第四話 学園の闇
体育館に集められた俺たち生徒は学園長からの話を聞いていた
学園長[えーもう7月ですね、なので当初から予定していた、 無人島サバイバルを、開始します]
学園長はそう言い残し何処かに消えてしまった
そして俺たちは無人島に飛ばされた
学園長いわく1ヶ月自分の力で生き残れとのこと
黒谷[サバイバルは得意だし楽勝だな]
板野[僕無理だよ、サバイバルなんてしたことないし]
黒谷[言っとくけど俺手助けしねぇからな]
板野[なんでよ!]
黒谷[学園長が言ってたろ自分の力で生き残れって]
板野[あ、]
黒谷[つまりこれは生命をかけたデスゲームだ食料の奪い合い、殺し合いも想定してるだろうな]
板野[そ、それって]
黒谷[弱い奴はいらねぇってことだな]
板野[そんな、僕には無理だよ、]
黒谷[そんな逃げ腰で生き残れるわけねぇだろ生命かかってる時にビビってるやつは大事な時行動できねぇぞ]
柳[その通りですね]
黒谷[柳、]
柳[学園側は間違いなく食料のためなら殺しも厭わない人が欲しいのでしょうね]
黒谷[まぁお前みたいに強いやつは積極的に動くだろうな奪えば奪うほど有利だし]
柳[私は最初からあなたを襲撃しに行きましょうかね]
黒谷[前負けたことまだ懲りてねぇのか]
柳[負けたからリベンジするのですよ]
黒谷[あーそ勝手にしろ]
このサバイバルに求められるのは戦闘力だけじゃない高い知能、知識、経験が必要になるあいにく俺は戦闘力以外全てを持ち合わせているだからサバイバル程度問題ない
板野[学園側は殺し合いを想定してるって話だけど減りすぎたら学園側も困るんじゃない?]
黒谷[そう簡単に減るならサバイバル期間を1ヶ月にしないだろ]
柳[そうですね、実力の再確認と言ったところでしょうか1ヶ月を使って生き残れと言っているんですなにかイベントはあるでしょうね]
黒谷[イベント、ねぇ、随分と楽観的なんだな負ける想定をしてないのか?]
柳[そうですよ自分が負ける想定なんてしないでしょう?]
黒谷[んまそうだな]
学園[えーえーいまから無人島サバイバルを開始します生徒は自分の好きなところに移動してください
黒谷[きたな、まぁ全員生きてて会えたら良いな]
柳[心配してくれるんですか?]
黒谷[お前にはまだ利用価値があるって思っただけだ死ぬと困る]
柳[私は気に入られてて嬉しいですよ]
黒谷[はいはい]
学園[では無人島サバイバル開始!]
そして俺たちはいっせいに動き出した
黒谷[さてととりあえず食料、火、寝床だな、食料と火は適当に奪えばいいか、寝床はちゃんとしねぇと疲れが溜まるからな少し動きますか]
そして俺は森に入って行った
森に入ってそうそうそこには川があった
黒谷[元々なのか人工的に作られたものなのか、まぁ、十中八九人工物だろうな]
人工的な自然は嫌いだ普通の自然とはなにもかも違うどうにも毛嫌いしてしまうんだ
バンッ!
そう後ろから銃声がなったので俺は首を傾け銃弾を回避する
モブ[は!?後ろからだぞ!それに銃だ!肉眼で捉えるなんて不可能なんだよ!]
黒谷[それはお前の場合だろ]
モブ[あぁ!?]
黒谷[てめぇみてぇな雑魚ごときの物差しで俺のことを測れると思ってんじゃねぇぞ]
俺はそう言ってそいつの首を飛ばす
そして銃を破壊し
予定通り木材を回収して戻ろうとしたところ近くから血の匂いがした
血の匂いは嫌いだ鼻につくような不快臭
[や、やめ]
[あぁ?俺に目を付けられたテメェが悪いんだろうが来世でも後悔してろ!]
パシッ!
俺はその拳を止める
黒谷[さっき人の首を飛ばした俺が言えることじゃないが人を殴んなよ]
[うっせぇ!これはなぁ!奪い合いなんだよ!]
黒谷[説得が無理なら服従させるだけだ]
[なんなんだよテメェは!お前もわかってんだろ!学園の考えも!]
黒谷[わかった上で言っているんだ]
[クソが!]
黒谷[さっさと選べよ?逃亡か死か俺は長い間待ってやるほど優しくないぞ]
[うっせぇ!お前なんか余裕で!]
スパッ!
その音だけ残し、そいつは粉微塵になった
[ねぇなんで助けてくれたの?]
[あ?お前に恩を売ればどこかで役立つと思っただけだ]
[お前はもうここからでろお前みたいな弱い奴がいるとかじゃねぇよ]
[せ、せめて名前を!]や
黒谷[お前に教えるやる義理はない]
俺はそう言い残し今度こそ森を抜けた
そしてその夜
黒谷[一体どんな要件なのかね、柳]
柳[いや?ただあなたを仲間にしようと思ったそれだけよ]
黒谷[無償で仲間になるとでも?]
柳[そんなこと微塵も思ってないわ、私が出す条件はこれ食料の提供よ]
黒谷[、、、そんなことをしてお前になんのメリットがあるんだ?]
柳[私はあなたを見定めたいのよ]
黒谷[断る嫌な予感しかしないからな]
柳はならと付け加えてこう言った
柳[私と戦いましょう?]
次回 第五話 圧倒