表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RISE・BEYOND  作者: ローガン
7/12

【7話/ザ・スモウレスリング】

「お兄ちゃ〜ん!」


「小雪!」


真弓小雪,幼稚園を卒業したての

小学生だがその実力は非常に高い。


古代相撲,シルム,ブラジリアン相撲などなど,

数多ある相撲をしてきた,若い頃から陣から

絶対に出ず倒れないと言う事に関して

彼女ほど重い腰,地に張った足裏を持つ

女性はいないだろう。


雷電爲右エ門の再来と言われたそんな娘が居た,

皆で山登りに行った日,当時4歳と少しの頃

であった。


「ガァァァ!」


「小雪が居ない!熊の叫び声,あっちか!」


そうして家族みんなが行くとそこには。


「あっががが,あ」


「嘘だろ?」


そこには体格4m,体重数トンに及ぶほどに

巨大な大熊の身体の中心にはべったり手形で

陥没した腹と両手足がぐしゃぐしゃになって

ひしゃげた熊が瀕死で息も絶え,その前には

笑いながら遊ぶ妹が居た。


「確かに幼少期から出生児の体重が20kgあったり,1ヶ月ですでに50kgの米俵をぶん投げたり

するくらい強かったがまさかここまで

強いとは」


妹はミオスタチンが欠乏している特別な筋肉を

持つ,ミオスタチン関連筋肉肥大なのだ。


常人の約100倍強の筋肉密度はあまりにも

強すぎた,熊を1撃で貼り手で張り倒すなんて

明らかにヤバすぎる事だ,金太郎と呼ばれて

ふくよかな身体を愛されて巨躯な肉体に

小学生に成長したのだ。


靱性の高いモース硬度十の鉱物を加工した

金属製握力計を握りつぶして破壊すると言う

推定10Gpa以上と言う戦艦並みの握力を

持つと言う逸話があるが父親特注品を

破壊されてジムの金ダンベルの次に

大切にして居たものがひしゃげて泣いて居た。


腹筋バキバキの乙女に。


「英林ちゃん!」


田中英林,彼女も小学生だが。


「今日も舞踏あそびましょ」


彼女もまた小学生にして旅行で行った際に

牧場に居た数トンはある筋骨隆々な乳牛に

押し潰されかけた際ぶん殴って天高く数十m

ぶっ飛ばしたり,木の枝を振れば一瞬で無数

の斬撃を放てるなど超小学生級の実力者な

のだ。


「スパーリングする?」 

 

「うん!小雪ちゃんくらいしか私の相手になれないの」


「小学生しかも女児でこれだけ強いとは」


「兄ちゃん,お菓子持って行っていい?」


「あぁ好きなだけ喰いな」


「ありがとうございます」


「礼儀がなってていい子だね英林ちゃんは」


「,,,」


「あれ? セルジオ・ブライアン君かい?」


「あぁ親父,俺の友達のセルジオだ」


「粘り強い相撲全体を極めた少女,

誰が教えましたか?」


「私だよ,まぁ筋肉が良い子だって言うのもあるがね」


「私,相撲覚えたいでーす」


「なら私が教えてやろう」


なんとこのジムの経営者の真弓圭介に

直々に相撲を教えて貰うことになった。


「四股を踏み土俵の中で土付き合いをする,

貴様のレスラースタイルが粘り強い遅筋を

非科学的なレベルに十万のスクワットで

生み出しているように相撲でも粘り強さを

鍛えるぞ」


「はい!」


ここからセルジオは,すり足やストレッチ,

四股,鉄砲,ダンプカーを借りたウェイト

トレーニングなどを行った,飯を喰らい

身体を地獄に落とす。


睡眠時以外常時修行をし続けた。


「うぉぉぉ!」


基礎を十全と固めた後,相撲における

決まり手八十二手前項目の技術を

鍛え続けた。


「俺は河童にだって勝つ漢なんやぁ!」


「(科学で作られた肉体が先天性の超筋肉を

超えたか)」


ついに真弓を土俵から弾き,小雪式の相撲全体を

完成させたり。


「日本の河童,私が相撲で勝ちます」


「いやいや妖怪はいないから」


こうして相撲の極意,セルジオは体得した。


「これが小雪ちゃんが握りつぶしたあの?」


「あぁ,これだな修理大変でって待て待て待て!」


パキン,握力においても小雪を凌駕する。


「徹甲拳改めて徹甲砲弾だな」


「えへへ」


「レスラーと相撲の極意,私ほど粘り強い

人はもう居ないでしょう」


「いや,まだ一人居る」


「WATS⁉︎」


「健三の弟,私の三人目の子だ」


「伊月さんデスカ?」


真弓伊月,フルコンタクトの空手の試合を幾つも

総なめした空手少年が居た,彼は部位鍛錬やフルコンタクト,つまりは防具をせず稽古を

続けるなどした,もはや道具など要らず拳が武器であると言う風だった。


更に時が経ち極真や古流武術などもやり始めた,

そうして健三の友人のプロで活躍して居る

キックボクシングの選手からも直々に

教えを乞うて居た。


努力の化身と言うべきか,唯一ウチで突出した

肉体を持たず生まれた身でありながら,姉由奈に

強いと認められ,妹小雪に尊敬され,健三から

潜在能力がロミオと同等と太鼓判を貰うほどの

人物が。


「ん?俺の話しかい?」


その修行方法はあり得ないものばかりだった,

体力向上と精神強化を目的とした実践的なもので,筋力トレーニング,持久力トレーニング,そして心身一体の稽古が中心に,具体的には,毎日拳立てや腹筋,スクワットを繰り返す,長距離ランニングを行う,そして極真空手における型稽古などを実践し更に基本の型を毎日1万回と

