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神様にお願い!(修正版)  作者: 変態パンダ
5/6

お金がほしい

「夏休みだけど予定はあるのかい信彦?」

唐突に十夜から話を持ちかけられた

「んー?まだ無いけど十夜は?」

「僕は半月ほど海外に行く以外は何もないかな?」

海外とな!イケメンで金持ちか・・・やはり人は不平等だ、神なんていない、

「十夜は今年もおば様に会いに行くんだよね?よろしく伝えてね」

久瀬さんが話に加わる、本当この二人仲いいな、

「真里香も来ればいいのに、おばあちゃんも喜ぶよ?」

やっぱりこの二人付き合ってるんじゃないか?

「よかったら信彦もいかない?フロリダ州!」

フロリダ州!?

「じ、自分はいいよ・・英語苦手だし」

というか金銭的に無理だ!貧乏学生の性だな

「そんなの僕がいれば大丈夫だよ?」

十夜が顔をぐっと近づけてくる、イケメンスマイルがまぶしい!

「で、でもおばあさん迷惑になるだろうし!」

よしナイス切り替え!やればできるじゃないのか自分!

「おばあちゃんは若者が大好きだから、多分そんなの気にしないけど、」

今日の十夜は何で俺を誘うんだ!久瀬さんがいるだろう!

「十夜無理に誘わないの!安部君困っているよ」

ナイス久瀬さん!

「そうか・・ごめん信彦・・・」

シュンとする十夜、何だか可哀そうだな、

「そ、それならさ、皆でどこか行こうよ、夏休みはまだあるんだし!」

多分それなら十夜も納得するだろう、

「それなら!海にいかないか!」

え?何この反応、十夜ノリノリ何ですけど!?

「海!わ、私も行きたい!」

久瀬さんも?!

「い、いいんじゃないかな・・海」

十夜ってこんな奴だったのか・・・でも何だか楽しそうだからいいか、

しかし・・俺は気がついた、今月はお小遣いがピンチだと言う事を・・・


「夜叉えもーん、助けて!」

いつものように神社へ、靑狸のロボットに縋りつくように夜叉に頼む、

「どうしたんだい信彦君、今日も不良にやられたのかい?」

夜叉ものってくる、と言うか何でも知ってるなこの神、

「何でもは知らない、でも何でも知ってるのじゃがな!」

あれ?知ってるのかよ!

「それよりどうしよう!今月お小遣いピンチなんだ!何だか皆海に行くことになるし、どうすれば!」

すると神様は呆れたように、

「無駄遣いをするからじゃ、第一に金運を上げてと言いながら、奉納金を出す意味が分からん、己が汗水垂らして稼ぐしかないのじゃ!」

とっともみたいな話をしているが、俺の金欠はこいつのエンゲル係数のせいだ!

「じゃあ夜叉にはもうメロンパン買わないからな!」

がたっ!

「信彦待って!何でも!何でもするから!メロンパンだけは持ってきて!」

涙目で神様が俺に迫り胸ぐらを掴みブンブンと振り回す、

「ま、まて夜叉!わかった!わかったから止めてくれ!」

危うくもどしかけた、こいつは力加減を知らんのか、

「しょうがない!わかったのじゃ」

落ち着いたようで話を切り替える、

「まあ不本意ではあるが、しかたない金運を上げてやるかの!」

「夜叉はやっぱり話が分かるな!」

やったぜ!もう駄目かとおもったけど今回は夜叉が本当の神様みたいに見える、

「ただし!条件がある、私も海に連れていくのじゃ!」

「え?何で?!」

「よいではないか!私もバカンスと言うのを味わってみたいのじゃ!」

「多分いいと思うけど・・、」

一応二人には後で確認すればいいか、

「では決まりじゃの!」

しかし夜叉っていつも暇そうにしてるし、バカンスって

「これで信彦に近づく女達から守れるわい・・・」

なにがブツブツ言ってるがこの神また変な事考えてるな!

「しかし、金運を上げただけでは効果はない、それに見合う動きが無ければの、」

「それに見合う動き?」

何だそれ、結局働かないと駄目なのか、

「いやそうでは無い、何もしなければ何も生まれ無いと言う事だ、要するに通常は足し算、

金運を上げると掛算みたいな物じゃな!」

「要するに、0にいくら賭けても0のままと言いたいのか?」

「そのとうりじゃ!じゃからただ歩いていればお金ゲットじゃ!」

「マジかよスゲーな!これで貧乏学生ともお別れだな!」

「しかし油断はするな、前話した通りこの世界は陰と陽!下手に目を眩めば己が滅ぶかもしれんぞ!」

夜叉の言う事も分かるが、それどころじゃない!

