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~CRISIS NIGHT ~   作者: 神風
Ⅱ章 休日~エリート部隊交戦編
11/19

 第11夜 熱闘前の夜

ビートが受験者達と合流したのは5:30だった。

ダイルに連れてこられたコロシアムに着いた頃にはもうリハーサルは終了しており、そこで合流、部屋に戻った。部屋に戻るとまたあの予定通りに行動しなくてはならない。

6:25まで休憩。6:30から食堂へ。7:30から8:30まで部屋ごとに入浴。8:50までには着替え、歯磨き等の身支度。9:00に【DESU】に集合。という予定だ。

帰り際には元帥との戦い、その後の行方など色々なことを質問をされた。―――芸能人の気分だ。

部屋に着いたのは5:45分。これから40分休憩だ。

部屋に全員が入るとビートは言った。


「みんなありがとな!」感謝の意を込めた。彼らが、友がいなければ、自分はここにはいなかったのだから。


「当たり前だろ!仲間なんだからよ!」ビルが返した。白とリールが微笑んでいるのが目に入った。


雑談の後、6:30分。食堂に向かって歩いているビートたちの前を貫録のある軍隊が通り過ぎて行った。この2日では1度も目にしない光景だった。


「なんだ、ありゃぁ?」ビルが言った。疑問に思っているのはビートも同じだった。


食堂に着いたのが32分。盆を取りに行こうとしたときにリールがあることに気付いた。


「おい、ビルはどうした?」


そういわれれば居ない・・・まさかあの軍隊を付けて?いや、それは無い。食堂の入り口まで一緒にいたからだ。だとすれば一体どこへ・・・

とそこに聞き覚えのある声が聞こえた。


「お~い!お前らも早く取れよ!無くなっちまうぞ!」ビルだ。


そう、それは昨日のことだ。昨日も同じように食事があったのだ。くそ!先を越された!



昨日10月2日午後6:33分


「なぁ!食事ってうまいのかな?朝みたいのじゃないといいけどな!楽しみだな!」


「ビル落ち着け。そこまで期待すると実物がショボかった時のダメージがでかいぞ。」


「ん?あれが入口だな!ヒャッホウ!!メシメシ!」


「聞けよ!」「やれやれ・・・あの2人は。」「まったくだな。」


こうして昨日は食堂に入った。中はバイキング形式になっており、生徒、教員、40人の受験生達でおかずをとっていくので早くしないとすぐにおかずが無くなってしまう。

ちなみに昨日ビートが勝ち取ったおかずは、ハンバーグ、サラダ、味噌汁。これでもいい方だという。


「てめー卑怯だろ!抜け駆けしやがって!」ビートは嫉妬していたのだろう。いつもより一際怒っていた。


「たかがおかずぐらいでそこまで怒るなって。」嫌味だ。


「ふざけんじゃねぇぞ!大体てめーなんだそのおかずの量!取っていい量のギリの範囲だろ!!計量機でも持ってきたのか!あん!?見とけよ!お前よりスレスレまで入れてやる!行くぞ!白!リール!あいつにギャフンと言わせてやるぞ!」


だがそこに白とリールはいなかった。2人ともビルと話しながら食事をしている。

「チッ・・」と言いながらおかずを取りに行くとそこには何も無かった。

『肉コーナー』『野菜コーナー』『魚コーナー』『トッピング・調味料コーナー』『デザート・フルーツコーナー』すべてが焼け野原と化していた。


「そ、そんな・・・・バカな・・・」絶句したビートはご飯を茶碗に次ぐと、渋々ビル達の座るテーブルへと向かった。


「さぁビート君、どれだけのおかずを取ってきてくれたのかな~?」これも嫌味だ。


「クソっ・・・ってなんで白とリールそんなに取ってんだよ!可笑しいだろお前ら!」


リールが取ったおかずは、カレーライス、サラダ、ポテトフライ、秋刀魚の塩焼き、ウーロン茶、チョコパフェ。


白は、タコ飯、から揚げ、筑前煮、刺身盛り合わせ、味噌汁、山菜セット、杏仁豆腐。抹茶。和食だ。


ビルは、ラーメン(特大)、タコ焼き、サンドイッチ、特製!BIGハンバーガー、卵焼き、カルビ、松茸と椎茸の旬野菜セット、寿司セット、エビ、タコ、イカ、三種の海鮮セット、コカコーラ。


ビートは、白米。以上。


「悲しいね~ビート君。おかずがないってことは・・・白米だけかい?フハハハ!」屈辱の言葉。


「くっそ~腹立つ!」当然である。


「なぁ~白~リール~ちょっとくれよ~お願い!」ねだった。彼は必死にねだった。


「『おかしいだろお前』って言われたんでね。与える気が失せた。」白が言う。


「助けてやった貸があるからな。」とリール。


「くそっ!なぁ頼むよ!譲ってくれよ!少しでいいから。な?」その時放送が入った。


「受験者のみなさん。入浴の用意ができました。各自浴場へ向かってください。」


「おっと失礼、ビート君。時間だ。行くとしよう。白君、リール君、ビート君もね!」





「クッッッッソーーーーーーーー!!!俺の飯がぁぁぁぁ!!!」露天風呂で空に向かって叫んでいた。


「うるせーぞ!ビート!静かにしろ!」言わずとも誰かは分かるだろう。


「元はと言えば誰のせいだ!誰のせいで俺の飯が取れなかった!?6割はお前のせいだ!」


「俺そこまで取ってねぇぞ・・・」「うるせーーー!!!飯~~~」



部屋、8:48分。


ビートは嘆き、喚きながら歯磨きをしていた。着替えが終わると、鍵を閉め、【DESU】に向かった。着いたのは58分だった。半分ほどの班が到着しており、ビートたちの班は7番目だった。

