ポンのうた
ふねにさんにんはのります。のるとき、すこしゆらゆらゆれるので、ももはこわがりました。
「わあ」ともも。
「ももはこわがりだね」とりく。
「ぼくはみずってにがてだなあ」とポン。
(アイーナさんか・・・・・)ポンはすこしかんがえていました。
ふねは、かぜをうけてどんどんすすみます。そとのデッキにいると、かぜがあたたかく、そらには、かもめがいました。
(アイーナさんは・・・・・)ポンはふねのなかをさがします。しかしどこにもいません。
やがてよるになり、ふねのなかでゆうしょくをみんなたべます。そのとき、アイーナはすがたをあらわしました。
「アイーナさん」
「あら、ぼうや」
「ごきげんいかがですか?」そうりくがいいます。
「わたし、うたいたい!」そうももがいいました。
ももは、うたをうたいます。もものつくったうたです。
『そんなせかいでいいの。わたし、まだこうふくなの・・・・・』
うたいおわると、はくしゅがありました。
「ポン、あなたもうたいなよ」そうアイーナがいいます。
「ぼくが?」とポン。
「いいでしょ」とアイーナ。
ポンはこまってしまいました。
「ポンはわたしよりうたへたよ」ともも。
「いいの、ポンのうたがききたいのよ」
「ちょっとうらでれんしゅうさせてください」とポン。
ポンはすこしアイーナさんにもんくがありました。うらでうたのれんしゅうをします。
そののち、ポンはでてきます。
『くにはさかえ、たみはよりこび・・・・・ぼくらは、ずっとこのくにで・・・・』
ポンはがんばってうたいました。
「いいね」とだれかがいいます。
「・・・・・・」ともも。
「ポン、あなたうたをやりなよ」とアイーナ。
やがてふねはバラタのくにへとつきます。
バラタのくにはたいこくで、かいがんにりっぱなふねがたくさんついていました。
たかいたてものもあって、ポンたちは、あっとうされます。
「どう、あのとがったとうは?」とアイーナ。
「すごいです」とポン。
「このあと、わたしとつきあわない?」とアイーナ。
「はい」とポン。
ポンはすこしむねがどきどきしていました。




