今日も空の上
夜明け薄紫色の空。飛空艇。
彼女は、その扉から出てきた。
「――――――」
自分に気付く事もなくこの場を立ち去っていく。
風呂上がりの私は、なにか悲しい気持ちになる。
その部屋はその性質上、風呂場に近い所にある。
その部屋に入る前に身を清める者や、用を済ませた者達が使う。
――飛空艇の朝は早い――と言っても、コレを飛ばすために必要な乗員は常に起きているので〝早い〟という表現は不適当なのかもしれない。
食事は夜明け、昼過ぎ、日の入り、深夜の四回うち、自分のシフトに割り振られた三回を取る。
「おぉい! タクトォ!」
夜の見張り明けに彼の声は耳に響く。
彼はこの船の火周りの警備やら整備やらを任されている。だが実情、この船の火は何にもしてやらなくても動き続けるし、そもそも人の手でどうにか出来る代物じゃない。
「お疲れさま、ゴルド」
「おうよ、いつもの事ながら何もしねぇでただ見張るってのもそれはそれで辛れぇもんだぜぇ」
二人とも基本的に日が沈んでいる時間帯のシフトだ。
だから今は眠気のせいか会話は弾まない。
この船の現状。
空を飛んでいる。
この船に乗っている人たちの仕事。
運送屋
この船はどういう所に行くのか。
色々な場所
風景が変わって楽しめるように。
この船の特性
飛行に燃料を必要としない。
本来であればコアは消耗品であり、それを原動力に飛ぶが、この船に使われているコアは船を浮かばせる事に関しては、何故か半永久的(そもそも限りがあるのかすら不明)に動いている。なので、必要な力は進行方向に船を動かしたり、風に吹かれながらもその場所に留まるための推進力を発生させる外部の動力源だけだ。
この船の立ち位置
本来であれば、空に浮かんでいるだけでもかなりのコアを消耗するが、この船は浮かぶ事に関して動力を必要としないので、国家間の運送屋となっている。
設定を考えると、その設定になるにはこういう別の設定が必要~みたいな感じで、自動的に設定が増えて楽しい。




