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EARTH OF END/ALTERNATIVE -DIEND-  作者: 吾郷夜月/原作:天元遊戯
第二章-復讐の合成獣編-
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-mysterious identity(決まり手)-






闇騎士が消滅し、教会の地下には祐斗と邪騎士、そして邪王の鏡を持つ少年の三人になった。


「これで七騎士の闇の座は俺様に移った訳だ。」

「影が本物と入れ替わる話はよく有るが、まさか目の前で見てしまうなんて。」

「感謝してるぞ、光天王さんよ。俺もまさか除外の力を手に入れるなんて想定外だったからな。オリジナルは結構甘い所があって、どうにかして消してやりたかったんだが、ホントに跡形もなく消せたからな。」


邪騎士は祐斗に感謝すると高笑いしながら少年の方へと歩いていく。


「それで?光天王はどうするんだ、邪王の鏡の所有者様よ。」

「お兄さんにはこの鏡をくれた恩があるから、ここでは見逃してあげたいんだけど、お兄さんはどうする?身を退いてくれる?退いてくれるなら見逃してあげるよ?」


この状況、まだ邪王の鏡がどんな能力かも把握し切れていない。普通に考えれば、ここは撤退した方が良いに決まっている。しかし祐斗の正義感がそれを許す事が出来ず、ハンドガンのマガジンを入れ替え、銃口を少年に向ける。


「黙ってそれじゃあお言葉に甘えてなんて言うと思うのかい?答えは聞かないけど。」

「なら仕方ないね。僕は手を出さないけど、この邪騎士は君の事を倒したがっているから、邪騎士に相手してもらうよ。お兄さんと戦うのはまた次の機会にするね。」

「そういう事だ。俺と遊ぼうじゃないか。」


邪騎士は祐斗に向かって次元の裂け目を帯びた球体を幾つも出現させ、祐斗に球体を投げ付ける。その後ろで少年が白い霧に包まれ姿を眩ませた。


祐斗は少年への対処を諦め、目の前の邪騎士との戦闘に専念する。今までにない同じ除外系の魔法を使う相手との戦い。苦戦する事は間違いないと思い、二頭追う者は一頭も得ずの如く、相手を邪騎士だけに絞った。


祐斗は球体に向かって無力化の弾丸を放ちつつ、邪騎士との距離を保とうとする。あの腕に掴まれては闇騎士の二の舞になってしまう。それだけは回避しようと、腕の届かない一定の距離を維持しつつ、銃弾を打ち込んでいく。


「おいおい、そんなんじゃ俺を倒すなんて事出来ないんじゃないのか?」

「どうかな?その手に掴まれなきゃ勝ち目はある。」


祐斗は自分の目の前に次元の裂け目を出現させ、そこに向かって銃弾を数発打ち込む。すると邪騎士の背後に次元の裂け目が出現し、銃弾が邪騎士の背中にヒットする。


「面白い技を使う。そういう事が出来るのなら、俺にも出来るって訳だ。」


邪騎士も自分の目の前に次元の裂け目を作り出し、その中に腕を突っ込む。祐斗はそれと同時に出現した背後の次元の裂け目に気付き、横にステップして飛び出てくる腕に銃弾を浴びせる。


「そんな単純な手じゃ俺を倒すのは無理だ。」

「そうだな。単純な手じゃな。」


祐斗のステップした先にも次元の裂け目が出現しており、そこから腕が飛び出し、祐斗を鷲掴みにする。そしてグイッと引っ張られ、邪騎士の目の前へと引き込まれて行く。


「これで決まりだな。」


邪騎士は腕に魔力を溜め込んでいき、次元の裂け目を滲み出していく。その裂け目は今までと違い、一度入れば分子レベルで分解されるブラックホールの様な裂け目になっていた。さすがの祐斗もこの裂け目に引きずり込まれては一溜りもなく消滅してしまう。


「このブラックホールは相手を飲み込むまで絶対に消滅しないから、お前の命もここまでだ。じゃあな、アディオス。」


これで終わってしまうと、祐斗自身も諦めつつあつまた。この状況を覆すなんて事、可能とは到底思えなかったからだ。

しかし、そんな中、祐斗の中で何かが目覚めた様な感覚が生まれた。それは光天王の力を宿した果実を口にした時に似た感覚に祐斗頭の中がクリアになっていき、自分の深層心理の奥に意識が降りていった。




「ここは…?」

『ここは、貴方の深層心理の奥の奥。そして私はかつて光天王だった身。貴方は更なる力を欲するか?』

「もっと強くなれるのか?」

『もちろんです。だって私にだってできた事ですもの。望めば貴方はもっと強くなれるのです。どうします?力が欲しいですか?他の王達も更なる覚醒をしている者もいるみたいですし、貴方も更なる高みを見てみませんか?』


「…欲しい。今この状況を乗り切る力を。更なる高みに登る強さを!」

『分かりました。では貴方に授けます。光天王の更なる覚醒を…!』


再び意識は戻り、邪騎士に掴まれ、今にもブラックホールにその身を消滅させられそうになっている状態。


「アディオス。」


「魔写しのゴスペル。」


祐斗のその一言の詠唱でブラックホールが反転し、邪騎士の腕をゆっくりと飲み込んでいく。


「お前、な、何をしたっ!解除出来ない、このままでは飲み込まれてしまう!」

「もうその魔法の主導権は俺に移った。自分の発した魔法に文字通り飲まれろ!」


邪騎士は飲み込まれつつある自分の腕を引き裂き、祐斗の傍から離れる。しかし、腕は邪騎士の意思を無視して治癒されていき、ブラックホールと再び繋がってしまう。


「これで俺様を倒したなんて喜ぶなよ?邪王の鏡と超帝王の七騎士がいる限り俺様はまたお前を倒しに現れてやるからな。楽しみにしておけよ。アディオス。」


少しずつブラックホールにその身を飲まれつつある中、祐斗に一言告げて、全身をブラックホールに飲み込まれて消えていった。


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