〔指相撲〕
〔指相撲〕
ある暑い夏の放課後、部室では風見と氷河が、指を絡ませ激しく体を動かしていた。
翔「くっ!くっ!くっ…」
氷河「ハァハァハァ…も、もうダメだ~!ハァハァ…」
翔「ど、どうだ透、も、もう満足しただろ?
氷河「ま、まだまだ!も、もう1回ヤろう!」
翔「何回ヤっても同じだよ。お前のは短いから、奥まで届かないんだ。」
氷河「ヤってみなくちゃわからないだろ?もっと激しく動かせば…」
そして、2人の動きが激しさを増し、お互いの体から吹き出る汗が、部室の床を濡らせていた。
そんな様子を、ドアの隙間から覗いていた男子がいた。同じ部員の『太陽 光』だ。
その2日後…
放課後の部室に、いつものように、みんなが来るのを待っている風見の姿があった。
翔「遅いなみんな、なにしてんだろ?」
「ガラガラガラ…」
光「あれ?風見君だけ?」
翔「お、やっと来たか。ん?光だけなのか?冬李は?一緒じゃないのか?」
光「あ~、冬李なら授業中に居眠りをして、その反省文を書かされてるよ。今日は来ないんじゃないかな?」
翔「へ~、お前達が別々なんて、珍しいな。
ところで女子達を見なかったか?」
光「あれ?知らないの?女子のみんなは草村さん家に行ったよ。なんでも急いでやることがあるんだってさ。」
翔「何も聞いてないぞ?あ~、だから氷河の姿も無いのか。アイツは草村の『しもべ』だからな。なんだ、誰も来ないなら帰るか。」
光「ちょっと待って、風見君。
僕ね、前々から風見君とヤりたいと思ってたんだ。誰も来ないなら好都合だし。
ね、風見君、ヤろうよ。
翔「ん?『ヤる』って何をするんだ?」
光「またまた~とぼけちゃって、この前、ここで氷河君とヤってるの見たよ。これだよこれ。」
光は指をクネクネと動かした。
翔「あ~、あの時か。覗き見してたのかよ。趣味わるいな。」
光「だって、2人供汗を流しながら必死だったから、声がかけられなかったんだよ。
その時、風見君の動きを見て、絶対ヤってみたいと思ったんだ。」
翔「いいけどさ、光、俺より小さいだろ、大丈夫か?」
光「あんまり舐めないで欲しいな。こう見えても冬李といつもヤってるからね。冬李なんか1分ももたないよ。」
翔「ほ~、そこまで言うなら相手をしてやる。
ちなみにどんな体勢がいいんだ?」
光「どんな体勢でもいいよ、冬李とするときはベットに寝転んでる事が多いかな?」
翔「俺は立ったままかな?力が入れやすいんだ。ま、椅子もあることだし座ったままでいいか。」
そして2人は向かい合うと、お互いの指を絡ませ深呼吸をした。
翔「え!?光?お前体に似合わず大きいな。」
光「フフフ、よく言われる、みんな触ったらビックリしてるよ。
でも、風見君だって、すべすべして、形も綺麗だし、憧れるな。」
翔「あ…、こ、こら、変な触り方するなよ。
光「いいじゃん、減るもんじゃないし、へ~、風見君て、思っていたより柔らかいんだ。」
翔「ま、まだ力を入れてないだけだ。これでどうだ!」
光「あ!ホントだ、少し硬くなった。」
翔「よし、ヤるか。いつでもいいぜ、攻めてこい!」
光「じゃあ、遠慮なく。えい!」
「ぐっ。」
翔「え!?あ!う、後ろから…い!く!く、そ、そんなに奥まで届くのか…く、あ…」
光「さっき言ったでしょ、僕のは大きくて長いんだって。」
翔「い、言ったけどさ、まさかここまでとは…」
光「あれ?さっきの勢いはどうしたのかな?動けないでしょ。ほ~ら、グリグリグリ…」
翔「あ…く…く…ぬ、抜けない…」
光「あ、言い忘れてたけど、簡単には抜けないよ。僕のは右に曲がっているんだよ。ちょうど上手く引っ掛かるみたい。冬李とヤりすぎたせいかな。
冬李ってば、いつも右に回り込んで抜こうとするんだもん。どう?風見君、ギブアップ?」
翔「ま、まだまだ!抜けないのなら、このまま持ち上げて…」
光「えい!」
翔「え!あ!さ、さらに奥まで…」
光「からの~…」
翔「な、なんだ!?その指使い!」
光「ホラホラホラ~。」
翔「あ…あ…あ…あ…ダ、ダメだ~!ハァ…ハァ…」
光「はい!10~。」
翔「お、お前、案外凄いんだな。
な、なあ、また今度ヤらないか?」
光「いいよ、風見君なら。でも透にはナイショにしててよ。僕と風見が握りあってるの見ると、ヤキモチを妬くから。」
翔「わかった。アイツにはナイショな。
な、なあ、もう1回いいか?」
光「しょうがないな~、あと1回だけだよ。」
翔「よし!来い!」
光「えい!」
翔「あっ!…」
おしまい