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そこにあったのは、、、

 翌朝、朝日とともに目を覚ます。

 草小屋に気密性を求めちゃいけないね。実は今日泊ったのは3軒目だったんだけど3軒いずれも日光を遮ることはできませんでした。ま、そこまで小屋づくりに労力をかけたくなかっただけともいうけど。

 身支度をして源流の水を飲む。やっぱうまいなあ。町の井戸水や川の水とはくらべものにならないよ。この世界では魔力が強いと味も上がるのかな?もしそうなら上級魔獣のお肉なんか、じゅるり。楽しみが出来ました。

 

 でも先に今日の予定をこなしましょう。

 ロビンにホトルの樹に案内してもらい水源から同心円状にそれぞれ距離を離して移植する。ホトルの樹自体が近くても魔力を奪い合って育ちが悪くなるんだってさ。

 移植した場所が悪ければ生活魔法の穴掘や無限収納を使って余計なものを片付ける。

 これで日のあたりも悪くなく収穫に向かうにも便利な環境が準備できました。

 つづいてスロープ設置。これは昨日とまったく同じだから作業の詳細は省略。慣れた分昨日より早く終わったとだけ言えば十分でしょう。

 

 これだけで昼になってしまったので軽く食事。ホトルの実はほぼすべて角豚に譲るつもりなので別の果実で食事を済ませる。

 やりたいことはまだまだたくさんあるんだ。

 

 集会所にするための広場を作る。あまったバリケードも設置してゾンビなどの奇襲を受けづらくする。

 ついでに虫の嫌がる草を見つけたので水源に虫が近づきにくいように移植していく。

 そして今日一番時間を使ったのは嫌魔草の移植。

 角豚たちの行動を妨げないように、でも外部から敵が侵入しづらいようにアンロックしたマップを参考にしながらロビンたちに相談しながら嫌魔草の群生地を造っていく。

もちろんホトルの樹のスロープも忘れません。

 

 無限収納を活用してもこれで1日が終わってしまった、早いといっていいのかそれでもこんなにかかってしまったというべきか。

 僕の感覚としては計画よりは遅れているけどその分立派なものが出来たと自画自賛している、

 ちょっと考えがあり今日の夕食は川辺まで行き風布でにおいを遮断しながら煮炊きする。食べ終わった後風布の効果が切れるころを見計らって、ちょっと離れた場所から調理した場所を監視を開始。これまで魔力濃度計アンテナ4本圏内で見たことがある魔物は、角豚、よくわからない鳥たち多数、そしてゾンビ。このうち煮炊きした残り香に寄ってきそうなのはゾンビくらいだと思う(角豚たちには警告済み)のでこうやって監視しているのです。

 

 1時間くらいしたころコボルトゾンビ登場。夜なので動きが素早い。

 でも大丈夫。待ってる間に作っておいたツタの網と生活魔法の穴掘を組み合わせて動きを封じる。

 一緒にいてもらった変化前の角豚に変化後の角豚を呼んできてもらう。

 少し待つとロビンが来てくれた。

 「それじゃお願いね」

 『わかった』

 そういってコボルトゾンビにフラッシュの魔法を浴びせる。

 ヒールの時と同じようにシュワシュワ融けていきます。

 瘴気濃度計を見るとゾンビが消えるとともに瘴気も消えていったので実験大成功です。

 匂いが拡散し始めてからここにゾンビがたどり着くまでの時間がかかりすぎるから実施するときには昼間にゾンビ地帯の近くに煮炊きした鍋を放置してはぐれてきたゾンビを狙うのがいいかもしれません。

 が、そこまではまだ角豚には未相談。今後の森のことを考えればゾンビを狩りつくしたいのでこれから角豚集会所で相談です。

 

 「・・・という状況なんだけど力を貸してもらえないかな?」

 うーん賛否両論です。多い意見は

 1.近づいてきたゾンビだけ倒せばよい

 2.お前(僕)だけでやってくれ

 3.ゾンビはそのうち勝手に消えるだろう

 と倒すには消極的な意見ばかりです。

 

 でもここまでロビンは無言で意見を言っていませんでした。改めて聞いてみます。

 「ロビンはどう思う?」

 すこし考えた後ロビンが答えます。

 『俺は基本的にケイに賛成だ。万が一今いるゾンビがすべてこちらに向かってきたら俺たちは全滅するだろう。勝手にゾンビは消えるというやつもいるがそうではなく逆に周りの魔物を巻き込んで増えたらどうする?倒すには今しかないと俺は思う。とはいえ俺の意見に賛成のやつはいないから誰かほかのやつが長老に聞いてきてくれないか?』

 さすが先のことを考えられるロビンは言う言事が違います。小声でありがとうというと俺たちの問題だと返ってきました。

 

