表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦場の紅蓮姫  作者: エル
灰の砦編
24/247

第5話『前線の戦火』 3

「行けぇーーー!!!」


ヴォルフの怒号が響いた瞬間、前線が爆発したように動き出した。


兵士たちが一斉に駆け出し、戦場へと突撃する。

土埃が舞い、足音と怒号が入り混じる。


リリアナも遅れまいと剣を握りしめ、前へと進んだ。

先頭を走るガレンが、鋭く剣を振るいながら敵陣へと切り込んでいく。


「やるぞ!」


ハルドが雷を纏わせた槍を構え、敵の魔法兵を狙う。


ビュンッ――


「魔法攻撃、来るぞ!」


丘の上から放たれた炎の矢が、リリアナたちの陣へと降り注ぐ。


ドォォンッ!!


地面が爆ぜ、何人かの兵士が吹き飛ばされた。


「くっ……!」


リリアナはとっさに身を屈め、爆風をやり過ごす。


「舐めんな!」


ハルドが槍を構え、雷を纏わせる。


「穿て、雷槍!」


だが、次の瞬間――


「リリアナ、来るぞ!」


ガレンの声と同時に、目の前の敵兵が剣を振り下ろしてきた。


リリアナは咄嗟に剣を構える。


ギィィンッ!


衝撃が腕に伝わる。


「くっ……!」


リリアナは踏ん張りながら、敵の力に押し負けないように剣を支えた。


(負けるか――!)


彼女は炎の勢いを利用し、敵兵を押し返す。


ボッ!!


剣が燃え上がり、炎の刃が敵兵を焼き斬った。


「うわああっ!!」


悲鳴とともに、敵兵が崩れ落ちる。


「ナイスだ!」


ガレンが戦いながら声をかける。


「まだまだ続くぞ!」


リリアナは息を整えながら、剣を握り直した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