お話したい
「助けて下さい!神様!」
俺は神様に頭を下げていた、
「信彦からの頼みじゃからの、聞かぬ事もないぞ!じゃが頼むと言うのであれば、それ相応の物が無くてはの!」
くそぅ!図に乗っている、けどここは我慢・・・、
「これは、神様の奉納の品です、どうぞお受け取り下さい」
菓子パンセットを渡す、
「うむ、苦しゅうないぞ人間、話を聴こうではないか、」
駄目だ・・・こらえろ、
「実は・・・俺の周りに人が集まらないようにして欲しいんだ···」
仕方がなかった、今の自分には夜叉しかいない、あの不良グループを倒してから、俺の回りには人が溢れた、
「是非剣道部に!」とか「君には陸上部エースになる為に生まれてきたんだ!」とか「あの身のこなし柔道部にうってつけだ」とか
運動部からのオファーが来る、コミュ障の俺は断るのもやっとだ、
「良いではないか、これでコミュ障とやらも解決じゃな!」
「他人事だと思って!こっちは大変なんだよ!」
「大体何でお主は喋らん様になったのかの?」
「うっ····それは」
「なんじゃ?」
あれは6年前の事だ···
「安部君、一緒に帰ろう、」
小学生の時、俺は一人の女の子の友達がいた、
「うん、いいよ高橋さん」
彼女は優しくて、可愛いく、誰にでも親切でクラスの憧れだった、
「うんうんそれで?」
空中でぷかぷか浮かび横になりながらメロンパンを頬張る夜叉···まるで昼下がりのテレビを見るマダムの様に、
ある日彼女にいつものように帰りを誘った、
「高橋さん帰ろう!」
「ごめんなさい、今日は一緒に帰れないの···」
いつもは一緒に帰ってたのに、その日から彼女と帰れなくなった、
それから、男子に「やーい振られてやんの!」とからかわれ、俺はどんどん殻に閉じこむ様に···両親も居なくなってこの有様だ、
「うわー自分勝手···」
ぐさっ!
「それに、私が『不幸なのはあの子のせいです』見たいな言い方してるし···」
ぐさっ!ぐさっ!
「それでコミュ障とか、世間のコミュ障の人が笑う所ね!」
くそう!的確な事いいやって!
「そんなコミュ障な信彦に!ビックニーュス!」
なんだかネイティブな発音で言われた、
「私がコミュ障を直して進ぜる!」
「はい?夜叉が?!」
「いえす!」
「俺のコミュ障を?」
「いえす!」
「いや無理だろう!あんた神なだけだろう、」
「いえ!出来ます!一日1時間のレッスンであなたもネイティブな日本語に!」
「駅前留学かよ···」
「それじゃあ、明日からやるからの!」
頭をかきながら少し照れくさそうに
神様とコミュ障克服レッスンをやることに、
翌日、また神様との特訓が、始まった、
「まずは人に慣れる事だね、」
もっともらしい事を言うが、話す事が出来無い俺は慣れようが無い、
「幻影の術!」
夜叉が両手を合わると辺りが真っ白になる、
「なんだ?これ!」
真っ白に包まれたと思うと、白い靄が晴れるみたいに辺りに色がもどる、
「!?なに!これ!?」
靄が晴れると、そこは小学校だった、
「どうなっているんだ?!」
もう一つ気がついた、俺も小さくなってる、
『俺、タイムスリップしたのかな、』
こんな展開映画で見たことがある、ラベンダーの匂いを嗅いだ少女がタイムスリップするお話··正にそんな感じ!
