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Ⅰ【ⅹ】『国内最高峰魔力量所持の光属性v.s.1000年に1度の”魅惑の瞳”持ちの闇属性』←結果は一目瞭然

お久しぶりです!(?)飽き性。です!2週間ぶりです!

テスト終わってドタバタしてたら遅くなっちゃいましたごめんなさい…!!

前回のあらすじ( 'ω'o[ 何とか野次馬から抜け出したルーカス!記念すべき初授業は実践!? ]o


それでは〜!いってらっしゃい!✨

鳴り響く始業のチャイム。

朝から実践。エヴァさんの神速に連れ回された後の実践。


…できる気がしません!!



「きりーつ、気をつけー、れーい。」



黒板の前に立った先生が、徐ろに腕を振るった。

その直後プリントが一斉に飛んできて行儀よく目の前に静止。んーと風属性かな。


軽く目を通す。実践授業の規則が簡単に書かれてあるみたい。


【実践授業 三原則】

一、相手を結界の魔法陣から弾き出した者が勝者。

一、どんな手を使ってもいい。

一、死なないように気をつけること。


え、ねえどんな手を使ってもいいってなにそれ。えどゆこと??

死なないようにってもしかして命賭けて戦うの??これ訓練だよね??


ちらっと皆の顔色を伺うも特に驚いてはなさそう。

これが普通なんですねはい。俺がおかしかったみたい。ははは。


…いや俺はおかしくないよ!?



「それでは1時間目は実践授業、ということで…。」



先生がそう言いながら、何故かアイクの方に視線を送る。

アイクは目を瞬かせた後でその顔に淡い笑みを浮かべた。



「あね、分かりました。皆動かないで?」



…ん?どゆこと?

先生がこのタイミングでアイクにお願いすることって何?

アイクは何属性だったっけ、んーっと確か空間属性〜ってことは…。


まさかの移動手段アイクの空間転移!!!!


えっちょそれでいいの先生!?せめて歩いていくとかさ!?そんなに遠いの!?



「実践は外でやるんだけどね、歩いてったら結構遠いんだよ〜。」



えっえっとなっている俺の心情を察したのか、ミラがこっちを振り返ってそう教えてくれた。

この建物結構おっきいし納得っちゃあ納得なんだけど。


アイクが魔法陣を編み上げている最中、ふとアイクの横に座っている白髪の女子に目がいった。

赤と黄色のオッドアイだから多分炎属性で、なんとなくつよそーな雰囲気(小物感)。

いや容姿に引かれたんじゃない。多分雰囲気。

何か違和感があるんだよなー。この教室の気配の中で何か浮いてるっていうか、形容しがたいけど何と言うか…。



「マティー、”あれ”ちょーだい。昨日の枕投げで足りないや。」

「…その呼び方やめてくんない?」

「んふふ〜ごめんねマティー。」

「殺す。」



小声でのやり取りが垣間聞こえる。俺は席が近いから偶然聞こえたけど、皆わいわいしてて俺以外は聞こえてなかったぽい。


マティー…マチルダの愛称か。

アイクと仲いいのかな。いや殺すとか言ってるからよく分かんないけど。

枕投げは心当たりしかないね!!!!


…”あれ”って何のことだ。

首を傾げている俺に気付くよしもなく、マチルダさんはこっそり袖口から真っ赤な何かを取り出した。


何だろ?目を凝らす。

けど目を凝らした拍子で、マチルダさんと思いっきし目が合ってしまった。



「…!」



彼女は一瞬驚いた表情を見せたけど、素早く真っ赤な何かをアイクに渡して視線を外す。

…はぐらかされた。

そう思った直後、ペンが落ちる音がはっきりと響いた。



「あれ、落ちちゃった。」

「…何してんだよ。」

「ごめんごめ〜ん。」



アイクが背中を向け、向こうの様子は見えなくなる。

いつの間にか2人に釘付けになっていた俺は、横からいきなり足を踏まれた激痛で意識を引っ張り戻された。



「いったあ!?何するのノア君!?」

「…。」



犯人はご察しの通りノア君。

痛い。痛いです。正直物凄く痛いです。

足踏まれただけでこんなに痛いのは初めてです。脚力鬼か。

…てか同じ机とは言え、横から足伸ばして俺のとこまで届くの。地味〜に俺足長いよアピールしないでいただきたい。悲しくなってくるからさ止めようよねえ。


ノア君は無言。足をどけるとつーんとそっぽを向いてしまった。

何なのもお〜…。


アイクの魔法陣が完成したらしく、辺りの風景が歪む。


それからはあっという間。

気付けば皆開けた森のど真ん中に立ちすくんでた。


これが空間属性の力…強いなあ。

でもこれほど大規模なものだと結構魔力値食いそうだね。規模を維持したまま短時間中に連続で使ったとしたら〜2回前後が限界かな。



「それでは2人1組でペアになって、結界の魔法陣の中にスタンバイして下さい。」



あまっる予感〜♪

編入生と組みたい人なんていませんよねーそもそもこのクラス奇数だから1人余るし。


ざっと辺りを見回す。知ってる人は…。



アイク 対 マチルダさん。

リアン 対 ディラン。

テオ君 対 多分音属性の女の子。



こんな感じかなー。…あれノア君対ミラかと思ってたけど違うっぽい。

ノア君もミラも見当たらないや。どこ行ったんだろ?


