再配達という邪悪を許さない私は最高じゃない?
内容としてあれなので、最近の苦情から。
ピンパンポーン
『まもなく、列車が発車致します』
天気が悪かったので久々に電車に乗って、帰宅する途中のこと。
電車に乗っているタイミングで会社から電話が掛かってくる。
この場じゃ、きまずっ……しょうがねぇから、途中で降りるのである。
「もしもし?」
『帰ってるところ悪い!不着申告来てるんだけど!お客様、凄い怒ってるから、すぐに電話してくれ!』
「えーっ?今ですか!?」
『配達員を出せって言ってんだもん!!』
駅で相手方の連絡先をメモし、〇〇さんの荷物があったか?、必死に思い出しながらのこと
「……いや、あったな。13時30分に配達してる!」
ここまで10分ぐらいかかる。なるべく、曖昧→自信→確信にさせないとね。
記憶をたどるのは大変だが、2日前だからギリギリあったわ。それはポストに投函している。だったら、まずはもう一度、家族に確認をとってくださいと伝える。
ビイイィィィッ ピッ
『通話をお呼びしましたが、お出になりません……』
……連絡先が携帯だと、非通知に出ない方がいますよね?私もそうです。
だから、非通知を切って、また電話をする。
ビイイィィィッ ピッ
『通話をお呼びしましたが、お出になりません……』
……3回やってお客様が出ない。電話番号間違えてんのか?会社に電話をするんだが……
「…………あーーっ!!なんか、別の案件喰らってんな!!」
今度は会社側が忙しいのか、全然出てくれない。途中下車してから15分後ぐらいになって、もう一回、会社に電話をし
「お客様に電話にしてるんですけど!!電話でてくんないんですけど!?電話番号合ってますか!?」
『えーっ!?留守電にもならない感じなの?』
「だから、もう一回、電話番号を教えてください!」
みたいなやり取りをしてから、……もう一度、お客様に電話。(もちろん、電話番号は間違ってなかった)
『荷物ありました、すみませんでした』
すぐに電話に出ろや!!せめて、折り返ししろ!!
30分近くも不着申告の対応させんじゃねぇーー!!いつも残業代出ねぇけどな!!
◇ ◇
という前提をどうして挟みたいのか?
それだけの事が長引くは、結局、徒労じゃないか。
そーいう意味で作者は不着申告の方が遥かにウザいのです。(ここは配達員によるけどね)
【再配達の数なんかよりも】
「あのねー、あのねー」
お客様の中にはいるんですけれど。感謝される事は嬉しいのですが、感謝しろよ、感謝しなさいよ。といった感じで話してくる、お客様というのはいるのである。
「例のさ、お荷物がさ、そのね。いつ頃届くか分からないっていうけどさ」
「……………はぁ」
荷物の回答はお控えしますが。受け取ってる読者もいるんじゃないでしょうか?荷物の性質上、対面配達というか、誤配厳禁、紛失厳禁の代物です(どの荷物もそうだろ)。お客様も非常にお待ちしているお荷物を、今月、お届けているところです。
「私ね。病院行っててね。病院に行ってる時に来てもらったらね、悪いからさ」
”置き配”すれば良くない?って意見もあると思うので、
直球で具体的な荷物の中身は言えませんが、それに匹敵する身近なものとしたら
【交通系のICカードを玄関前に放置してくれ】
といった代物である。あなたは置き配を許しますか?弁償できなくはないけれど、(中に入ってる額を返す程度だろうけど)そんな小さいモノを手渡し以外で失くしました、弁償しますと対応してたら、こっちが潰れちゃいます。
「受け取りに行きたいんだけどね。何日に到着するとか教えて欲しいのよね。ほら、配達員さん大変だからね。会社にも電話してるんだけど、まだ到着してないばっかりでね!ね!」
で、その荷物の数量が……地域にある世帯の半分か、4割といったところでしょうかね。
そのくらいの数を1か月半の期間で配達するわけなんですが。
「再配達は大変だからね!私ね!行くからね!!」
「はぁ…………」
それを含めつつ、通常のお荷物の再配達もこなす。……となると、再配達が多い1か月となります。だから、夜の増員・応援体制というのは日頃から整備しています。
一定の数を超えたら、再配達を人海戦術でクリアすると考えてくれると幸いです。(再配達のお仕事って、基本は1人の対応です)
「お昼来てもらってさ、夜に来てもらうなんて、大変じゃない」
「……はぁ……」
「みんなみんな、どうしてそーいうの分からないのかしらね!」
「はぁー……」
だから、再配達が大変だって言い方ってオカシイんですよね。そこに割り当てるべき、人数が足りてないだけなんですよ。再配達のお仕事自体は、楽ですよ。(この荷物、全然重くもないんでね)。
指定の時間内にお届けするのが厳しいから、配達員の応援が入るだけです。
だから、日頃から言ってるんですが
「お客様。気にしなくていいですよ。こっちはお仕事なんで。病院とか用事とか行って、暇な時に再配達の依頼頼んでください。1週間も働いてるわけじゃないでしょ?」
「でもねっ!それ絶対ダメ!良くないわよ!私はそれを良くないと思うわ!」
「いや」
お客様の前で言えないですが。
1000通以上もあるこいつを、たった2件・3件が、直に受け取りに来るからって、楽にならんから!
窓口もぶっちゃけ捜すのダルイし、身分証明やらなんやら、持ってくの忘れたとかで騒ぐお客様に苦労してるんでね!ホントにそれはお暇な時でいいのです!荷物のお受け取りなんて、暇な時でいいです!
っていうか、一度目の配達で7割は配達完了になる代物だから。
我々がお伺いする時に在宅されてるケースの方が、はるかに多いから!
「再配達は無くすべきです!」
「そんなのいいですから……」
今、再配達の夜間応援をやっているんですが。
『再配達は良くありません!!』って人に、10分くらい捕まってた。
ちょっと、今日はスーパーでポイントサービスが付くから、早く家に帰って、スーパーに突撃したいんだって。