「安部君、一緒に帰ろう!」
「!?」
この子は高橋さん!本当にタイムスリップしたのかな、
「ん?どうしたの安部君?」
ああたしかに、こんな子だったな、
「うん!帰ろう!」
彼女はニッコリ笑いこんな自分にも普通に接してくれた、
そうかい・・・自分はこの瞬間が大好きだったんだ・・・、
「そうなんだ!神様がいるんだあの神社!?」
高橋さんとは何でも話せた、コミュ障の俺が・・・でも昔こんな感じだったな自分、
「そこの神様は凄いんだ!でもメロンパンが大好きで・・・、」
「あっ!私ここで、またね安部君!」
大きな十字路・・あっそうだった・・彼女とはここで別れるんだった、
「うん・・・また明日ね高橋さん」
いつもの細い交差点、この場所は嫌いだった、
翌日の放課後
「高橋さん帰ろう!」
今日も彼女に声をかける、すると、
「ごめんなさい私・・今日は・・・」
断られた?そうか高橋さんはもう・・・、
「そう・・・なんだ・・・」
嫌だ・・・
「私最近忙しくなって・・、これから一緒に帰られないかも、ごめんなさい!」
嫌だ!そんなの!
「僕は!」
急に大声をあげてしまった・・けど、
「僕は大丈夫だよ、高橋さんも頑張ってね!」
この時から人を信じる事が出来無い・・・、
「帰って来たかい?」
また夜叉の膝の上で目を覚ました、少し放心状態だったが、意識がはっきりとしてきた、
ガバッ!
「何だよあれ!俺のトラウマ見せてどうするんだ!もう泣く一歩手前だぞ!」
俺は起き上がり夜叉に詰め寄る、無理もない、あのシーンは俺の終わりを示している、
「しかし・・・お主はあれじゃな、ヘタレじゃな、」
グサッ!
「お、おっ、おっま、お前!何言って!」
「でも、そんな信彦も可愛いのぉ!」
もういいや帰ろう、こんな神に頼った俺が悪い
「諦めるな!」
神が怒鳴ってきた、
「諦めるな!諦めたら、そこで終わるんだぞ!」
「夜叉・・・・」
「諦めんなよ!諦めんなよお前!どうしてそこ諦めるんだ!そこで!!もう少し頑張ってみろよ!ダメダメダメ!諦めたら!周りのこと思えよ、応援してる人たちのこと思ってみろって!」
ただネタやりたいだけかよ!自分の少しの感動かえせ!
「話を戻すとこの術は、幻影・・まあ今風に言えば「ばーちゃる空間」と言う物じゃ、」
神様がさっきの力を説明してくれる、
「お主の持ってる記憶から、過去に合った事のほか、現実ではあり得ない事、更には私の思い通りに出来る世界じゃ!」
「何それチートか何かか?」
自分の思い通りの世界か・・・それはかなり魅力的な話だ、
「昔はよく人を騙した物よ、他の神とどちらの術が強いかよく試したのじゃ!」
「人を騙す?」
「夏に夜な夜な肝を試しにくるじゃろ?あれのお手伝いじゃ!」
「それって・・・」
まさか、妖怪とか怪異の類は神々が悪戯で魅せた幻影なんじゃあ?
「私の最高傑作は「顔無し」じゃな!」
まさか神隠しアニメ映画の黒いあれか!いや多分のっぺらぼうだろう、でも凄いな妖怪の中でも大御所じゃないか、
「けど、他の神が真似して、主張権を自分の物にしているのじゃ!やはり著作権はだいじゃの!」
神の世界も大変なんだな・・・
「それはさておき、これからお主にまた術をかけるが、しっかりと会話をするのじゃ!よいの!」
よし、ここまで来たら、やってやるか、
「神様お願いします」
「幻影の術!」
また靄が出て来て辺りが白く変わる、
「鬼が出るか蛇がでるか・・・」
そして靄か晴れる
「ここは・・桜の木下?」
俺は桜の木下で立っていた、満開の桜が綺麗だ、
「先輩!」
一つ下の夜叉ちゃんだ、どうしたんだろう、
「先輩、私の気持ちです、受け取って下さい!」
すると彼女はラブレターを渡してきた、
「えっ!俺に!」
本当に!でも俺・・・、
「先輩・・私!先輩の気持ち分かっています・・今でも好きなんでしょう・・・彼女の事」
やっぱり気づいていたのか・・でも彼女は、
「やっぱり答えは要らないです・・さようなら」
彼女は走って消えていく、涙を浮かべたままで
「くっ、俺は・・、」
彼女の気持ちは嬉しい、でも今は死んだ彼女事が・・・、
パシーン!
