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RISE・BEYOND  作者: ローガン
5/9

【5話/ザ・ケンドウ】

「私に何かようかな」


「用務員のおじさん,貴方が使う剣道を私に

教えては貰えませんか」


「,,,大宮くん,変わったんだね,志が目から

溢れ出している,きっと君は将来沢山の人に

愛される人間になれるだろう,よしワシが

剣道を教えてやろう」


「はい!よろしくお願いします!」


ここから剣道の訓練が始まった,間合い,摺り足,

基礎の基礎を叩き込む。


「脇しっかり閉めなさい」


「はい!」


数十キロの訓練用竹刀を振って振って振る,

数週間毎日毎日基礎を叩き込む。


用務員のおじさん,彼は名前が知られていないが

凄腕の師匠なのだ,彼が鍛えた弟子は皆が八段,

喘息なんか元々の持病で病弱な子すら,数十年後に世界大会を優勝させて来た,皆はこう言う。


幻の九段に至った存在だと。


「(その域に至るにはあまりにも若い,だが

筋がしっかりしてる,テコンドーかの)」


こうして更に訓練を積み上げて行く。


「よくここまでついて来た,地獄の肉体改造訓練を,基礎に鍛えられた足腰があったからかも

知れんがな」


「はい!」


「(皆は技術で八段の域に至って来た,もしかすればワシと同格に至る格別な男やも知れぬ)」


ここから技術の一つ一つの訓練が始まった。


面,小手,胴,突きの基礎,応用技,仕掛け技,

二三段の技,払い技,巻き技,かつぎ技,引き技

,片手技,応じ技,返し技,すり上げ技,打ち落とし技,抜き技,剣道における数多の技を伝授する。


また古流剣道など含む,様々な剣術,剣技を

覚えこませるため,袈裟斬りや燕返しなど

それらの技術も体得する。


「師匠,では行きます」


「さぁ来い!」


数多の猛攻と睨み合いが続く。


「さすがワシの弟子,全盛期のワシですら

負けておったじゃろう」


「くっ,師匠頂きましたぁ!」


スパーン!爽快な音が響く,斬られたことにすら気づけない斬撃,音の壁を幾百以上を切り裂き

大気圏を超え離散する斬撃,剣道の極意に至る。


「師匠,,,」


「素手格闘技に流用する無刀,貴様は使えるか」


「無刀ですか」


「手を手刀にして放つ技じゃ,もはや敵は

紙となんら変わらない,部位を鍛錬し続けた

貴様の掌なら,日本刀いや黒曜石並みの

切れ味があるじゃろうな」


こうして剣道を素手格闘技に適応した

無刀流を体得仕切る。


「龍司〜」


「よ福総あぁ今は違うか,道永!」


最近設立して貰った事務所,任侠道と言う。


「最近進捗はどうだよ」


「はい,最近では木に登って降りれなくなった猫を救助する,大荷物のお婆さんの手を引いて

一緒に信号を渡る,ポイ捨てされていた大量の

ゴミを分別などなど,今月はこんな感じです,

事件や問題発生率は龍司さんの権威で徐々に

ですが低くなり犯罪係数なんかも県全体で

低くなっているようです」


「まぁ平和な県と違ってここらは治安が悪い,

だが治安が良くなってるなら良いな,これを維持

出来るようにしないとな」


「全くその通り!」


ガラガラ。


「お!龍司!」


「武田,俺身体付きが前とは比べ物に

ならないじゃないか」


「えへへ,あれから鍛えたんで」


武田数ヶ月前。


「頚椎とかイカれたりして無いのが幸いだった,

俺は強くなって見せるんだ」


ジャラミンゴと呼ばれる最近話題の俺が居たので,その人に技を学びに行った。


「君は?」


「私は武田総一郎って言います,貴方が元軍人で

戦争も経験していて最近は傭兵業で真夜中に

徘徊して犯罪を未然に防ぐ慈善事業を

してると聞きました」


「,,,システマを習いに来たのか?それとも白兵戦のナイフ捌きを習いに来たのか?捕縛術?

