半島某国、お前らもういい加減にしろよ!
後ろの方でちょいエッセイ風になりますが気にしたら負けです。
異世界「ニアアース」の半島国リアンコ民国はかつて隣国の島国ヤポンと戦争をしたことがあります。
終戦後ヤポンのとある新聞社が「戦争中ヤポン軍はリアンコ民国の若い女性を無理矢理連れ去り陵辱した」という記事を載せさらに数日後には「ヤポン軍はリアンコ民国の女性を従軍させ兵の慰み物にした」という記事も掲載しました。
ヤポン国政府には寝耳に水の話です。
彼らは慌てて事実確認をしましたがいくつかの不心得者による不始末こそありましたが軍の主導での連れ去りや従軍の強要・陵辱の事実は見つかりませんでした。
しかし、ある日与党の幹部議員が「ヤポン軍は戦時中リアンコ民国の女性に対してとんでもないことをしてしまいました。心から謝罪いたします」とわざわざリアンコ民国まで渡って謝罪会見をしてしまいます。
その裏で件の議員とその親族に多額の金が振り込まれましたがその事実は一切表面化しませんでした。
大手新聞社・テレビ局・出版社などのマスコミ各社にも広告料名目の謎の入金がありましたがそれも表に出ぬまま闇に葬られてしまいました。
何人かが「これはおかしい」とか「必ず真実を曝いてやる!」とか騒いだりもしましたがいつの間にかそれらの声は聞こえなくなってしまいました。
よくわからない理由で閑職に移動させられた者や退職に追い込まれた者、休暇中に事故に遭って亡くなった者や一家揃って強盗放火殺人に巻き込まれた者もいました。
行方不明になった者もいます。
その一方でリアンコ民国に「私はヤポン軍人に無理矢理犯された」や「ヤポン軍は村の娘を片っ端から連れ去り慰み者にした」と声を上げる団体が現れヤポン政府に慰謝料を要求する裁判を起こしました。
ヤポン国政府は「そんなことはしていない」と否定しましたがリアンコ民国政府と被害者団体の女性たちは聞く耳を持ちません。
さらにヤポンの野党議員が「恥ずべき行為をしたのだから謝るのが筋だ。心身ともに傷ついた彼女たちのことを思うなら充分な補償もしなければならない」とマスコミを通じて見解を発表。
次第に「これはもう被害者女性にきちんと謝罪し慰謝料を払うしかないのではないか?」という流れになっていきます。
リアンコ民国の中だけでなくヤポンに渡ってまでして被害者団体は謝罪と補償を強く訴え続けます。
リアンコ民国と同じ大陸にあるミドルカ人民共和国も戦時中のヤポン軍を猛烈に批難。彼らは「サウスキン(ミドルカ人民共和国の都市)でヤポン軍に1億人の民を大量虐殺された」と訴えましたがこれはすぐに捏造されたものだと判明しました。
ミドルカ人民共和国政府は「捏造などしていない。全て事実だ!」と主張していますが。
野党と国内の支持団体に突き上げられた末にヤポン政府はリアンコ民国に「戦時中リアンコ民国女性に対し非道な行為を行ってしまった」として正式に謝罪。個々の対応は現実的ではないとしてリアンコ民国政府に一喝で慰謝料を支払いそれぞれの被害者にはリアンコ民国政府が責任をもって渡すこととなりました。
これでこの問題は終わったはず……なのですがそうはなりませんでした。
被害者女性の団体は「私たちは深く傷ついた。ヤポンは誠意を示さなくてはならない!」としてこれまで以上の激しい抗議活動を展開。
彼女たちはリアンコ民国の国民を巻き込み、民意という圧力でリアンコ民国政府を再び動かします。
同時にヤポンの野党議員とマスコミを抱き込み、支持団体に抗議活動を激化させてヤポン政府に圧力をかけていきました。
程なくヤポン政府は圧力に屈します。
今回も個別に慰謝料を払うのは現実的ではないとしてヤポン政府はリアンコ民国政府に慰謝料を支払いました。金額的には前回の倍以上です。それだけあれば十分に行き渡るという計算でした。
今度こそこの問題は終わり……かと誰もが思っていましたがリアンコ民国の欲望は留まるところを知りません。
「ヤポンは酷い国だ! 僅かな金を払っただけで過去の罪をなかったことにしようとしている!」
中にはこんなことを言い出す議員も現れました。
「ヤポンは未来永劫謝罪と補償をしなければならない!」
あれです。
これ、もうどれだけ謝っても補償をしても終わらないですよね。
もういっそ国交を断絶するべきなんじゃないでしょうか?
もちろんそうすることによっていろいろ不都合が生じるでしょう。
けど、こいつら話が通じないじゃないですか。
コミュニケーションのとれない相手にいつまでも付き合っていても疲れるだけですし、良いことなんてなーんにもないですよ。
まあ国交断絶云々はそれこそ現実的ではないでしょうけど少しは対応を変えるべきだと思います。
リアルの世界では第二次世界大戦が終わってから80年以上経過しています。
だからどうだって話でもないですがいい加減未来志向に切り替えても良いんじゃないですかね。
これからの時代を生きていくのは過去の戦争体験者ではなく今を生きている、いや戦後に生まれた若者たちですよ。
ご老体は引っ込んでいてくれませんか?
ではでは!
ちなみにかなり現実とは変えていますので「これこれこれは違うだろバーカバーカ!」とか言ってくるのは止めましょう。
本作はあくまでも異世界ニアアースを舞台にした創作物です。
あと、バカって言った方がバカなんですよ。




