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アイスフォックスをやっつけた

 人目を避けわざわざベゼル東部の荒野まできたのは無限収納の機能確認。

 採集したばかりの植物が入ること、死んだ魔物が入ることはすでに確認済み。確認したいのは生きた魔物がはいるかどうかと生えている草や木を収納できるかどうか。

 万が一にも誰にも見られたくないのでまずは四方八方にスマホをソイソイして周辺マップをアンロック。

 これからやること

 1.はぐれゴブリンを探します

 2.後頭部を岩で殴ります

 3.気絶したゴブリンを収納できるか試します。

 結果は失敗。収納できませんでした。これは予想通り。

 

 次の実験です

 1.岩陰に生えている花を探します

 2.生えたまま収納できるか試します。

 結果は成功。これはもしかしていけるかも。

 

 最後の実験です

 1.密集した木立を探します

 2.外側から見えない位置の木を探します

 3.生えたまま収納できるか試します。

 結果は成功!これができるならあの計画がいけるかも!!

 

 というわけで実験は大成功でした。

 実践するのは魔の森に戻ってから。

 なのでこの後は実践に使えそうなスキルの取得訓練です。

 

 最優先で覚えたいのはカウンター。

 隠身しても見るかるときは見つかるし、僕より足の速い魔物はたくさんいるし、今のところゴブリン以外はいないけど嫌魔草が平気な魔物もいるかもしれません。

 そんな強敵に追われた時カウンターで隙を作りボーラーで足止めするって寸法です。

 

 ゴブリンとの1対1の戦いにも慣れてきたので、カウンターの練習と防具の使い方を練習するため、2~3匹までのゴブリンには積極的に勝負を挑みます。

 昼食は朝買っておいた串焼き。ガツガツむさぼり5分程度で食事を終えすぐに訓練再開です。

 戦闘時間は短く済むようになってきましたがまだまだカウンターはうまく入りません。

 それでも挑む挑む挑む。

 2時間くらい経ったころ

 ピローン!やっと通知音が流れました。

 安全そうな場所に後退しスマホを確認。いよっし!スキルにカウンターがつきましたよん。よっしゃよっしゃ!

 防具の使い方はだいぶ慣れてきたので今日はカウンターの精度上昇とFランクの魔物アイスフォックスの討伐をして帰ることにします。

 アイスフォックス自体は朝から何匹か見かけていたんだけどカウンターを覚えるまでは戦いを避けていたんです。

 というのも宿のおっさんに教えてもらったアイスフォックスの弱点。

 それは初手アイスフォックスが氷魔法で攻撃してきた後ほぼ必ずアイスフォックスは突撃かみつき攻撃をしてくるのでそこにカウンターをあてるってものだったから。

 やっと取得できたカウンターの練習にもなるので一石二鳥なんです。


 とりあえずマップ機能でアイスフォックスを探す。

 やつらは基本群れないので1匹でいる魔物を探します。

 まずはハズレ。ゴブリンだったのでさくっと退治。

 次もハズレ。ゴブリンは瞬コロ。

 次は、アタリです。アイスフォックスが見つかりました。

 まずは魔法を打たせたいのでこっちから投石。胴体にヒット!殺気にあてられそうになりますがここは気合を入れる場面。キッとにらみ返します。

 獲物認識されたようです。アイスフォックスがアイスシュートを打ってきます。

 これに当たっていてはカウンターはできません。

 必死にかわしかみつき攻撃を待ちます。

 こっちが待ち構えていることも気づかず突進してくるアイスフォックス。

 今です!

 おおっさんに教えてもらった通り頭部というか開いてる口めがけて槍を突き出します。

 クリティカル!

 まさかまさか一撃で決着がついてしまいました。

 おっさんさまさまです。


 勝てたのはうれしいけどこれだけじゃカウンターの精度向上には物足りません。

 それから暗くなるまではカウンターの練習と魔法の練習の為にゴブリンとアイスフォックスを倒しまくりました。


 暗くなってきたので意気揚々とベゼルに引き返してきた僕ですがギルドの混雑を思い出しテンションダウンです。

 狩りの成果は明日提出すればいいかな。

 門の近くの屋台で串焼きを買って(味はいまいちでした)、そうそうに宿に引き上げることにしました。

 「おつかれさまー。はい鍵ね」

 おばちゃんの笑顔に癒されます。鉄貨2枚を渡しお湯を2杯頼みます。

 「井戸なら自由に使ってもらっていいけどお湯でいいのかい?」

 確認してくれるのはありがたいが

 「今日は疲れたんでお湯でお願いします」

 「準備できたら持ってくから部屋で待っててくれるかい?」

 「はい。お願いします」

 部屋に戻りぼーっとしてるとすぐにノックが。

 「はーい」

 「お湯持ってきたよ、使った桶は裏口に戻しておいておくれ」

 「ありがとうございます」

 ドアを閉め服を脱ぎ絞った布で体をこする。

 「あー。きもちいー」

 思わず声が漏れる。水浴びもいいけどやっぱりお湯が好きです。

 お湯がちょっと冷めるくらいゆっくり身づくろいする。

 これで眠りたいところだけど、桶を裏口に戻し槍の穂先を軽く砥石で手入れする。

 「どこも曲がってないし刃先もきれいだからこれで十分かな」

 手入れを終えた僕は部屋に戻りスマホをいじる。

 宿賃は明日の宿泊分まで払っているけど何しようかな。

 そうだ魔の森にバリケードと足場を作りたいから明日は木材屋に行こう。

 訓練も続けたいところだけど、明後日からはまたつらいひとり旅だからゆっくり観光でもしようかな。


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