑顔は狂気に満ちていた。
「舐めんじゃねぇぞガキがぁ!舐めてると潰しち
まうぞ!」
「はぁ?」
次の瞬間,ポッケからはモデルガンが
出されていた。
「はっはっは!おもちゃがおもちゃ握ってりゅ!
きゃっきゃっきゃ」
「はっはっは!馬鹿言うなやガキンチョ!
ガンマニアに魔改造されたモデルガンはなぁ,
10000フィートの推進力を持つんだぞ!」
「打ってみなよ」
「は?」
「打てよって言ったんだよ」
ぶちっ血管が出る。
「舐めんじゃねぇぞガキィ!」
ガンマニアから教えを受けた奴は
プロガンマン並み,0.001秒の早撃ちをした,
モデルガンから発射された二八発のBB弾全て箸先で掴む。
「どっから取り出しやがった⁉︎」
「私はマイ箸を持参するの」
次の瞬間。
「あれ?モデルガンが無い」
「バン!」
「ヒェ⁉︎」
英林の手にそれは握られていた。
「さっきの早撃ちって言うのかなぁ?」
「当たり前だろ!」
それすら遅いと感じる英林は試し撃ちしてみたいと感じていた。
「ファー眠」
あくびして目を瞑りながら0.0001秒の早撃ちをしてのけた。
「は⁉︎」
身体の足を先に心臓部,首,頭と的確に
死ぬ箇所だけを狙って百発百中で。
「ってぇなぁ!」
「ははは!すごいかった〜い,あ!これ返すね」
乱雑に投げられたそれをキャッチする。
「舐めるのも大概にぃ」
極度のストレスがそれを呼び込んだ作。
「(後のが,,,き?女子があんなガタイがいいのか?
まぁいい!)」
次の瞬間不意打ちで小雪に目掛けて放ちやがった,モデルガンとはいえあの速度,小1女子など
軽く貫くだろうが。
「ウグゥ,ふっふっふ」
「何ぃ⁉︎」
「ポッケにペーパーが入ってて助かったぜ」
「(こいつ素で強い⁉︎)」
すると次の瞬間教室から先生が
出てくる。
「給食中に一体なんなんだ?」
「(華奢な身体付き,あいつなら行ける!)」
これが最大のミスであった。
「あなたなんなんですか!」
英林は思う。
「(淳太郎先生に喧嘩売っちゃったよ,
あぁこいつ死んだな)」
パンパンパン,放たれた弾丸が先生に
当たる事は無かった。
「は⁉︎一歩も動いてないだと⁉︎」
「反射神経が違いますから」
「ひぇ⁉︎はや⁉︎」
そこそこ離れた位置から一瞬で背後に
回り込んだのだ。
「オラァ!」
肘を即座に後ろに放つが。
ガシ。
「いけませんねぇ」
メガネをカチャリとクイッと右手でしながら
指一本で止めたのだ。
「はいおしまい」
「ガハ!」
ストンと軽く振り下ろされたように
見える手刀,メカニズムとしては任意で脳震盪を引き起こし意識を失わせる技,それが首トンである。
「二人とも,教室に戻っていてください」
「はーい」
ドアを瞬時に直して他のクラスに歩き出した,
彼の名前は桐龍淳太郎,今年度の一年二組,一年生統括主任に選ばれた男だ。
過去彼は非常に暴力的な男だった,怖いものなし
にどんな奴にすら喧嘩を売りまくるヤンキー
だった,ヤクザに威圧感を感じ取ろうが挫けず
挑みしかも負けない,自身の信念を貫き弱きを
助けて強きを挫く。
鼻がもがれたって両手が折れて骨が出て
一部内蔵がまろみでようがお構いなしに
戦闘続行した。
がやり過ぎな一面があった,その為
母親に言われたままに己の闘争心や暴力性を
抑制するために格闘技をやり続けた。
その後からは,強靭な精神力を手に入れた,
自尊心を心底踏み躙られても耐えられる
プライドと尊厳を踏み躙られて過去のトラウマを保持返されても耐え抜く,そんなブラック企業勤めでしか鍛えられ無いような精神力を