最後の班がついたのは9:00丁度だった。最後の班が座ると、弐剣が話を初めた。


「全受験者に告ぐ!明日からはいよいよ第3試験だ!私とはここでお別れだが、別れあれば出会いありだ。次の試験はダイル元帥が審査官だ!そこでだ。最後に私と手合せしたい者はいるか!」


「はいはい!俺やる!」手を挙げたのは2人。ビートと、ビル。


「ほう・・・命知らず共めが・・・よい、2人ともかかってこい。」どうやら自信満々のようだ。


「じゃ、行きますよ~」ビートは自信ありげに言った。


「どこからでも来るがよいわ!」


次の瞬間だった。弐剣の体が爆発し、上空に吹き飛び、ビートが飛んで壁に向かってラリアットをかました。ラリアットは見事に炸裂し、弐剣は下に落ちて行った。そして下には手裏剣とクナイが大量に落ちていた。弐剣は見事にそれに突き刺さった。


「痛テテテテテ!!!」その目の前にビートとビルが笑顔で立っていた。


「いままで・・・」ビートが言った。そして2人でこう言った。


「ありがとうございました!」そういって2人で同時に弐剣を殴った。


弐剣は再び壁にぶつかり、手裏剣とクナイの山に落ちた。そして動かなくなった。

どこからともなく、「凄げぇぇ・・・」「つ、強い・・」などの声が上がった。

すると放送が入った。


「こんばんは~ダイルだ!今から【DARK】の少年エリート部隊を送る。戦いたい奴は戦っとけよ~」


「少年エリート部隊?」「知ってるか?」「誰だよ・・」

驚愕の声は疑問の声に変った。すると北側の橋から4人の少年が現れた。

同い年?いや、きっと1つか2つ上だ。

そのうちの1人が言った。


「よぉ!受験生共!俺らはエリート部隊!お前らよりはちょっとばかし格が上だ。」


するともう1人の少年が言った。


「俺らはある人物から推薦を受けてエリート部隊に属している。」


「エリートねぇ・・・ろうじゃねぇか!」ビートが言った。


「俺も出よう。先ほどの放送で元帥の許可は出たはずだ。」白が立ち上がった。


「ヤレヤレ・・タンキナモノタチダ・・コマッタナ。ヤルカ?」3人目のエリート部隊だ。


「乗ってやろうじゃねぇか。」最初に言ったエリート部隊の少年が言った。


「ま、急くな。我は出んぞ。巧よ。」4人目のエリート部隊だ。


「コウ。ドウスル?」


「とりあえず俺は出る。それで決まりだ。おい!そこの3人!覚悟はできてるな。」


始まる・・・・そう直感した。


「当たり前だ。」「おうよ!」「ああ。」


「おっと待った。名前を聞いておこう。俺の名前は伊崎いざきこう。」


「R・ビートだ。」「スター☆ビルだ!」「氷乱 白。」


「覚えとくぜ・・・いくぞ!!!!!」こちらに向かってきた。素手だ。


「火遁・炎球えんきゅう!」ビルが術を唱えた。


その火の球は巧目掛けて飛んで行った。

次の瞬間ビートは刀で鎌の攻撃を阻止していた。


「ほぅ・・・少しはやるようだな・・」鎌を持った男が言った。


「あんた・・名前は?」その表情は少し笑っていた。もちろん゛戦いの゛笑いだった。


矢鎖やさ武尊たける。」その鎌にはより一層力が加えられた。


同じく白も光る剣を刀でガードしていた。一度バックし、刀の持ち主に斬りかかっていった。

しかし、相手の剣によって、その攻撃は弾かれた。


「オレノナマエハ゛バラクス゛。オマエヲキルモノダ。」


「お前を斬るもの?フフフ・・・お前が斬られるとも知らずに!」


そこに鋭い槍が飛んできた。だがその槍は鎖によって止められた。


「不意打ちは止めとけよ・・・」


「主、名は何と申す?」


「チェーン・マテリアル・リール。」そういって鎖を投げつけた。


「そうか・・我は鬼紅坂おにこうざかきょう。始めよう・・・」





2時間後・・・


部屋、11:00。

ビート達はベットに横たわっていた。

エリート部隊との戦いは4つ巴の戦いとなり、そこに残った36人の受験生も参戦。

エリート部隊は1人10人の受験生を相手にしたが、結局は引き分け、という結果に終わった。


「なぁ。」ビートが部屋に響く声で言った。


「ここまで来たんだ!明日、絶対合格しような!」勇気づけのつもりで言った。だが、その言葉は意味が無かった。


ビル、リール、白は同時に言った。


「当然だ!」

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