「早速!お金探しだ!」


神社を離れ町に繰り出しさっそく下を見ながら歩く、

『がめついのう、そんなにお金が必要か?』

「当たり前だろう、それよりお前こそ飛んでいるけど大丈夫かよ!」

夜叉の奴ぷかぷか浮きながら追って来ている、完全にやばい、と言うか神社から抜け出して大丈夫なのか?

『問題ない、他の者には見えぬよ』

「ならいいが」

すると夜叉が笑いながら、

『ちなみに今お主は大きな独り言をいっておるからの!気をつけねばの!』

そう言えば辺りの視線が、これはまずい!そそくさとその場から離れる、

「なぜ早く言わない!」

夜叉がそっぽを向いてる、

『じゃから今言ったではないか!』

ぐぬぬこいつは!まあいいか、それよりもお金だ!

ふと、誰もいない公園に目をやる、

「ん?なんだあれ?」

丁度公園の入り口に少女用の可愛いパスケースが、

「忘れ者かな?」

名前は?・・・!?

何とパスケースの中に現金が!

『やったではないか!お主の欲しがってたお金だぞ』

一万五千円入ってるしかし・・・

『なにをしておる、はようもらってしまえ!』

でも、このお金は女の子の・・・

『今なら誰も見て居らんではないか、貰えばよかろう』

それは駄目だ!交番に届けよう!

『信彦は本当変な所が真面目じゃのう』

五月蠅い!と言うか神がなんで悪魔のように囁くんだよ!

『お主が言っておったのではないか!お金がほしいと』

そうか、神様は過程なんてどうでもいいのか、陰と陽、『捨てる神あれば拾う神あり』なるほどな、


「すみません!落し物拾ったんですが!」

交番につき人を呼んでみるが、一人の女の子が大泣きしていてそれどころじゃない、

「済まないえーと、落し物かな?」

「あの子、どうしたんですか?」

「いや、パスケースを落したみたいで、何でも大金を入れてあったらしくて、」

パスケース?これか!

「あっ!君!」

女の子に近づき、しゃがみこんでパスケースを見せる

「君が落したものはこれかな?」

優しく声をかける、

「ふえ?あっ!私のだ!」

見事的中!女の子も嬉しそうだ!

「おにーちゃん!ありがとう!」

泣き顔から満面の笑顔、何だかこっちまで嬉しくなるな、

「まさか君が届けてくれたとは、よかつたね莉乃ちゃん!」

「うん!お巡りさんもありがと!」

なんとしっかりした子なんだ!俺の娘にしたい、

『発想が犯罪者じゃそ!信彦!』

黙れ駄目神!お前みたいに汚れていないこの純粋さ、少しは見習え。

『むきー!なんじゃコミュ障の癖に!信彦のくせに!』

「君、一応決まりだからこれに書いてもらえるかな?」

お決まりの書類攻めか、融通が聞かないと言えば簡単だが、これも警察のお仕事、あまんじおう、

「おにーちゃんよかったらお家来て!ケーキごちそうするから!」

本当出来た子だな、食べてしまいたい!

『お巡りさん!この人です!』

五月蠅い!

「いいのかな?お家の人迷惑じゃない?」

「今電話して、パパが是非って!だから行こう!」

おっと、レディの誘いを断るのもいけないな、

『巡査どの!発砲許可を!』

殺す気か!

「じゃあ、少しだけ・・・」

「うん!やった!」

ああー!可愛いなーもー!

『駄目だ・・・こいつ、本物のペドだ!』

責めてロリコンと言え!


「君の名前、久瀬莉乃くぜ りのちゃんって言うのか、」

莉乃ちゃんとお家に移動中、おしゃべりをしていた、一応弁解させてもらうが、俺はペドフィリアでもロリコンでもないから、ただ子供が好きなだけだ!

『なるほど、ロリもショタも行ける!と』

この駄目神!さっきから!いやもういいや・・

「おにーちゃんの名前は?」

「安部、安部信彦だよ、」

「だったら信彦おにーちゃんだね!」

はうっ!あーやはり子供は女の子がいいかなー、お父さんかー憧れるなー!

