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第一話

「赤城君、上空見てみなよ」


ハンドサインでルーデルが呼びかけてくる。上?何があるのだろうか。

そう思いつつ上を見ると戦役管理委員会のF-15Kが2機飛んでいた。戦役機と違って現代機のF-15Kは遥か高くを飛行していた。


「こっちは高度12000が限界なのに・・・」


忌々しそうにF-15Kを睨んだ後、自分の駆る期待を見つめる。

ロンディバルト社主力艦上戦闘機『香電』、旧日本海軍試作機『震電』を再設計した機体だ。もっとも俺のは改造を重ねた結果、形性能共に量産機と全く変わってしまったが。


「おっと、warnning! enemy insight!!」


青空の中に太陽光を反射して輝く敵機を見つける。機体形状からしてハヌル・チュム。コードネーム「ムスモドキ」の通り、どこかP-51 ムスタングに似ている機体だ。


「セーフティ解除、エウクランテ交戦」


そう叫んで急上昇、ムスモドキと同等の高度を取る。

HUDには照準と桁を飛ばして跳ね上がる高度と徐々に落ちる速度が表示されている。

敵機は6機、そのうち2機が俺に向かって旋回している。


「遅いんだよ!」


ヨタヨタと旋回し続けるムスモドキを尻目に機首を上げると同時にエアブレーキを作動させて急減速、失速しながら反転する。これで後ろを取れた。


「もらった!」


照準に敵機を収めて20mm弾を叩き込む。エンジン部に命中し、機体は爆散した。

もう1機は・・・後ろに着いているが機首線が合っていないから、まだ射撃はしてこないだろう。

少し機体を傾けながらフットバーを蹴って慣性で旋回する。車で言ったらドリフトしている状態で、進行方向と機首が違う方向を向いている。レシプロ機の戦役機だからこそできる技だ。

旋回半径が縮まるので一気に敵機から逃げることができ、直ぐに会敵の時にやったストールターンを使って面向かう。

そしてバレルロールしながらムスモドキに20mm弾を叩き込んでフィニッシュ!


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