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~CRISIS NIGHT ~   作者: 神風
Ⅱ章 休日~エリート部隊交戦編
10/19

 第10夜 熱闘前の謎

「どういうことなんだ・・・これはいったい?」

ここにいるのは自分1人ということも忘れ、呟いた。なぜなら絶対にありえない事が、目の前では起きているのだから。


「気づいたか。」その声は後ろからだった。振り向いてみると、声の主はギラだった。


ずいぶん久しぶりに会った気がする。だが、今となってはどうでもいい事だ。

ただ聞きたかったのだ。この状況を納得がいくように知りたかったのだ。


「教えてくれ!今なんで俺はここにいるんだ?なぜ外で第3試験が?」


ギラはそれに答えた。


「落ち着け、まず聞かせてくれ。お前はどこまで覚えているのかを。」


修羅道院しゅらどういん、深夜2時。


「ハァ・・ハァ・・・だめだ・・お前だけは・・・グア!」


「今思エバ懐カシキ現世ニ焦土ヲ呼バントス」


謎の部屋


「どういう意味だ?」ビートは問いかけた。


「お前はダイルにやられた。意識を失ってからどこからどこまでを覚えているんだ?」


「?俺は目が覚めたらここにいた。それだけしか覚えてないぜ。」


「そうか・・・・これは長くなるな。」


「急かすようだが早く教えてくれないか。」その言葉は確実に焦りが見えた


「そうだな。では初めから話そう。まずお前は気絶した後ダイルに身柄を引き取られた。ルール通りお前はここから追放されるはずだった。だがそこに3人の受験者が現れた。」


「まさか・・・ビルとリールと白のことか?」


「正解だ。もう1度チャンスを、第3試験に出してやってくれと言ってきた。だが、ダイルは承諾しなかった。『ルールだからだ』と言って決して承諾しなかった。」


「それとこの場所に何の関係が?」


「まぁ、待て。だが、もう1人反発者がいた。弐剣にけんだ。弐剣はダイルが元帥会議に行っている間にお前を助け出した。と言うよりお前を隔離した。」


「隔離?俺をここに?」


「そう。だがなぜ俺がここを知っているかというとあの3人だ。弐剣はあの3人と手引きし、こう言ったらしい。『ビートの身柄はギラ様の部屋の前にて休ませております。どうかあの者を第3試験に出してやってくださいと言って来い』とあの3人に言ったらしい。つまり、お前の友達を通訳にし、お前を助けさせた本人は弐剣だったということだ。」


「ちょっと待ってくれ。話は分かった。だが、いま俺はダイルに追われてるってことか?」


「そういうことだ。ようやく分かったか。さぁ入れ。」


ダイルが言うとドアの外から人が入ってきた。ダイルだ。

ビートは足がすくんだ。恐怖に心が刈られてしまった。


「手間かけさせんじゃねぇよ。探したんだぜ。さぁ来いよ。」


「ハハ。どこに行くんですか?」覚悟はできていた。いざとなれば殺しも仕方が無かった。


「決まってるだろ第3試験だ。」驚いた。


「本当は【HELL HOLE】にでも落としてやろうと思ったがな。ギラが泣きわめいて土下座なんかするもんだから仕方ねぇよ。」


「してねぇ。」ギラが言った。100%してないとビートも思った。


「でも、外ではもう第3試験が行われているから無理だろ。」ビートは言った。


「あれ、リハーサル。」いつものダイルだった。


「ああ、なるほど。」


いよいよか、長かった気がする。そう思った。

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