「早く追いかけてこんかい!」
カバッ!
「え?今のなに?」
状況が飲み込めない・・何で夜叉が後輩で告白された、何で最後にハリセンで叩かれた?
「信彦!20点、」
すると神様が点数をつける、
「今の何だよ!どうして俺はお前に告白されてんだよ!しかも誰だ!死んだ好きな女って!」
後、何で俺はそんな設定に乗っていた・・・
「私の幻影の術は、私の好きに出来る世界、その位は当たり前じゃ!」
さっき言ってたチートの事か、怖いな・・・
「そんな事よりなんじゃ今のは!何で私を追いかけんかった!」
「え?でもあれは自分でも無理だと思うぞ?」
「ばかもーん!それが出来なければコミュ障など克服できるかー!」
また怒鳴られた、
「よいか信彦!今の演出は死んだ好きな女を克服して新しい好きな女が出来るシーンじゃ!あの時追いかけておかぬとお主、一生女子はつかんぞ!」
なんと!そんな事で将来が決まるなんて!
「お主が体験しておるじゃろう、あの子が断らなければ、お主はコミュ障にならんかったのであろう!」
はっ!
「そうか、言うならばターニングポイントか、」
人には選択の時がある、小さい物から大きい物、しかし人生さえ動かす選択がある、
「それがこのトレーニングのやり方じゃ!」
神様はこれを見せたかったのか!
「これからお主には、会話想定シミュレートを実施するのじゃ!」
最近この神様ふつうに横文字を使うな本当に長年神様やってるのかな?
「こほん!お主はそのシミュレートを上手くこなす、さすればコミュ障ともおさらばじゃ!」
ん?これギャルゲーなんじゃ・・、
「つべこべぬかすな!幻影の術!」
また白く、また晴れる、
『ゲームの世界なら、コミュ障解決出来なような・・・、』
「ここは、魔王城!」
よく見たら、鎧フル装備、でも重くない、
「やっとここまで来たね、勇者信彦、」
魔法使いの夜叉が話をかけてきた
「死んだ仲間のため、世の中の平和のため、必ず魔王を倒す!」
そうだ、死んだ仲間のため、後こいつのためにも、
「夜叉、聴いてくれ、何があっても君を守る!」
「信彦・・・、」
「後、このただかいが終われば、俺と結婚してくれないか!」
俺のありったけの思いを夜叉にぶつける、
「あんたそれ、もう死ぬから!」
パシーン!
「え?何で!?」
また目を覚ます、
「さっきのは、完璧だろう!告白もしたし!何でだよ!」
あれ?神様怒ってる?
「お主は!死亡フラグを知らんのか!」
「そんな事は知ってるけど、でもあれは告白じゃなくて、第三者に言うものだろう!」
俺の知っている知識ではそんな物だ、
「ではお主、あの時魔法使いが魔王の攻撃を受ける時かばうであろう、」
「そんなの当たり前だろ?好きだったら」
「それも死んでもいいと思いながら・・・、」
はっ!
「多分、守るまでが正解・・・?」
「そのとうりじゃ!後「絶対生きて帰ろう!」なんてあると完璧じゃ!」
何と言う誤算!これは告白すればいい、ギャルゲーじゃあ無いと言うのか!
「これは、かなりかかりそうだのう・・・、今日は疲れたのじゃ、」
うっ!確かにすっかり辺りは暗くなってる、
「でも楽しかったぞ!明日も特訓じゃからの、気をつけて帰るのじゃ!」
夜叉は笑っていたが、かなり状況が変わってないな、
翌日、
「また、駄目じゃのう、」
幻影の術をかけ、特訓は続けられた、
「犯人から彼女を守っただけじゃないか!」
俺の必死の抵抗、
「じゃがの、「こんな物騒な所に彼女を置けるか!」なんて、殺して下さいと言っている様なものじゃ!」
ぐっ!確か軽率な行動かも、
「もう一度じゃ!」
それから何度も続けられた、ある時は彼女を車から助け、ある時はサメから彼女を助け、
「もう一度、信彦!私は信じておる、お主が本当は出来る男だと」
折れそうな俺の心を支えてくれる、本当助かる、今度こそは!