『早めに、ブタ箱に入れないと、取り返しのつかない事に!』

無視無視

「あれ?ここは・・・」

家に着いたみたいで、着いたのがケーキ屋さんだった、

「カンパニュラってお店なの!えへへー行こう!」

莉乃ちゃんに手を引っ張られて中に入る、

カランカラン

「いらっしゃい・・莉乃!お金落としたんだって、駄目じゃないか!」

お父さんかな?何だか優しそうな人だな、でも今は怒っている様子

「ごめんなさい、急いでいたから・・・」

莉乃ちゃんがシュンとしている、どうしよう

「済まない、君が莉乃のお金を届けてくれたのか、よかったらゆっくりしていってくれ、」

ああ、単なる仕付けか、たまに子ともを叱りつける親をみると

そこまで怒らないでもって感じるときがあるが、でもこの人の仕付けは、何だろう悪くないと言うか、んー?何だ?

『愛情じゃろう、本当お主は何も知らんのう、』


愛情か・・・分かんないな、もの子頃着いた時には親いないし、

「よかったら莉乃の相手をして下さい・・あっ!いらっしゃいませ!」

忙しいそうだな・・よし!

「莉乃ちゃん、お父さん忙しいから自分と遊ぼうか?」

「うん!おにーちゃんこっち!」

また手を引っ張られる、本当可愛いな、

「おにーちゃんはここに座って!今莉乃がお茶入れるから!」

テーブルに案内されて、莉乃ちゃんがお茶を淹れてくれるみたい、最近の子供は凄いな、

「あれ?莉乃ちゃんおかーさんは?」

そう言えば母親の姿がない、共働きかな?

「おかーさんは・・・私を生んで死んじゃった・・・今はおとーさんとおねーちゃんだけ・・・」

『こら信彦!何と言う事を!』

しまった!これは地雷だ!

「ご、ごめん!莉乃ちゃん・・・」

バカか自分は!親がいない気持ちは知ってるだろう!こんな子供になにを!

「ううん、もう大丈夫です!おとーさんとおねーちゃんがいるから」

本当良い子だな・・・

「自分も親がいないから、莉乃ちゃんの気持ちはよく分かるよ・・・」

「おにーちゃん・・・」

こんな子にまで何いってるんだ!?いや寂しいのは自分の方なのか・・・

「大丈夫です!今は莉乃がついてますよ!」

あ・・・やばいこの子、本物だ!

『警察はなにをしているんだ!はようこ奴に縄を!』

「そうだね、莉乃ちゃん!」

笑顔で返す、この子には幸せでいてほしいな、

「ただいま莉乃!あらお客様・・・!?」

あれ?誰か帰ってきた、ああ莉乃ちゃんのお姉さんかな?

「あ、あ、安部君!」

「フエッ!久瀬さん!」

なんと久瀬さんが私服姿でビニール袋を抱えているではないか!

「おにーちゃん?おねーちゃんを知ってるんです?」

莉乃ちゃんは不思議そうに自分を見ている、


「そうだったんだ・・・安部君ありがと!」

久瀬さんに事情を説明して落ち着いた所だ

「自分はただ当然の事をしただけだよ」

『本物は猫ババしようとしてた癖に』

無視無視、

「それにしても驚いたな莉乃ちゃんと久瀬さんが姉妹だ何て」

「私も驚いたよ!帰ったら安部君が居るんだもん」

これも夜叉のはからいか?あまりに出来てる、

『私は何もしとらんよ!金運を上げただけじゃ』

そうかよ

「所で莉乃!何でそんな大金を持ってたの?」

久瀬さん本当お姉さんなんだな

『姉属性じゃと!それ私のポジションじゃ!』

やしゃが姉属性?ないない!

『ここで術のひとつでも掛けてやるかの!』

「えーと、おばあちゃんにプレゼントを買いに・・」

おばあちゃんへか、偉いなぁ

「それは私と行く約束したじゃない、だから待とうね、」

「うん・・・ごめんなさい・・」

これが姉妹か・・・何かいいな!

「ごめんなさい安部君、変な所見せて、」

久瀬さん慌ててるこれも新鮮だな、

「いや良い姉妹だなって、もし良かったら自分に出来る事あったら言ってね」

ドタドタ

「済まない真里香!お店手伝ってくれないか?」

お父さんが慌ててやってきた、お店忙しいのかな?

「うん待って直ぐ行く、ごめんなさい安部君また」

んー忙しいそうだし俺は帰った方が・・・いやまてよ?

「あの・・自分でよければ手伝いましょうかお店・・」

少しは料理できるし接客はあまり得意では無いがこの二人の役に立ちたい。

「「本当に!」」

親子でハモられた、でもやるからには頑張るか!