 変化後の1匹が長老の意見を聞きに行ってくれました。

 あとは待つだけです。

 とはいえこれでもしも角豚に協力してもらえなかった場合どうしようか。

 数匹ずつ削るかに煮炊きした料理で森の外におびき出すか。

 おびき出すにしてもゾンビたちが全員中心地点から離れてくれるのか。

 それくらいしか僕には考え付きませんでした、

 だから角豚に協力を要請したんだけどどうなるか。

 角豚の協力があろうがなかろうが瘴気を消すためにはゾンビを倒さないとダメだからね。

 反対された時、ひとりきりでどうすれば効率的にゾンビを倒せるか。

 それを考えないといけないけど頭は空回るばかり。なんのアイデアも浮かんできません。


 そんなときに使者が帰ってきました。

 『変化した角豚、全員この人間に協力せよとのことだ。だが不在時の里の安全もできるだけ考えてほしいといっていた』

 全面協力得られました!一番いい結果です。

 それなら僕もこれを言わないと。

 「今僕が持ってるホトルの実をもうすぐ変化しそうな角豚に全部上げます。変化した何匹かにここを守ってもらいそれ例外の変化した全員と僕でゾンビ退治に向かいましょう。移動するための道は明日僕が作ります。ちょっと嫌魔草臭くなりますが十分距離は取りますので協力お願いします」

 それを聞きわっと上がる歓声(唸り声)。

 彼らも途中の魔物の襲撃を気にしていたようです。

 

 それじゃあ明日は完全準備日にしましょう。

 準備内容としては

 1.変化しそうな角豚優先でホトルの実を食べてもらう

 2.該当しない角豚にはツタを集めてもらう

 3.僕は嫌魔草でゾンビ地帯までの道を作る。集会所と直接結ぶのは危険性が高いので開始地点は川辺にする

 4.集めてもらったツタで僕が網とボーラーを作る

 

 翌日ありったけのホトルの実をかき集め角豚に食べてもらったところ、これまでとあわせて20匹も変化角豚が生まれました。5匹は集会所にいてもらうことにします。

 道中もマップアンロック済みなので奇襲の危険は低いでしょう。


 襲撃当日、15匹と1人でゾンビ地帯を目指しながら計画を説明します。

 「ゾンビ地帯に近づいたらまず僕が穴掘魔法であちこちに穴をあけます。そのあとまとまって動いているゾンビには網を投げ、はずれゾンビにはボーラーを投げて動きを止めますので、そのあと皆さんは足元の穴に注意しながら突撃し。動けないゾンビにライトかフラッシュを当ててとどめを刺してください。1度の突撃で全部のゾンビを倒す必要はありません。場所を変え何度か同じことを繰り返します。途中魔力が切れた角豚は集会所に後退して集会所の守りにをお願いします」

 うまく伝わらなかったところはロビンが通訳してくれたみたいだ。ありがたい。


 「この木立の向こうがゾンビ地帯です。まず落とし穴を開けますのでちょっと待ってください」

 この後も使う穴掘や光魔法に影響がない程度に魔法を使う。

 「それじゃ僕が先に行きますのでゾンビの動きが止まったら合図するので突撃お願いします。ゾンビへの魔法を失敗してもすぐ撤退してくださいね」

 そう説明し僕は前に進む。昼間のゾンビはちょっと違う。この間の夜と違いゆらゆらゆっくり歩くだけだ。

 とはいえ万が一があると怖いからある程度ゾンビから離れながら網とボーラーで動きを止めていく。

 ある程度の範囲の作業が終わったので突撃の合図を出す!


 体が大きくなった角豚の突撃は圧巻でした。

 15匹しかいないのに100匹くらいはいるんじゃないかというほどの迫力です。

 角豚の突撃と入れ替わりに僕は後退し次の襲撃ポイントに待機します。

 待機しながら生の薬草をかじります。魔力回復効果があるらしいので少しでも回復に努めるのです。

 戦場からみんなが帰ってきます。戦果は10匹以上。

 予想以上の好成績ですが倒せなかった角豚たちはちょっと悔しそう。

 「ゾンビはまだまだいます。次行きますのでお願いします」

 穴掘→投網&ボーラー→突撃→撤退を何度か繰り返すと動けるゾンビはいなくなりました。

 僕も角豚たちも無傷。でも魔力切れでここに残っている角豚はロビンを含め3匹だけです。

 一応ここで瘴気を計測してみましょう。だいぶん減ってるはず。

 ってあれ?アンテナ5本のレッドゾーンのまま?

 方向は例の中心地のようです。


 状況を説明し僕一人で様子を見てくることを提案してみましたが3匹とも一緒に来るといい意見を譲ってくれません。

 ゾンビはもういないし大丈夫かな?

 異変を感じたらすぐ逃げることを約束してもらい中心地の様子を見に行くことになりました。


 そこにあったのは、、、


 立派なローブを身に着けた1体の人間の骨でした。


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