繰り返して技の練度を高めて行った。


壱式,弍式,参式,,,と解放して遂に拳は音

を置き去りにした。


過酷な努力の末に形成された真弓伊月と言う,

キックボクシング,空手の極意を体得する

人物に,粘り強さと言う意味で勝てるやつなど

居わしない。


「まさに武道です」


「(真弓伊月の気合い,根性を手に入れたい)」


,,,そんな他愛なくまた武に生きるもの達が各所で様々な力を得て居たが犯罪者にもそれほどの

力を得るもの達が居た。


「ニュース速報です,今朝方ある少年院から

脱獄した青年達が〜」


ずるずるずる。


「大将怖いね」


「だなぁ,ウチら食堂はその少年院が遠いから

まぁ無いとは思うがね」


「やっぱ大将の豚骨ラーメン最高だぜ」


「あんがとさん」


ガラガラガラガラ。


「らっしゃ,,,へ?」


べちゃどちゃ。


「なま,,,く,び?ひぇぇぇ!」


「噂をすればなんとやらってやつかい?

山田さん,逃げな」


「でも大将!」


「俺は良いから!早く!裏口から逃げろ!」


「ごめん大将!すぐ通報するからそれまで

耐えてくれ!」


「逃がさないよ,見ちゃったんだから」


「おいアンタ,民間人を殺害してタダで済むと思ってんのかい?」


「,,,」


「黙秘か,良い度胸だがなぁ兄ちゃん,

中坊か高校生か知らないが,舐めてんだろ?」


「,,,」


ニヒルな顔から一転したと思えばニターと

狂気的な笑顔になる。


「アンタ,強いだろ,165cmに50kgと小柄,中肉中背,分からないと思うか?」


「そんな身体の奴が強いって?」


瞬間的に近くにあったまな板を持つ。


「爺さん,さすがに舐めすぎだぜ?な⁉︎」


大将が笑った次の瞬間,まるで見えない速さの

攻撃がくる。


「んな⁉︎」


まるで超高密度のレーザー,超振動刀,まさに

そのタチは,波型の斬波が横に飛ぶ。


「昔使っておった技じゃ,あまり使い等

なかった言うんに,ざけやがって」


その雨霰に等しい斬撃の連発,その名は。


「鎌鼬」


嵐のような斬撃が飛びまくり全方位に秒間数千以上の斬撃が飛ぶのだが,ある一点だけ建物が切れて無い事に気づく。


「ふむふむ」


数百mに及ぶ完璧な空間認識能力で山田さんに当たらないように店主は調節して居たのだ,

そこに走り込みスライディングでなんとか

避け切る。


「はぁっはぁっ,まじやばいなぁ」


殺気すら人間が無惨にバラバラになる感覚を

強制してくるのだ。


「(嘘だろ?)」


昔建設中に不良の厄災が続き,現在では

廃墟と化して居る全長は365m,鋼鉄重量約4,384.384まぁ四捨五入して約4400トンある

虹ビルと言うのがあった。


「嘘だろ」


ビルが真っ二つに切れてるでは無いか。


「くそ坊主!」


至近距離で斬撃の飛ばないレベルに抑えた上で

物質の隙間をすり抜ける様な芸当,物体を

切らずして切る技術と加えて斬撃を

当てる技を使う。


「ガハ!」


スパーンと身体を斜めにバッサリイカれた,

だがしかし。


シューストンバタン。


まな板を地面に落とす。


「は?なぜ切れてない」


「身体が気づかない原子切りだよ,細胞は

切られた事を知覚するまえにくっ付いた,

ただそれだけだ」


「なぜ俺を生かした」


「更生のチャンスをやろうと思ってな」


「,,,は!誰がだ!俺は天下の小形花御だ!」


「残念だぜ小僧」


瞬間無刀が飛ぶ,宮本流無二刀拳による両手刀で

鎌鼬を行う。


「ガハ」


それに加えて小次郎流燕返しと言うあり得ない角度から切り返す,死角からの攻撃を使う,

分子またミクロスケールの一点の軸に

集中した速剣それはまさに津波と言うべきもの,

山嵐と呼ぶべきもの。


跡形もなく木っ端微塵になって居た。


「こんな時に俺の完全上位互換の神田さんが

居てくれたなら,今は中学の用務員らしいが,

あの人が居てくれたならなぁ,,,」


裏では,更に多くの不穏な影が暗躍して居た。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