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RISE・BEYOND  作者: ローガン
4/12

【4話/ザ・テコンドー】

「あんた格闘技を学びたいのかしら?」


「なんだよお前」


「あんたの取り巻き達は,完全に芯が折れちゃったんだ,でも貴方だけは諦めてない」


「,,,」


「確かに初めの印象は最悪も最悪」


「だったら構うなよ」


「見てらんないわよ,私が貴方に格闘技を

教えてあげるって言ってるの」


「,,,」


あの日(ライアンによる瞬殺)を境目にほぼ

皆が解散していたのだ。


副総長には最後の最後まで付いて居てくれた,

だがしかし。


「戦闘の即興環境把握と短時計画思考を

教えました,拳の動かし方や型を教えて

分速812連撃も,,,私が持ちうる全てを継いで

下さい,私はもう無理だ」


「え」


「さようなら」


こうして副総長すら俺の前から去って行った

のだ。


「俺はアイツらとまた一緒に馬鹿をしたい」


「また悪さするんか」


「違う違う!もう陰気な奴をパシリにするとかは辞める,カラオケ行ったりゲーセンで遊んだりさ,そんな事が滅茶苦茶楽しいんだよ」


「あんた,,,よっしゃ,約束だよ,もう悪事をしない」


「あぁ」


「じゃあ早速にテコンドーの訓練をするよ」


「実践の喧嘩でテコンドーを使えるのか?」


「あんた馬鹿言ってんじゃないよ!

テコンドーの後ろ回し蹴りの破壊力知らないの⁉︎」


「いや知らない,喰らって見て良いか」


「言ったわね?」


すると真弓由奈が背を向ける。


「ん?,,,ゴァ⁉︎」


あり得ないほどの破壊力が飛ぶ。


「元バレリーナで股関節の激痛柔軟や後ろ歩きの

特訓をし続けたのよ,20トントラックの

激突すら私の後ろ蹴りよりは衝撃力が柔い

くらいよ!」


「溝落ち,,,ガハ」


意識が切れて総長は気絶した,無意識下で

総長の意識には油断大敵の文字が刻まれ

戦闘知能指数が上昇した。


目覚めるとそこは,道場であった。


「どう?私が管理してるの,親父のジムより木製の

雰囲気がある場所の方があんたはやる気が

出るんじゃない」


「あぁ」


「さぁじゃあ早速訓練よ!」


そこから大宮龍司のテコンドーの

訓練が始まった。


「足技だけにとどまらず拳を使う,軍隊用の殺人に特化したITFテコンドー,あんたにはこれが

一番合ってるけど,足腰ががっちりしてるし,,,

いや基礎トレからね,軽やかなかつ柔軟な

動きが出来るように柔軟よ」


「わかった」


ここから地獄の柔軟が始まった。


「足が長いわねぇ,まるでモデル,だけど

太い,普段ホボ使われない内腿も凄いわね」


「イデデデデァァァァァ!」


椅子を両足に置いて210°レベルに足を

開脚する,更に。


「ぐりぐりぐりぐり」


「んあぁぃでえぇぇ!」


可動域を広げるために各関節をじっくりと

曲げまくる。


「いや折れてるだろこれ〜!痛い!」


「大丈夫大丈夫,各関節の可動域を360°に

してあげるだけだから」


「だからそれが折れてるってアギャァァァ」


そんな地獄の柔軟を毎日毎日8時間も

繰り返してついに。


「柔軟筋性質[フレキシブル・マスキャラ]

これだと関節技喰らわない上,とんでもない

蹴りを放てるように成るよ」


「やっとかよ」


「ただ注意して,筋肉の弛緩が重要になるから,

完全に身体を脱力,そうして弛緩して

高いインパクトを産める」


「つまり?」


「呼吸法が関節の柔軟性にも,喰らう攻撃の

衝撃離散にも必要不可欠ってことよ」


「はぁ」


そこからはみっちりと足トレが行われた。


「ビシバシ行くよ!」


「はい!」


約1ヶ月と言う期間で技術が極められて

行った。


「腰の回し方,ちょっと違うんだよなぁ,

それだと合理的に勢いとエネルギーを

回せてない」


「難しいです」


「ならそうだ,少し揉んでやるから

筋肉がどう動くのかをそれで覚えて」


「はい,,,もう少し真ん中に合わせた感じすか?」


「そうそう,筋を意識して」


「なるほど,わかりました!」


そうして再度技を放つ。


「素晴らしい,さっきと比べ違いが分かった?」


「腰に掛かる負担が圧倒的に離散されてる,

いや違う,回転蹴りに全エネルギーを

載せられてるんだ!」


「自分でよく辿り着いた,あんたは私が教えた

洗練された足捌き,フットワーク,柔軟な

関節から繰り出す足技,型完全に体得したよ」


横蹴り,かかと落とし蹴り,後ろ蹴り,後ろ回し蹴り,飛び横蹴り,飛び後ろ蹴り,飛び後ろ回し蹴り

,跳び180度回転横蹴り,押し蹴り,突き,手刀,裏拳,肘,組手,パワーブレイキング,スペシャルテクニックっと基礎と応用の全てを体得して,あの

兄健三が螺旋技術のモデルとしたテコンドーの

回転ノコギリを得た。


「ミリ単位の筋肉の操作を必要とする,だが!」


高跳びにして12m,立ち幅にして7mを飛ぶ

足筋力と柔軟な身体の連動,10回転の繋がる

回転,3600°回転蹴りはあり得ない一撃を

放つ。


「目が回る〜ってあら?」


「あんたジェットコースターに乗ったG負荷

訓練忘れた?あと首トレーニング,今のあんたは

脳震盪を起こせないよ,四足歩行の動物レベルの

丸太のような太さの首なんだから」


「なるほど」


「それに足裏を鍛えたのはこう言う事だよね」


次の瞬間,構えてから瞬間,地形を抉りながら

大回転する。


「地穿回転蹴り!」


バゴーン,まるで竜巻が如し回転による一撃は

最終的に24回とアイススケーター顔負けの

回転数に至った直撃,轟音鳴り響く,まるで

スペースシャトル発射や火山噴火レベルの

爆音が,すると地質学的に推定された数値は

非常に硬い地質の地面に単なる蹴りの風圧だけ,

ただそれだけで直径10m,深さ5mのクレーター

を形成した。


秒速75kmに至る超音速の蹴りは,4700万トン

と言う破壊力に至る。


こうして大宮龍司,テコンドーをマスター

するのであった。


「なぁ道永福総長,お前と俺はまだ友達か?」


「,,,言ってんすか」


「?」


「何言ってんすか!」


「⁉︎」


「当たり前じゃないすか!俺だけじゃありません,

武田も鉄也も千広も!幾十の不良仲間みんな

総長と大親友ですよ!私があんたを好き

じゃなきゃ戦略を手取り足取り教えないでしょ!」


瞬間龍司の胸は暖かな気持ちで満たされた。


「新たに結成し直しましょう」


「あぁ,任侠道を主軸とした中学年仁義団体を」


「あぁ!」


こうして連絡を取り合い,志半ばに挫折した同志を集めた,皆が総長について行ったのだ,

武田も顔面を蹴られた事も愛として受け取り

今は幾十人規模の小さな町の守護者として

皆が良いことに従事しているのであった。


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