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暖かい日差しが差し込み
手塩に掛けてそだてた花が開く
花の香りを嗅ぎながら……
『側にいたいと思うのは父親として当然じゃないのか?』
『そうね。きっとあの子も喜ぶと思う。でもどうして貴方が父親だと打ち明ける気になったの?』
『……いつ何があるか分からない世界だから。しっかり守れるとも限らない』
『そうね。いつも貴方からのプレゼントを喜んでいたわよ。貴方のことを羽振りの良いお兄さんとしか思ってないから…そうね』
貴方が父親だとわかったら、小春も喜ぶわ
すやすやと眠る少女を見守る優しい顔をした男女。
2人は小さな少女の頬に触れる。
『いつか平和になると良いわね』
『……そうだな。なんとかしてみせるよ』
『ふふ。気長に待っているわね。でも子供の成長って早いから。小春はもう…10歳になった』
『もう10か。そんなに経ったのか』
『村のみんなも可愛がられて……みんなに笑顔を振りまいて、本当に可愛い子だわ』
小さな手を握る。
『私たちの子供は、誰からも愛される子になるわね』
これは一体誰の記憶なのか。
ただ1人しか知らない幸せな頃の記憶。
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