きょろきょろ辺りを見渡していると、後ろからぽんっと肩を叩かれた。



「ひゃいっ!?……いひゃい…舌噛んだ…。」



驚きすぎて、思わず舌を盛大に噛む。痛いよ誰なのお…。

恐る恐る振り返る。気配でなんとなーく嫌な予感はしてたけど、それが確信へと変わる見慣れたシルエット。



「…俺と組んで。」



ん?^^

この声聞き間違えるはずがありません、国内で最高峰魔力量を保持なさっている激レア光属性のノア・クラークさんですよね存じ上げておりますー。え今ちょっと空耳がー。勝てません投降します俺。

無理ゲーすぎてやる気すら起こりませ…。


…いや、でも。

何か楽しそうじゃない?今の俺がどれくらいかって知りたくない?


レイラさんとちょっと鍛えて、虚弱だった俺がどこまで一般の人と張り合えるか。いや〜ノア君は一般の人を超越しちゃってて、比べる対象にはならないかもしれないけど。


それでも無理って気持ちより試してみたいって気持ちの方が大きい…気がする。



「…やろ!」



笑顔で頷く。取り敢えず何でもやってみないとね。

そして先生に促されるまま魔法陣の中にノア君と対面する形で立った。



「1組目、ルーカス・ベネット対ノア・クラーク!」


「え、編入生が無双無敗のクラークと…。」

「あいつ死んだな。」

「これルーカスが勝ったら面白くない?」

「んなことあるわけないって〜。」



野次馬の声を聞き流しながら自分の中の魔力を編み上げる。

光属性の攻撃手段は矢だったはず。光を集結させて万物を貫通するものだとか。闇属性の闇の中でも構わず貫いてくるから俺にとっては天敵と言える。


けど、俺にとっての天敵ってことは逆も然り。


魅惑の瞳(ルアー・アイ)”と闇属性の両方を駆使して出来るとこまで足掻く。

レイラさんにギリギリ通用した(偶然)あの方法ならワンチャンある…気がする。



「それでは…始め!」



開始の合図とともに、目にも止まらぬ速さで光の矢が飛んできた。

流石ノア君ご容赦がない。始めましてのか弱い俺にここまでは初見殺しすぎる。


…でも!


闇で鎌を作り出し、それを高速で回転させて何とか矢を弾く。

矢は弾かれて粉々に砕け散り、輝く粒子となって消えていった。


スピードが早いのはレイラさんに鍛えられたんだよね。いやノア君の方が早いとはいえ、直近じゃあ枕投げもしたし。



「えっ?はあぁぁ!?」

「弾いた!!!このオーバーキル攻撃を捌いたぞ!!」

「これいけるんじゃね!?!?」



ノア君は俺が弾いた直後は少し眉を上げただけで、容赦なく矢の雨を俺に降り注がせてくる。

これでも手加減してくれてるだろうから、刺さっても貫通ってことはないだろうけど派手に出血するだろうなあ。失血性ショックでふらついたら、もうその時点で負けは確定。魔法陣外にはじき出される。


暫く膠着状態が続く。


弾く、弾く、弾く。弾く、弾く、弾く。時にぶった切る。

生まれて初めてぐらいのレベルで動体視力を酷使した気がする。枕投げはこんな早くなかったし。

あまりにも容赦ない速度と量にちょっと泣きそうになるぐらい。

時々目の前で急カーブして再度襲来してくる弓矢は、最初対応できなかったものの、段々とコツが掴めて避けたり弾けるようになっていった。


まだそんなに出血してない。まだ動ける。


まあこのまま防衛一方じゃ分が悪い。魔力とか体力切れになるのは、多分どう考えても俺。

普通の人はね、こんなに雨みたいに矢降らせたらすぐバテるのに。流石に国内最高峰魔力量保持は伊達じゃない。


…なら、攻めに出る。


辺りに闇を生成し、視界と足元を歪めた。一瞬ノア君が見せた動揺の隙をしっかり捉える。

魅惑の瞳(ルアー・アイ)”で彼の魔力値を大幅に制限。接近、そのまま鎌を振りかざし、



――ゾワッ



急に横から感じた不快感。反射的に鎌を投げ捨て、後ろに大きく飛び退く。

目の前スレスレを光の矢が横切っていった。



「…それ避けるかあ。勘が鋭いのかなあ。」



ノア君の少し楽しそうな声。俺は安全に地面に着地し、魔法陣の縁との距離を確認。

大丈夫、まだある。


いやでも俺の魔力量はあとどれくらい残ってる?

鎌を保ち続けて”魅惑の瞳(ルアー・アイ)”使って闇バラ撒いてるから結構消耗したはず。

悲しいかな俺はあんまり自分の魔力値の残数把握に慣れてないんだよね。

これは実践において致命的すぎるから、学園生活で習得していきたい。


ノア君は大きく背伸びをして何でもないように口を開いた。

闇に霞んでよく見えないけど多分笑ってるのかな。



「ルカ、俺が周りを見にくいってことはね。」



瞬きした直後、目いっぱいに迫る蹴り上げられた膝。



「――君も周りが見にくいってことだよ。」

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

良ければ…モチベになりますので、ブクマ感想等いただけたら嬉しいです!!✨

次回もお楽しみに〜!!


_人人人人人人人人人人人人人人_

> 次回予告【6/6~7更新予定】 <

 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

( 'ω'o[ 始まってしまったルカVSノア!結果は意外なもので…!? ]o

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