「これに着替えてくれ!」

黒い制服を渡された、何だかカッコいいデザインだ、


「いらっしゃいませ!カンパニュラにようこそ!」

お父さんが慌ててた様子がよく分かる繁盛ぶりだ、これは大変だな

「このフルーツトルテと後ワッフルチーズケーキを!」

ふむなかなかに美味しそうだ!これなら少し濃いめのダージリン何かが合うな。

「よろしければ、紅茶などいかがですか?濃いめのダージリン何かおすすめです、」

「あっ!それお願いします!」

「かしこまりました、少々お待ち下さい」

押し売りはまずかったかな?今度はマニュアルの方が・・・

「何かおすすめありますか?」

え?おすすめ!そうだな・・

「そうですね、この夏限定マンゴーシャーベットのプリンアラモードなどいかがですか?」

この時期はアイスだよな、マンゴーがクリームによく合うはずだから間違い!

「それをお願いします」

「かしこまりました、しばらくお待ち下さい、」

何とかなったー!コミュ障だけど本当何とかなったー!

「出来るね君!その調子で頼む!」

え?褒められた?

「安部君!こっちのフォローも!」

「分かった直ぐ行く!」

自分が頼られてる?!なんだか嬉しいな、

「安部君アイス盛り付け!わかるかな?」

このメニューの写真みたいにすればいいのかな?

「出来ると思う!」

「お願いするね!」

これ多分楽しのかな?なんだかわくわくする!

「久瀬さん出来たよ!」

「バッチリだね!2番テーブルにお願い!」

え?2番テーブル?どこだろ?

初めて聞く言葉に困惑する、どうすれば・・

「2番テーブルはあそこだよ」

おじさん!ありがとございます!

「始めはわからないものだから、聴いてくれて構わないよ、」

そうか、聞き返せばいいのか、

「お待たせしましたマンゴーシャーベットのプリンアラモードです、ごゆっくりどうぞ、」

その後も忙しくて驚いた、でも初めて仕事したけど楽しかった、

『楽しそうじゃな信彦!』

ああなんだか頼りにされるって嬉しいな!

夜叉がにやにやしてる、


「安部君今日は本当に助かった、改めてお礼をさせてくれ!」

お父さんが頭を下げる、お礼をしてもらうほど働いたわけではないが・・・

「いえ自分は何も出来なかったです・・・返って迷惑をかけたみたいで、」

確かに楽しかったけど、それは周りのフォローがあったからだ、役にたったかわからないな、

「いや今日の君の働きは素晴らしかったよ、出来ればバイトに来てくれないか?」

ナンデスト?!

「自分なんかじゃ役不足なんじゃ・・・」

「私も安部君凄いと思った、何かバイトでもやってたの?」

ただのコミュ障で役立たずです

「初めてだけど・・・何だか無我夢中で」

変に気を使いすぎとか、仕事が遅いとか、山程あるな

「今は私達だけなんだ、頼む君さえよければウチに来てほしい!」

マジかよ!コミュ障の俺が仕事!?大丈夫かな・・・

『自信をもつのじゃ!お主は中々出来ておったぞ』

夜叉まで・・そうだな楽して稼ぐよりはましか、

「俺でよければ・・・是非!」

「やったー!おにーちゃんまた来てくれるの!」

莉乃ちゃんが自分に抱き付いてきた

「そうだね、また来るよ!」

「えへへ嬉しいな!」

何だか懐かれたのかな?

『信彦自首したほうが・・・』

「あっ!そう言えば莉乃のお礼もまだだった!これを持って行きなさい」

大きめのケーキの箱をくれた

「売れ残りで申し訳ないが良かったら」

盛り付けしてる時凄く美味しそうだったのですごく嬉しい!

「ありがとうございます!いただきます!」

「後でいいんだか履歴書を書いてくれ、申し訳ないが決まりでね」

そうか仕事だもんなしようがない

「はいわかりました!明日にでも」

「明日からよろしくね安部君!」

「うん!よろしく久瀬さん」


「しかしお主は宝の持ち腐れと言うか、何と言うか・・・」

カンパニュラを後にした俺達は神社に戻ってくる

「宝の持ち腐れって何だよ」

夜叉の口がクリームだらけだ、何だか脱力間に襲われる

「そのままの意味じゃ!お主はお主が思っておるより優れておると言っておるのじゃ!」

「自分が優れてる?コミュ障の自分が?ないない!」

今だに人に接するのを拒み、話すと緊張する時分だぞ?何を根拠に・・・

「それじゃ!まず否定から入るそれがお主の悪い癖じゃ!」

「いいか信彦!お主は見た目も器用さも優しさも備えておる!本来ならすでにモテておる!現にあのむ・・・おっとゲフンゲフン」

何だ?話が途切れたが、でも俺がモテる?それこそ幻想だな

「まだ分からぬか、しょうがないこの話はまた今度にするかのう・・」

「そうかよ!ところで夜叉俺のケーキは?」

夜叉にケーキを渡しておいた、一つ二つ位は大目にみるつもりだが

「え?の、信彦のケーキ?」

おや?歯切れが悪い、でもそんなに食べきれる量じゃないぞ?