手に入れていた。
徴兵令をもらってあの葦原腐麻と同世代でも
あるのだ。
彼は筋肉質かつ容姿端麗,黄金比の顔面でも
認めない位の面食いのアリスすら惚れ,同期の
無感情の兵士しかも別に同性愛じゃない奴が
その心を揺るがすほどだが葦原腐麻と同世代
であり現在も特殊機動部隊の元隊長として
たまに現軍隊に出向いている。
だがしかし大切なものを見つけた,それは。
「私の生徒に手を出す奴は許しません」
弱い存在を守護することだ。
「ガハ」
三半規管を潰す。
「ギギヤァァァァ!」
シャー芯の針で骨を貫通し更には。
ぶち。
「ペ」
「ガハ」
唾と髪一本で人間を殺す。
更には。
「さっきこっちから悲鳴が!」
気配を完全に消した行動が出来る。
「んぶ」
一言すら喋らせないで簡単に首をへし折る,
真逆にする顔面が目が下になり
口が本来でこのある位置に行く,
首を回して回転するあれの上位互換をやる。
「俺を認めない社会が悪い!」
自分の機嫌を損ねた者は一般人,ヤクザ,警察の別なく制裁を加えおまけに自分自身を除いて大切にするものが一切ない事もあってその行動も無遠慮かつ無軌道であり,何をしでかすのかさっぱり予測が付かない存在,15歳にしてそんな思想を持ってしまった我儘な上に極めて自己中心的で己の快楽のためなら暴力は当然,殺人や強盗,強姦といった凶悪犯罪を気まぐれに楽しむ狂人。
その傍若無人ぶりを持つ奴すら。
「分をわきまえろ」
この威圧を前にして屈した。
「ヒィ」
当然軍人時代に薬物を摂取した神風特攻隊など
ともやり合ってビビらせていた男だ,真の狂気
からしたらあらゆる存在が取るに足らない。
「はぁぁ」
「ひぃ⁉︎」
瞬間,触れず倒す合気道を使った。
「げひゅ⁉︎」
まるで魔法,あり得ないなぜ投げられるか,そんな技が飛ぶ。
「不殺を決めたが貴様にそれをする余裕がねぇ,人はあまりにも脆い」
特段,動物や子供が好きで守るために
先生になった故にしてその憤りは
計り知れない,強きを挫くための行動原理
だから矛盾はないが。
圧倒的な強さと100mを0.0000000001と言う速さで蹂躙し続けていく。
「彼は世界中のありとあらゆる戦闘術を習得しているのだよ」
副担任の岡部が言う,生徒に説明したその通りで,ありとあらゆる武術に精通しているんだ,
極意レベルにね。
「蚊でも刺したかな痛くも痒くもないし蚊以下の塵芥か」
「ひぃ⁉︎喰らえ!」
バンバンと銃弾並みの弾丸を諸に数十発食らっても効かない腹筋と大胸筋,隙間のないキレッキレの筋肉ゥー。
「一掃してしまうか」
次の瞬間,先生が手をぱちんと叩く。
猫騙しを導入とした技術,心理的操作によって五感覚に作用する幻術の幻覚は,幻聴,幻視,幻触,幻味,幻嗅など全てを霧に惑わせて見せる100%の確実な非現実を模して認識させる,事実と嘘の境界線を無くしたものは,大切な人すら殺す,感情や精神にまで作用する医学的操作たる狸囃しと言う2つの高峰の高等催眠術だ。
「あぁぁぁ!」
皆が阿鼻叫喚した,再度ぱちんと手を叩き
わざと解く。
「はぁっはぁっはぁっ」
「,,,」
その場にいた誰一人近づけない威圧感を
放っていた。
「雑魚が」
一瞬にして放たれた蹴りは,三日月を描き
学校ごと真っ二つにした,しかも無刀流の
超制御で生徒や教師には当たらないように。
「制圧完了〜」
なんとたったの1分にして,淳太郎先生が
蹂躙して見せたのだった。