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十一章 天道の勇者対魅惑魔塊第七番眷属

午後一時七分。

リュスカ荒野を進み続け、やっとリュスカ荒野の終わりが見えてきた。

大陸北部に近づくにつれて荒れ土が徐々に灰色になってきた。

「前方に人影あり!」

北方剣士団の剣士2は観測鏡で遥か遠くに居る人型の何かを見てそう言った。

「魔甘の眷属であることを想定して進む。最低限の車長、銃座士、観測士以外は車を降りて戦闘準備!」

アイリアは黒鞘に納まった刀を持って車から降りた。

師匠に続いて私たちも車から飛び出した。

私は師匠と共に全力で走って魔塊眷属と思わしき存在に近づく。

近づくほどに強くなる力を誇示するようなこの雰囲気、鼻を刺すような臭い、間違いなく魔塊眷属だ。

天道(てんどう)六輪一閃(ろくりんいっせん)!」

最上大業物日炎を握ったアイリアは一瞬にして魔塊眷属に接近して斬りかかった。

「・・・」

邪眼、白髪ポニーテール、黒い着物を着た男性型の魔塊眷属は最上大業物日炎を闇の刀で受け止めた。

しかし、最上大業物日炎はいとも簡単に魔塊眷属の刀の刀身を切り裂き、魔塊眷属を吹き飛ばした。

「凄まじい剣技だ・・・驚いたぞ」

邪眼、白髪ポニーテール、黒い着物を着た男性型の魔塊眷属はアイリアを見て笑みながらそう言うと刀身を闇で再び作り直した。

「しかし・・・精密すぎてつまらんな」

邪眼、白髪ポニーテール、黒いカッターシャツを着て黒いズボンを穿いた男性型の魔塊眷属は闇の刀を握り込んで構えた。


魅惑魔塊第七番眷属ファルフ

神気系統・アティア+リュピター

危険度・C

召喚術(しょうかんじゅつ)(おおかみ)といくつかの独自剣技を使う危険な魔塊眷属です。


()でよ、闇狼(あんろう)

ファルフはそう言うと、闇の刀を一振りして闇化生物・狼を大量に生み出した。

「貴様らの旅はここで終わりだ」

ファルフはアイリアたちに背を向けて去っていく。

「・・・あいつ・・・どれだけの生き物を呑み込んだんだ・・・」

闇化生物・狼を見るアイリアは最上大業物日炎を下段で構えてそう言った。

「総長!闇化生物は私たちに任せて奴を追ってください!!」

飛行翼を使って飛んできた北方剣士団の剣士たちは闇化生物・狼と交戦し始めた。

(こいつらを一掃してから・・・)

攻撃を受けながらも戦う北方剣士団の剣士たちを見たアイリアは闇化生物・狼を見て剣技を放とうとする。

「師匠!追いますよ!!」

最上大業物天現烏輪を握ったソラは大声でそう言いながらファルフを追う。

「・・・」

隣を走り抜けるソラを見たアイリアは力を抜いてファルフを追い始めた。

「・・・私を追ってくるか」

ファルフはそう言うと歩みを止めた。

「二人の大聖が追ってくるとは・・・過大評価が過ぎるのではないか?」

ファルフはそう言うと闇の刀を黒鞘から抜いた。

「天道!六輪一閃!」

最上大業物日炎を握ったアイリアは一瞬にしてファルフに接近して斬りかかった。

「剣技、陽廻壱斬(ようかいいちざん)

闇の刀を握ったファルフはアイリアを見てそう言うと闇の刀を振った。

「ッ!!」

アイリアは半円型に広がる黒い炎を見て驚いた。

「師匠!」

最上大業物天現烏輪を握ったソラは吹き飛ぶアイリアを見て驚きながらそう言った。

次回

十二章 決着、天道の勇者対魅惑魔塊第七番眷属

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