「!?」

箱の中を覗くとひとつも残っていなかった

「物凄く上手くての!全部平らげた・・・」

ない!どこを探してもないだと!自分も一つは食べたかったのに!

「あ、明日またもらうとか?どおかの?」

「お前・・・ゆるざん!」

夜叉に飛びかかり、ほっぺたを引きちぎれんばかり引っ張った、この駄目神明日からメロンパンもなしだ!

「のびふこ!いたひ!いたひ!かひだかゆるひへ!(信彦!痛い!痛い!神だから許して!)」

何だかんだで自分はバイトを始めた、


「どうでしょうか?」

今日のバイトは割と落ち着いていた、なので店長に色々とケーキの作り方を習っていた、

「本当君は飲み込みが早いな、これ作るの真里香でもかなりかかったんだ、本当に初めてかい?」

モンブランを習ってるのだが、クリームも土台も出来ていればそんなに難しいくないきがする、

「でもクリームとか土台を作る訳ではないですから、盛り付けとか好きですしね」

でもモンブラン美味しそうだな、昨日の駄目神が全部食べなければ・・・

「モンブラン好きなのかい?」

え?おっとまさか声に出してたか!恥ずかしいな、

「え?ええ大好きです!」

「やっぱりそうか、君のモンブランを見る目がね、小さい頃の真里香そっくりで、」

店長が笑いながら語る、久瀬さんも好き何だモンブラン、

「でも最近は食べなくなったな、何でも太るからって!」

何だか本当いいお父さんだな、親父か・・でも昔はよく遊んでくれてたっけ

「でも久瀬さんはそんなに太ってないですよね」

「君もそう思うだろう、しかし女の子にとっては1グラムも大変らしい、男の僕では分からない世界だよ」

何でだろう、店長の事お父さんと呼びたい

「もー!お父さん!安部君に変な事教えないで!」

「ごめん真里香!けど安部君といると息子が出来たみたいで!」

自分もですお父さん

「今の忘れてね、お父さん最近変で」

「自分も親父がいないから店長みたいな親父ならいいなって思うけど・・・」

あっ!しまった!莉乃ちゃんの教訓を活かしてない!

「え?安部君ご両親は?」

「両親はいません・・亡くなりました」

「そうか・・・」

やっぱりこうなった!すみません!すみません!

「ご、ごめんなさい!こんな話しちゃって!」

二人ともやっぱりお母さんの事思い出したよね・・・本当俺のバカ!

「安部君が謝る事ないよ、それよりごめんなさい、私こそ安部君に、」

「自分は大丈夫だから、久瀬さんこの話は辞めよう!」

これ以上久瀬家に迷惑かけたくない、

「安部君!なんだったら俺の息子になるかい?俺息子が欲しくて・・・」

「お父さん!それは駄目!」

急に久瀬さんが大声になった、

「あ、安部君が困る事言っちゃ駄目だよ!お父さん」

今度は恥ずかしそうにしている、何だろうこの反応

「真里香冗談だよ!そんなに向きにならなくても」

店長はニヤニヤしている、何だろうこの反応

「わ、私!お外掃除してくる!」

そう言って久瀬さんは外に、何だろうこの反応、


「くくっ!まさかこの程まで鈍いとはくくっ!」

今日の出来事を神に話すと、夜叉は笑っていた

「だからなにが鈍いんだよ!」

「それはお主で考えろ!それにしても本当このケーキなる物は激うまじゃのう!」

今日も店長はケーキをくれた、これで夜叉のエンゲル係数も緩和出来る

「今日は取っておいてくれよ!昨日みたいに全部食べないように!」

「ふふっ、お主の分はもうないぞ!」

マジかよ!なして!夜叉と食うためにここまで我慢したのに!

「うむそうであったか・・・すまんのじゃ!」

平謝りだと!ゆるざん!

「自分のモンブランを食べた恨み、ここで晴らしてくれる!」

「私に勝てるかな!信彦!」

二人の壮絶なバトルは「もう持って来ない」宣言で勝利した!

続きです、今回はあまり変えるところなかった気がします、莉乃ちゃんが登場したので自分的には満足してます!

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