全ての実践戦闘術のプロだからね,君が知りたい

技術教えてあげよ」


「ありがとうございます!」


こうして影を暗躍するプロの技術を学ぶ。


「しっかり覚えてくれたら良いんだが,これは

もはや極まると暗殺術と言うものに昇華する

技術なんだ,だから悪いことにはつかわない,

仲間を守る時,その力を解放しろ」


「はいジャラミンゴさん!」


「いやこれからわマスターと呼んでくれ」


「はい!」


ここから数ヶ月間,地獄の特訓が始まった。


「基礎トレだ!足腰しっかり鍛えな!」


「はい!」


「楽すんなやり直し」


「123,1,123,2,123,3!」


「復帰よーい!初め!」


深く肘や胸を意識する超きつい腕立て,柱を

掴んで動かしまくったり,鉄棒に捕まりながら

腹を殴られながらする復帰とか,数も質も

あり得ない強度の自重トレーニングを

毎日1万回,ランニング30kmと言う鬼の

ようなメニューをこなす。


「ここまでやるとは,気合いが尋常じゃないな」


「はい!俺には気合いしかありません!」


「暑苦し!,まぁ良い,こっから技術を学んで

もらう」


「はい!」


ナイフ捌きだけじゃ無い,ワイヤーとか

武器じゃ無い武器で戦う武器術全般を

教えて貰う。


「武器を全て完璧に扱えて3流,武器じゃ無い

ものや形無い空気すら武器に帰れて2流,

環境すら味方につけて展開を操作して1流,

葉っぱだけであの大岩を切れるまでやる」


「はい!」


直径13m,高さ14mのドーム状の推定質量

千トンに至る大岩を葉っぱで斬り伏せる頃,

こうして武器術全般を極める。


「さぁ,じゃあ次はシステマだな」


「システマ頑張ります!」


武田はここから更に歳月を費やして行った。


「軍隊格闘技とはここまで洗練されて

無駄を省き続けたのか」


初めてこの格闘技の凄さを理解する頃に,

体は意識せずしてあらゆる異なる環境に

おける困難な状況下で自分自身を

見失うことなく生き残る力を手に入れていた。


「これが最後の試練だ,あの凄腕の長距離銃使いから球を一撃も喰らうな」


「はい!」


凄腕の長距離銃使い,彼は元々ハンターとして

視界の悪い森の中で大型のクマを一撃で

仕留めて来た,国が強いたルールで金稼ぎが

出来ず暗殺者に一転して猛威を奮った。


荒れ狂う嵐,ミクロ単位の計算を寸分違わず

行い数十kmの暗殺対象の頭に跳弾させて

殺すなどあまりにも凄うでのスナイパーであり

生まれてから一度として不意打ちを失敗した

事がない。


「(しかも今回はサイレンサー付きだからな,

不意打ちをどう対処する)」


瞬間放たれた弾丸は,武田の弾き返しにより弾の軌道を曲げて跳弾した球をスナイパーの頬に

ぶち当てる。


「(んな馬鹿な⁉︎完璧に着こなしたギリースーツをつけた事実上透明人間の俺に当てたのか⁉︎

まさか銃撃を当たり前に見抜けて尚且つ避け

るどころか向かって来た場所を瞬時に

空間を把握して弾き返す余裕まである動体視力,反射神経にまで発展したのか⁉︎)」


スナイパーの狙撃にすぐ反応できるほどに

極まっていた。


「マスター合格ですか?」


「素晴らしい!クリアだよ我が弟子よ,フン」


「おっと」


「不意打ちの秒速25回の刺突拳が

防がれたか」


「はっはっは,油断と言う文字はもう私の辞書に

ありませんよ」


「素晴らしい,パーフェクトだ」


こうしてジャラミンゴのシステマと数多の

武器術を得たのであった。


「武田の顔つきからしてよ〜く分かるぜ」


「龍司さんこそ」


二人のオーラがぶつかり合うと,その覇気はもはや常人が耐え切れるものではなかった。


「ガハ」


「え⁉︎道永?」

「道永!」


福総長は気絶して居たのであった。

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