「幻影の術!」
また白くなって、また晴れる、
「ここは、山の上か、」
登山と言うより、ロッククライミングに近い場所だ、身体はくたくたでも登り続けた、
「もう少しで頂上だよ、信彦!」
パートナーの夜叉が声援を送る、
「よし!頑張ろう!」
もう少しで頂上!ラストスパートだ、
「きゃー!」
彼女の悲鳴が、瞬時に振り向くと、落ちそうな彼女の腕を掴む、
「くっ!」
俺も落ちそうになるが、間一髪、岩にしがみついた、しかし二人とも宙に浮いた状態に、
「くそ!このままじゃ、二人とも・・・、」
絶対絶滅だ、どうすれば!
「信彦放して!貴方まで落ちちゃう!」
そうだ!彼女の手を放せば俺は助かる、けど・・・、
「信彦!」
違う!彼女を落としてまで生きたく無い!
「くうっ!どうすれば!」
多分「彼女だけでも」と考えると違うんだ!どうすれば、
「俺は・・・生きたい!」
力が溢れてくる、
「俺は!彼女と生きたいんだ!」
俺の中の力が溢れて彼女の腕を持ち上げた、
「信彦・・私・・ありがとう、」
俺達は助かった、そして、
「頂上だ!」
俺達は、遂に登り着いたんだ、
「信彦・・やったね、」
彼女との達成感が物凄く嬉しい、
「夜叉、俺君が好きだ!」
前から決めていた、二人でこの山を登り、苦楽を分かち合えたら告白しようと・・・
「はっ!」
神様が満面の笑みで観ていた、
「やったね!信彦!」
そうか、俺やったのか・・・
「今回のはかなり難しいと思ったんだけど、信彦なら出来ると信じておったぞ!」
そうか、信じたから、人を信じて、自分を信じたから、ただそれだけでいいんだ、
「見つけたみたいだね、」
なんだ始めから分かっていたのか、この神様は、
「当然じゃ!なにせ神じゃからの!」
それを教える為にわざわざ特訓してくれたのか・・、
「さっ!これで今日は終わりじゃ!ほれ帰るのじゃ、信彦、」
なんだよ、いつも寂しがるくせに、まあいいか、
「またくるよ、神様!」
あれ?もう消えてる?何で?
「あやつも、私の事、忘れるのかの・・・・、」
翌日、学校に来ていた、
ざわざわ・・・・
『うっまだ俺の事見てる・・・』
やはり他の視線を感じる、あの一見で自分は色々と噂されるようになった、こればかりは慣れない、
「見つけたぞ安部信彦!」
出ました不良グループ達、懲りないな本当
「なに?」
「てめぇのせいで俺達が舐められてしまってるんだ!覚悟しやがれ!」
木刀片手に勇んできた、というかこの学校なんでこんなやつら野放しにしてるんだ?はぁー本当厄介だなぁ、
「今日こそ絶対に殺してやる!」
そして大振りの攻撃が
ブウンッ!
『はいはい』
スッ、パシッ!
すかさず右手に手刀をかまし、木刀をとる、
「このやろう!また!」
「遅い!」
ブウンッ!
木刀から衝撃破がまた不良グループを直撃する
「ぐえふぇ!」
あれ?また威力が上がってる?
「噂は本当なんだ・・・」
「やっぱり、凄い・・・」
いやー!ヒソヒソ話さないでー!目立つの耐えきれない!
