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作者: 黒猫姫にゃお




「なんでいるの?」




その一言で、私は壊れたのかもしれない。

そして

ふと。思った。



なんで私はこんなことをしているのだろうと。

行きたくもない学校へ行って、名前もわからない子にいじめられて。


私は生きている価値がないんじゃないかと思っていた。


そして出会った。


SNSに。


ゲームに。


私が何かをすれば、みんなが私を見てくれる。私は、生きていていいんだって、実感する。


今ではそれがなくてはならない存在になった。


今日も私はパソコンとスマホを持ってゲームの中に入っていく。




(ゆーゆーがログインしました。)


その報告で、閲覧数が伸びていく。

いろんなユーザーが私に挨拶してくる。


私は、壊れたあと、私をいじめていた子を叩いて、不登校になった。両親にはすきにしなさいと言われた。だから私は好きにしている。

ずっと自分の部屋に篭って、ゲームをしている。


『あ、ゆーゆーさんおはです』

『ゆーゆーさんいつ狩りに行きますか?ご一緒させてください』


ゆーゆーとは、私のユーザー名。もう一人の私。

「おは」

「んーあとで行くからおいで」

私にコメントを送って来てくれた全員に返信してから、私の1日は始まる



はずだった。







私は、なぜかパソコンの画面越しでゲーム画像を見ていない。周り360°全てがゲーム世界。

「これがよく言うゲームの中に!?ってやつかぁ」

装備品を見ると、ゲームのときと同じ装備。

「勝ちゲー」

私の装備品は、レア度の高いものばっかりで、強い。そこらにいるドラゴンに1人で特攻かけて行っても余裕勝ちするくらいには強いものが揃っている。


まぁ、いわゆる課金だ。


ところで、さっきから気になっていたのだけれど。

いつもゲームを起動させると画面右上に出てくるはずの閲覧数がない。

死にそうだ。


肩慣らしでスライムを魔法で打つ。


うん。いける。




やりますか。

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