ちょっと驚き方がわざとらしかったかもしれないけど
ちょっと驚き方がわざとらしかったかもしれないけどそれだけの理由はあった。
もどってきたスマホ画面にもともとあったメールのほかに、マップ、アイテム、ステータス、スキル、設定の項目が増えていたのだ。
僕が気になったのはステータスの項目。あまたのWeb小説主人公のようにステータスオープンって唱えてステータスを表示させたいよね。
設定でなんとなならないかな?
ピコピコピコ。
各種操作方法画面に『トップ画面の操作 音声ON/OFF』があったよ。いまはOFFになってるけどこれはONでしょ。
それじゃ初めてのテンプレいくぜっ!
「ステータスオープン」(小声)
名前:ケイ
年齢:28
種族:ヒューム
職業:なし
HP:100/100
SP:63 /100
MP:100/100
筋力:9
頑丈:7
敏捷:11
器用:21
魔操:1
気操:18
称号:元プログラマー、異世界からの転生者、道に迷いし者
きたきたこれだよね。やっと異世界にきた実感がわいてきたよ。
えーと、なになに?
名前と年齢は置いといて、種族がヒュームか。ここでは人間のことをヒュームって呼ぶのかな?ほかにどんな種族があるんだろう。エルフやドワーフには会ってみたいなあ。
職業は、そうだよな今日退職したんだから無職だよな。だからってなしっていわれるのはなんかイヤかも。
で、HPが体力で、SPがスタミナ、MPが魔力か。定番だな。んでHPは基本自然回復不可、SPは休憩で回復、MPは長い休憩あるいは睡眠で回復と。これも定番だね。でもこれパーセント表示みたいだから攻撃受けるの怖いなあ。
次のいくつかのステータスはヒュームの平均が10か。僕の場合普通の人の倍器用で、気操つまり気力を操作するのが得意ってことか。ゲームでいうと仙術使いとか向いてそうだな。そんな職業あるかどうか知らないけど。
ほんで称号が・・・・・・。見なかったことにしよう。
と、そういえばレベルってないのかな?とりあえずステータス消して、ほかの項目をポチポチっと。
やっぱないな。スキルレベルはあるみたいだけど、種族というか僕の全体的なレベルはないみたいだね。もしかすると職業にはあるかもしれないから検証は就職できてからだね(涙)
ちなみにスキルはこんな感じ。
道具組立 Lv.1
方向感知 Lv.2
危険察知 Lv.1
逃げ足 Lv.3
隠身 Lv.1
睡眠耐性 Lv.2
集中力 Lv.3
瞑想 Lv.2
しょぼっ。でも逃げ足レベルが高かったおかげでさっきの角豚から逃げられたのかもしれないな。一応感謝。
でもこれからどこに行けばいいのやら。近くに水場があるといいんだけどね。
せっかくだからマップ機能を使ってっと。
!!!
マップにはこれまで僕が移動した(逃げてきた)道がだいたい1m半径くらいで明るく有効化されていて、通ってない道や遠く離れてた場所は真っ黒に塗りつぶされていた。
でも、ひとつだけ例外が。まだ移動していない南の方向だけ100mくらいマップが有効になってるんだよね。なんで?
最初の位置から直線じゃないので謎の管理人の道案内ではなさそう。拡大化してみても通りやすそうとか安全そうな感じもない。ってこれ、さっき僕がスマホを投げた方向じゃん!
これは試してみるしかないね。
そーい!
そーい!
そーい!
とりあえず東西北にスマホを思いきり投げてみました。そしてマップを表示。
やったね。予想通り十字型にマップが有効化されたよ。ラッキー!
ん?なんだろこのままここにいるとマズイ気がする。そろそろ場所を移動しよう。
マップの東端に少しだけ見える水色の場所が水場だと思うからまずはそこを目指そうかな。