俺は耐えきれずそそくさと自分の教室へ
がらがらー
扉を開けると視線が自分に注目する、ここもか・・・俺の居場所、まだ見つからないみたいだ、
「安部君だっけ?凄いね!あの先輩倒したって学校の中で持ち切りだよ」
席に着くとなんだかおとなしめな女子が話しかけて来た、
「えっと・・君は?」
この学校入って一年3か月経つが、俺のクラスメートの名前を覚えてない、
「久瀬真里香だよ、ふふっ安部君何だか怖い人かと思ったけど、話したらそんな事なくてよかった、」
彼女は笑って話しかけてくれた、
「あの中庭はお昼に丁度いいのに、よくあの先輩達が占領してたから全然使えなかたっんだ」
そういえばあんなに日当たりが良くても誰も居なかったのってあの不良グループ達がいたからなのか、
「安部くんが先輩達倒したおかげで中庭が使えるようになったんだぁ!なんというか正義の味方って感じだね!」
うっ、話しかけて来てくれてるのにしり込みしてしまう、コミュ障から抜け出すのはまだまだかかるなぁ
「そ、そんなことはないかな?自分はただ逃げてただけだし・・」
あたふたしながら返答をする、くぅ・・・辛い、
「ごめんなさい急にでもお礼が言いたかったから・・・」
「い、いやこっちもごめんなさい?」
いや!もうなにいってるんだろうね自分!
「ふふっ、こんなことなら早く声をかけるべきだったかな?」
少し嬉しそうに久瀬さんはこちらを見ていた
「あれ?真里香、番長と知り合いだったの?」
すると突然眼鏡をかけたイケメンがやってきた、多分敵だな!あと番長?
「誰・・番長?」
「ん?ああ君のあだ名だよ「無言番長」ってね、安部君、」
イケメン特有の爽やかなスマイルがまぶしい!やっぱり敵だな、
「安部君は番長何かじゃないよ、十夜!」
久瀬さんが俺をかばって、ん?二人とも名前で呼び合ってる?ってこいつらリア充かよ!
「十夜は昔から見た目だけで判断してるから、気を付けた方がいいよ!」
うん?昔?
「真里香こそ、いつまでも子供扱いは辞めてくれないか、2か月だけお姉さんだからって、」
ここは会話すべきだよな・・・うん!克服するって決めたんだ!
「えーと?もしかして二人って付き合ってたりするの?名前で読んでるし・・」
「え?ああーまさか真里香とは幼なじみなだけだよ」
「そ、そうなんだ・・・」
こんな話方でいいのかな、いつもより舌は回ってる様だが、
「しかし驚いたな安部君がこんな人だなんて、早く知り合いになっておくべきだったな、」
なんだ?このイケメンも悪い奴では無いみたいだ、
「僕の名前は斎条十夜、十夜でいいよ安部君、よければ友達になれるかな?」
くうっ!イケメンスマイルが!でも友達か・・・
「俺でいいなら・・後俺も信彦でいいよ、」
なんだ、簡単に友達って出来るんだな、
「私も友達になってくれる?安部君?」
「勿論、久瀬さん、」
久瀬さんも友達になってくれるのか、やった!
「私の事は名前で呼んでくれないんだ・・・」
「ん?久瀬さん何か言った?」
あまりに小声で聞き取れなかった、
「い、いえ!何も!」
少し顔を赤めて否定した?何だろう、でも友達が二人も出来た!これも神様のおかげかな?
「ほう、今回のは、上手くいったか!」
神社に菓子パンを沢山持って神様に報告する、
「ああ!これも夜叉のおかけだよ、」
本当神様にはお世話なったな、
「ふふっ、嬉しいそうじゃな信彦!」
「俺!なんだか全て上手く行きそうで!」
夜叉もなんだか嬉しそうにしている、
「もう願い事は無いかの信彦」
「そうだな・・今は無いかな?」
「そうか・・・ならさよならじゃ!信彦」
するとふわりと宙に浮き、パッと消えた、
「え?おーい夜叉?なんだよさよならって!」
シーン
返事が無い、なんだよ用事か?
それから1時間ほど待ったが現れなかった、それどころか一周現れる事がなかった・・・・、